未来の自分を言葉にする3日間進路デザイン9月講座

リクルートスカラシップ2026年度│海外大で理系分野を専攻する意欲的な5名などを支援 9/16〆

グローバルエデュは、親子で“納得できる進路選択”を応援する教育メディアです。2025年より海外進学ラボを新設し、Q&Aライブラリや進路相談、イベントを通じて、海外進学を目指す中高生と保護者をサポートしています。

Contents

海外大学進学に使える奨学金、英語力の壁をどう越える?

アメリカ・イギリスなどのトップ大学に進学する高校生を支援する奨学金制度が、近年ますます充実しています。

柳井正財団、笹川平和財団、JASSO、グルー・バンクロフト基金など、返済不要・授業料+生活費までカバーする奨学金も珍しくありません。

でも、どの制度を見ても必ず出てくるのが…TOEFL iBT/IELTS/CEFRなどの英語力要件なのです。

エデュコさん

わたしの英語力で応募できる海外大学奨学金ってあるのかな?

各奨学金で求められる英語力

英語試験要求されるレベル(目安)
IELTS6.0〜7.0以上(平均:6.5)
TOEFL iBT80〜100点以上
CEFRB2〜C1レベル
英検準1級以上が安全圏
海外進学ラボ

多くの制度で「IELTS6.5またはTOEFL90以上」が1つのハードルになってきます。一部は「スコア任意提出」だけど、提出すれば評価アップに!

単語や文法だけじゃない!合否を分けるのは「ロジカル英語力」

奨学金選考では、単なる英語力だけでなく、

  • エッセイ(志望動機・活動内容)
  • 面接(対話型プレゼンや質疑応答) などで、英語での自己表現+論理的構成力が問われます。

つまり、必要なのは…

  • 単語や文法だけじゃカバーしきれない
  • 「理由→根拠→具体例→結論」で語る力

英語で「伝える力」を鍛えるなら

海外進学ラボ《IELTS 5.5突破コース》は、中高生のための「ロジカルに伝える」英語力を鍛える講座です。

  • 英検2級〜準1級相当の生徒にぴったり
  • ライティングとスピーキングの型を徹底習得
  • IELTSスコアだけでなく、奨学金選考の面接・エッセイ対策にも直結

リクルートスカラシップ│世界トップの理系人材育成を支援

「公益財団法人江副記念リクルート財団」は、学術部門、器楽部門、アート部門、スポーツ部門の4つのカテゴリーで、海外大学進学を支援する返済不要の奨学金プログラムを提供しています。

まず、理系分野を専攻し海外の大学・大学院に進学する人を対象に奨学金を支給しているのが「リクルートスカラシップ学術部門」プログラム。

2026年度学術部門の奨学生は、2025年7月14日(月)~9月16日(火)にかけてエントリーを受け付けます。

学術部門のポイント

  • 理系分野を専攻する大学・大学院への留学生が対象
  • 米国の場合、学費9万5000ドル(年間上限)、固定の生活費2万6400ドル/年を支給(留学先の現地通貨額に基づく支給)
  • QSもしくはTHEの世界大学ランキング上位校が対象
  • 保護者の所得制限の設定なし
  • すでに留学中の場合も応募可能
  • 対象校のファウンデーションコースへの進学も応募可能

学術部門スカラシップでは、財団が指定する期間に、対象校に学部・修士・博士課程への正規留学をする必要があります(交換留学、日本の教育機関プログラムの一環、語学学校、ワーホリは対象とならない)。

2026年度学術部門募集について

主催公益財団法人江副記念リクルート財団
対象大学QSもしくはTHEの世界大学ランキングにおいて以下のいずれかに該当する学校(1)総合ランキング30位以内、(2)部門別ランキング30位以内(応募者が在籍または進学する部門に限る)、(3)国別ランキングの1位
支給額ドル:年間上限9万5000、生活費最大2万6400(月額2200)、ポンド:年間上限6万8000、生活費最大2万400(月額1700)、カナダドル:年間上限11万8000、生活費最大2万4000(月額2000)、豪ドル:年間上限12万1000、生活費最大3万6000(月額3000)
支給期間2026年4月~2028年3月、左記以降も更新可能(財団の対象校に在籍中の期間、最長で27才になる年度末まで)
出願条件2026年4月1日時点で24歳以下で、理系分野を専攻して卓越した研究成果を挙げることを目指し、指定期間に当財団の対象校に在籍または入学する人
採用予定5名程度
応募期間2025年7月14日(月)~9月16日(火)

対象は世界大学ランキング上位校

対象校は、QS(クアクアレリ・シモンズ社)またはTHE(タイムズ・ハイヤーエデュケーション)が毎年発表するs最新の世界大学ランキングをもとに決定されます(総合ランキングまたは部門別ランキング30位以内、国別ランキング1位が該当)。

「部門別ランキング」とは、具体的には以下のランキングカテゴリ―が該当します(ただし、心理学と建築学は財団指定の理系分野から除外)。

QS世界大学ランキング

  • Engineering & Technology / Life Sciences & Medicine / Natural Sciences

THE世界大学ランキング

  • Clinical & health / Computer science / Engineering / Life sciences / Physical sciences

さらに、エントリー時点で、英語圏の対象校への入学・編入が未決定の場合は、TOEFL iBT100点以上、 IELTS7.0点以上、Duolingo English Test130点以上、いずれかの語学力基準を満たさなければなりません。TOEFL iBTの場合は、MyBest®スコア(過去2年間のセクション別最高スコアの合計)やTOEFL Special Home Editionの結果でも条件をクリアできます。

なお、選考プロセスには学業成績の審査も含まれますが、高校在学中の成績としては90%以上が望ましいようです。

支給額について

以下の通り、学費(実費)と生活費(月額固定)が現地通貨額に基づいて支給されます。

  • ドル…年間上限9万5000、生活費最大2万6400(月額2200)
  • ポンド…年間上限6万8000、生活費最大2万400(月額1700)
  • カナダドル…年間上限11万8000、生活費最大2万4000(月額2000)
  • 豪ドル…年間上限12万1000、生活費最大3万6000(月額3000)

上記以外の通貨圏に留学する場合は、財団の定める現地通貨額によって支給されます。

支給期間は2年間ですが、毎年度の更新審査に通過すれば支給期間はさらに延長可能です。ただし、休学中や対象校に在籍していない場合や、27才になる年度末(3月)を過ぎると奨学金は支給されません。

応募手続き&スケジュール

奨学生エントリー(9/16〆)は、公式ホームページより全てオンライン経由で手続きできます。

応募に際しては、大会・コンテストでの表彰や資格等の実績、語学力を証明する書類(進学先が未決定の人のみ)、高校在学全期間の学業成績(GPA4点満点に換算)、日本語または英語の推薦状2通(在籍校の教員等および課外活動団体の関係者から1通ずつ)、日本語エッセイ5問(300文字以内4問・500文字以内1問)なども併せて提出する必要があります。

その後、書類選考通過者を対象として、2025年11月19日~22日の期間中には最終選考会(プレゼンテーション・面接)がオンラインで実施される予定です。

リクルートスカラシップ│アート部門は2名に月額2700ドルを支給

「リクルートスカラシップアート部門」は、美術作家として作品制作を通じて社会に貢献することを目指し、海外大学・院に進学する人を対象とした奨学金です(デザイン、建築等の専攻の方は応募できません)。

2026年度に採用されると、米ドル圏の場合は月額2700ドルが、2026年4月~2028年3月にかけて支給されます(毎年度の更新審査を経てさらに延長可能)。

対象校は、QS世界大学ランキング「Art & Design」Top 50またはTHE世界大学ランキング「Art, Performing Arts & Design」Top 50にランクインするか、下記の通り、財団が独自に指定する海外美術大学が対象となります。

  • Fashion Institute of Technology(米国)
  • School of Visual Arts(米国)
  • Parsons School of Design(米国)
  • Pratt Institute(米国)
  • School of the Art Institute of Chicago(米国)
  • Rhode Island School of Design(米国)
  • Art Center College of Design(米国)
  • California College of the Arts(米国)
  • New York University (Tisch School of the Arts) (米国)
  • The Cooper Union(米国)
  • Yale University School of Art(米国)
  • Central Saint Martins – University of the Arts London(英国)
  • Goldsmiths, University of London(英国)
  • Royal College of Art(英国)
  • The Glasgow School of Art(英国)
  • University for the Creative Arts(英国)
  • Lancaster University(英国)
  • Manchester Metropolitan University(英国)
  • Bath Spa University(英国)
  • Arts University Bournemouth(英国)
  • École nationale supérieure des Beaux-Arts, ENSBA(フランス)
  • Gerrit Rietveld Academie, GRA(オランダ)
  • Rijksakademie van Beeldende Kunsten Amsterdam(オランダ)
  • The Royal Academy of Fine Arts Antwerp(ベルギー)
  • Kunstakademie Düsseldorf(ドイツ)
  • Universität der Künste Berlin, UdK(ドイツ)
  • Academy of Fine Arts, Munich(ドイツ)
  • University of Fine Arts Munster(ドイツ)
  • Zurich University of the Arts(スイス)
  • academy of fine arts vienna(オーストリア)
  • University of Applied Arts Vienna(オーストリア)
  • Accademia di Brera Italy(イタリア)
  • Emily Carr University of Art and Design(カナダ)
  • NSCAD University(カナダ)
  • The Ontario College of Art and Design University (OCAD U)(カナダ)
  • The Royal Danish Academy of Fine Arts(デンマーク)
  • Aalto University(フィンランド)
  • Universitetet i Oslo(ノルウェー)
  • Oslo National Academy of the Arts(ノルウェー)
  • 中央美術学院(中国)
  • 清華大学美術学院(中国)
  • 中国美術学院(中国)
  • 四川美術学院(中国)
  • 国立台北芸術大学(台湾)
  • 国立台南芸術大学(台湾)
  • ソウル大学校(College of Fine Arts)(韓国)
  • 弘益大学(韓国)
  • University of the Arts Singapore(シンガポール)
  • Nanyang Academy of Fine Arts(シンガポール)
  • Institut Seni Indonesia Yogyakarta(インドネシア)
  • Institut Teknologi Bandung(インドネシア)
  • ELAM School of Fine Arts(ニュージーランド)
  • Massey University, Palmerston North, Manawatu-Wanganui, New Zealand(ニュージーランド)
  • University of Sydney(Sydney College of the Arts)(オーストラリア)
  • UNSW Art & Design(オーストラリア)
  • Melbourne University(Victorian College of the Arts )(オーストラリア)

2026年度アート部門募集について

主催公益財団法人江副記念リクルート財団
対象大学QSもしくはTHEの世界大学ランキングアート部門においてトップ50の大学、または財団が指定する海外美術大学(上記一覧参照)
支給額月額2700ドル、2000ポンド、2300ユーロ(その他財団の定める現地通貨額を支給)
支給期間2026年4月~2028年3月、左記以降も更新可能(財団の対象校に在籍中の期間、最長で27歳になる年度末まで)
出願条件2026年4月1日時点で24才以下で、美術作家として作品制作を通じて社会に貢献することを目指し、
2026年4月~2027年3月の間に指定期間に当財団の対象校に在籍または入学する人
採用予定2名程度
応募期間2025年7月1日(火)~9月16日(火)

リクルートスカラシップ│器楽部門は10名を採用予定

ピアノと弦楽器(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ)専攻で、海外大学・院での研鑽を積むことを目指す人を対象とした奨学金。

国内大学も支援され、国内在学では月額20万円、海外大学では月額30万円が支給されます。

ピアノと弦楽器は隔年で募集しており、2024年度はピアノを募集。国内外の専門教育機関での学びの支援に加え、毎年12月に成果発表(スカラシップコンサート)の機会も提供します。

2026年度器楽部門募集について(9月より募集開始予定)

主催公益財団法人江副記念リクルート財団
対象大学指定なし(国内外の音楽大学)
支給額国内在学では月額20万円、海外大学では月額30万円を支給
支給期間在学期間中
出願条件将来音楽家として世界的な活躍を志し、国際的なコンクールでの上位入賞を目指している人
採用予定10名程度
応募期間2023年9月1日(金)~10月15日(日)

リクルートスカラシップ│スポーツ部門は5名を採用予定

世界のスポーツ界での活躍を志し、国内外の教育機関で研鑽を積む人を対象とした奨学金です。

具体的には、下記のような実績がある人が対象になります。

  • 個人競技…日本もしくは居住国において同世代トップレベル(同世代国代表、全国大会ベスト4などの実績)、かつ国際大会でも特筆すべき成果等をあげている
  • 団体競技…日本もしくは居住国の年代別代表で、強豪国のトップチームでの活躍が見込まれている

世界転戦への参戦や海外に拠点をおくなど、海外研鑽活動にかかる費用や、海外中学・高校からの海外留学支援を通じて、アスリートとして世界でずば抜けた活躍を志す人材を応援します。

2026年度スポーツ部門募集について(10月1日から募集開始予定)

主催公益財団法人江副記念リクルート財団
対象大学指定なし
支給額A.世界転戦、海外留学、海外に拠点をもつ費用/月額30万円、B.中学・高校留学にかかる費用/年間1000万円上限
支給期間2024年4月 ~2026年3月(2年間)
出願条件1998年4月1日以降に生まれた人
採用予定5名程度
応募期間2023年10月2日(月)~12月3日(日)

リクルートスカラシップ│応募スケジュールや出願方法

応募スケジュールは、例年9〜12月に財団サイトよりエントリー。

書類選考通過者は、面接(部門により実技やプレゼンも含む)を経てスカラシップへの採否が最終的に決定します。

応募の際には、大会・コンテストでの表彰や資格等の実績、出願予定校3校まで(もしくは入学が決定した学校)、規定の英語力を満たすことを証明する書類、大学の志望理由や10年後のキャリアビジョンとそのために大学で何を成し遂げたいかを記述する複数のエッセイ、さらに学術部門の場合は、高校在籍中の学校成績をGPA4点満点に換算したもの、日本語または英語の推薦状(在籍校の教員と課外活動団体から1通ずつ)などが必要となります。

採用となった奨学生は、直近の活動をまとめたスカラシップレポートを毎月当財団へ提出する必要があります。

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