日本発グローバル進路図鑑 #07 | 好奇心を伸ばす都心のSTEMスクール:ローラスインターナショナルスクール

ローラスインターナショナルスクールって?
科学するまなざしを育てる、都心のSTEMインターナショナルスクール「ローラス・インターナショナルスクール(Laurus International School of Science)」は、STEM教育を軸に据えた、日本で数少ないサイエンス系インターナショナルスクールです。

ケンブリッジ国際カリキュラムをベースに、探究・プロジェクト型の学びを日常に取り入れ、子どもたちが「なぜ?」を持ち続けられる環境づくりに注力しています。
この夏、高等部も開校し、一貫教育校へ
2023年4月には、初等部と中等部が港区芝の新校舎に移転。2025年夏には高等部の開設され、1歳半から高校卒業までを見据えた一貫教育体制が整っています。
創設者の日置夫妻は、日本の教育が変化のスピードに追いついていないという課題意識から、2010年に前身となるスクールを立ち上げました。以降、「自分で考え、社会に貢献できる力」を育むことを目標に、都内8校を展開しています。
ローラスインターナショナルスクール
設立年 | 2001年(前身校)/2023年に初等・中等部が港区芝へ移転 |
所在地 | 東京都港区(初等・中等部)+都内8校(プリスクール・キンダーガーテン) |
対象年齢/学年 | 1歳半〜高等部 |
認定・カリキュラム | ケンブリッジ国際カリキュラム、ローラス独自STEMプログラム |
クラス編成 | 少人数制(プリスクール:1クラス約20名+複数スタッフ) |
生徒構成 | 約1500名(都内9校合計)、日本人多めだが多国籍構成 |
学費(2025-2026) | 1,970,000円~2,480,000円(初等部~中等部) ※教材費・制服・バス等は別途 |
出願期間 | 通年受付(年齢・空席状況に応じて選考あり)入試:面接・英語/算数試験など |
問い」からはじまる学びと国際基準のカリキュラム
ローラスの教育は、子どもの「なぜ?」を起点にした探究型学習が軸。科学的な視点で物事を捉え、自ら考えて答えを導く力を育みます。
核となるのは、プロジェクト型学習(PBL)とケンブリッジ国際カリキュラム、そしてSTEM教育。

年齢に応じて問いを立て、観察や実験を通じて思考を深めるプロセスを重ねながら、論理的思考力・発信力・創造力を養っていきます


たとえば小学部以降は、ScratchやPythonなどを使ったプログラミング学習や、起業家教育(Entrepreneurship)も取り入れ、社会課題に対する自分なりの解決策を企画・発信する機会が日常的にあります。
中等部になると、企業や専門家と連携したフィールドスタディ、ロボットコンテストやディベート大会といった課外の挑戦も活発。教室の外へと学びをひらきながら、グローバルな視点で考える力を育てています。
カリキュラムについて
学年ごとに応じたカリキュラムは以下の通り。
- Preschool・Kindergarten(1歳半〜6歳)
英語環境で好奇心を刺激しながら、自立心・サイエンス的思考・表現力を育成 - Primary School(6歳〜11歳)
STEMとケンブリッジプライマリーカリキュラムを併用し、探究力と課題解決力を強化 - Middle School(11歳〜14歳)
実社会とつながる実践的なPBL、AS/Aレベルへ向けた準備を通じて、グローバルな教養を深化



さらに、将来的にAS & A Levelsにも対応予定で、海外大学進学も視野に入れた一貫教育を実現しています




放課後や長期休暇も「学びの場」
ローラスでは、授業外のプログラムも充実。放課後には教育版マインクラフトやロボット工学などのSTEMコンテンツを中心としたアフタースクールを開講(校舎により異なる)。内部生はもちろん、外部からの参加も可能です。
また、夏休み・冬休み・春休みには、サイエンスキャンプや短期集中型のワークショップも多数開催。日常の学びをより深める場として、季節ごとのアクティビティが用意されています。


学校生活と校舎
プリスクールとキンダーガーテンを備えた幼児対象スクールは、すでに都内を中心として8校(青山・自由が丘・武蔵小杉・武蔵新城・白金台・高輪・月島・文京)を展開。
そして、キンダーガーデンから高等部の生徒まで通う港区の芝キャンパスは、学年ごとに異なるテーマで設計されたフロア構成が特徴です。


たとえば初等部の「OCEAN」フロアにはサンゴが展示され、ライフライブラリーには多様な植物が配されるなど、学びと感性が結びつく空間づくりがなされています。


また、ローラスのビルフロア階下にある芝国際中学・高校と連携し、部活動やイベントでの交流も実施。都市の中心でありながら、日常的に異年齢や異文化との接点を持てることも、Laurusの特徴です。
入学に必要な英語力・手続き
Preschool/Kindergartenでは、子どもの行動観察と保護者面接(英語または日本語)を実施。
Primary Schoolでは英語(読み・書き・会話)のテスト、Middle Schoolでは英語と算数の試験+英語面接が必要です。
出願は通年受付。説明会参加後、願書・健康診断書・成績表・推薦状などを提出。
考査料(1万~2万5000円)を納めると、個別に試験日が案内され、結果は2週間~1カ月程度で通知されます。
Laurusが“海外進学ラボ”視点で注目の理由
- STEM×ケンブリッジによる一貫探究学習
- 感性を育てるデザイン性の高い校舎
- 幼児〜中等部まで都内複数校で継続学習
- 将来はAS & A Levelsで海外進学も視野に
ローラスは、すでに答えが決まった問いを解く力ではなく、問いを立て、自ら探究する力を育む学校です。未来に必要な「考え抜く力」や「他者と協働する力」は、幼少期の学びの姿勢で大きく育ち方が変わります。



都市のまんなかで、子どもの「なぜ?」に寄り添う場所を探しているなら、Laurusの環境はひとつの選択肢になるかもしれません