高校生で海外留学にチャレンジすると、進路の可能性も大きく広がっていきます
今回は、中学3年生のときに高校での海外留学を決意し、高校1年生からアメリカ・ニューヨークのボーディングスクールに留学。
卒業後はイギリスの芸術大学に進学した、野田虹帆さんにお話を伺いました。
EFアカデミーNY校 | 留学のきっかけや入学するまでの経緯
どのようなタイミングでEFに入学したのですか?
私は、中3の終わりまで横浜の私立中高一貫校に通っていましたが、その年の4月からEF準備コースを経て、9月に10年生として入学しました。
高校からの海外留学を考えたのはいつからですか?
海外の高校に進学することについて、家族で話し合いをはじめたのが中3の夏ごろからです。
まず父に「高校では海外に留学したい」と相談したところ、EFアカデミーを探してくれました。
「キャンパス(米国NY校、パサデナ校、英国オックスフォード校)は3つあるけど、どこがいい?」という感じで、スムーズに話が進みましたね。
私としては、大都市ではなくもう少しローカルなエリアに留学するイメージを持っていたのですが、留学させてもらえるだけでありがたいので、ニューヨーク校に留学することに決めました。
野田さんのように、10年生から入学する生徒が多いのですか?
G10からはもちろん、IB DPを修得するためにG11から入る生徒も多かったと思います。
とくに、日本人学生は11年生から多く入学していた印象です。
語学力の適応などは問題なかったですか?
私の場合、10年生になる直前にEFアカデミーでトータル3ヵ月間(4月~6月)準備コースで英語を学んだので、語学面においてはもちろん心構えもしっかり準備することができました。
2ヵ月間はEFアカデミーの学期内で学び、残りの1ヵ月間は入学生向けのサマープログラムに通いました。
なるほど、EFは他のボーディングスクールとくらべ、留学生に対してとてもフレキシブルな対応をしているのですね
EFアカデミーNY校 | 学校生活や進路選択について
EF在学中は、おもにチアリ―ディングをされていたそうですね
EFアカデミーでは、学期ごとにさまざまなアクティビティに取り組むことができます。
なかでも、チアリーディングは初心者が多くて入りやすかったことと、コーチの先生とも相性が良かったので選びました。
このコーチは私の寮のハウスマザーでもあり、寮生活の場面も含めてとても信頼できる人で、いい関係を築くことができました
EFで選択したカリキュラムについて教えてください
11年生の1年間はフルでIB DPを学んでいたのですが、IBはかなり大変でした。
そのため、12年生からはハーフIBに切り替えて、IBなしで出願できる進路を模索することにしました。
日本の授業スタイルとの違いはありましたか?
EFでは1クラスあたりの人数が少ないのですが、グループワークなど生徒が主体的に参加する授業が多かったのはいいなと思いました。
ただ、プレゼンする機会も多く、総合的な英語力や表現力も問われるので、プレゼンだけはなかなか慣れませんでしたね。
アート方面に進学するきっかけについて教えてください
ある先生との出会いが、大学でアートについて学ぶきっかけを与えてくれました。
その先生とは、12年生でハーフIBに切り替えたおかげで出会うことができました
少し風変わりだけどとにかく陽気な先生で、進路で迷っていることを相談してみたら「アートの大学はどう?」と提案されたんです。
私自身、芸術大学を目指すことは考えたことがなかったので、「1年で間に合うの?」と懐疑的でしたが、その先生は「ポートフォリオを作れば、まだ間に合うよ!」とポジティブに背中を押してくれました。
「まだできるよ」という先生のひと言が、野田さんの可能性を広げてくれたのですね!
ロンドン芸大に至るまでにはどのような経緯があったのでしょう?
アートの大学ランキングなどを調べているときから、ロンドン芸術大学は気になっていました。
そして、さらにいろいろ調べていくと、ロンドン芸術大学に高確率で進学できると謳っているスクール(予備校)を見つけたんです。
アートの先生にこのスクールについて相談してみると、「進学保証については不確実では?」とアドバイスされたこともあり、12年生のときはアメリカ国内の芸術系学部に絞ってポートフォリオを提出しました。
結果、出願先にはすべて合格し、シカゴの大学には入学手続きも済ませたのですが、どうしてもワクワクした気持ちにならなくて。
やはり、もっとレベルの高い大学を目指そうと、予備校でポートフォリオを作り直してロンドン芸術大学に合格しました
EFアカデミーNY校 | ロンドン芸術大学での生活について
ところで、大学では何を専攻するのですか?
専攻はテキスタイルデザインで、刺繍やニッティングを中心とするアート分野です。
じつは、レース編みは祖母から教えてもらったこともあり、子どものころから親しんできた特技のひとつでした
EFのアート授業では「好きなことをやりなさい」というスタイルだったので、いろいろ用意してあった素材や道具から、レース編みをはじめとするテキスタイルデザインに改めて取り組むことができたんです。
EFではただ勉強に追われるのではなく、自分の原点に立ち返る環境が用意されるなど、進路についてじっくり考えるきっかけも用意されているのですね
どのキャンパスに通われるのですか?
ロンドン芸術大学は6つのカレッジが集まる大規模なアート大学です。
私は、とくにファッションデザイン分野に強い、セントラル・セント・マーティンズ・カレッジに通います。
学生寮からカレッジは近いですか? また寮にはどのような学生が多いですか?
寮までは、地下鉄で30分ぐらいかかります。
つい先日入寮してきたハウスメートは、イギリス人の学生ばかりでした。
ロンドン芸術大学は留学生が多い大学なので意外だったのですが、じつは日本人学生にも寮やこちらのサマープログラムでもまだ出会っていないですね。
ニューヨークからロンドンに移って感じられる変化は?
EFのキャンパスは、ニューヨークシティとは離れた田舎寄りのエリアでしたが、逆にロンドンでは古い建物に囲まれた都市圏に住んでいるので環境の変化は大きいです。
また、英語の違い(発音)に少し戸惑うこともあります。
就職サポートなども充実していそうですか?
ロンドン芸術大学では、学士課程の3年間に加えて、1年間のプレースメントイヤーを利用してインターンシップに取り組む学生が多いと聞いています。
ただ、現状では授業開始前で先輩たちにも会っていませんし、日本に就職したい気持ちもあるので、今後の経験をベースに進路を見定めていきたいと思います。
アートのようなクリエイティブな進路は、グローバル基準では学位が大事だと聞きますし、とくにテキスタイルデザインはアパレルに限らず多方面の進路が期待できそうですね
はい、私も自分自身の将来の進路を楽しみにしています!
野田さん、本日はお話をいただき、ありがとうございました!