日本学生科学賞 | チャンスに溢れた中高生科学コンクール
「読売新聞社」(東京・千代田区)は、「第67回日本学生科学賞」への研究作品を、2023年9月〜10月にかけて募集しています。
「日本学生科学賞」では、身の回りの小さな疑問や不思議の解明、教科書に書かれている学説に対する疑問の解決などについて、 個人もしくは共同で取り組んだ実験・研究・調査作品を募集しています。
応募作品は、専門家による書類審査とプレゼンテーション審査を行い、優秀な作品は「ISEF(国際学生科学技術フェア)」への出場権を得ることができます。
募集する分野は、以下の7つの分野。
- 物理
- 化学
- 生物
- 地学
- 広領域 ※広領域は複数の分野にわたる研究など
- 情報・技術
- 応用数学
第67回日本学生科学賞
主催 | 読売新聞社 |
対象 | 中学生・高校生 |
募集分野 | 物理、化学、生物、地学、広領域、情報・技術、応用数学 |
募集作品 | A4横書き、原則5000〜8000字程度 |
募集期間 | 物理、化学、生物、地学、広領域は地方大会によって異なる(東京都大会は9月1日~9月29日)、情報・技術、応用数学は9月1日~10月23日 |
日本学生科学賞 | 入賞者が授与できる3つの特典
2023年度の日本学生科学賞は、入賞すると下記のような3つの特典があります。
①学校推薦型選抜や総合型選抜の大学受験資格
2022年度は、東京大学(理学部)、慶應義塾大学(理工学部など)、早稲田大学(先進理工学部)、大阪大学(理学部など)、神戸大学(工学部)、筑波大学(医学群医学類)などで、入賞者に学校推薦型選抜や総合型選抜の受験資格が得られました。
②ISEF(国際学生科学技術フェア)日本代表のチャンス
毎年5月にアメリカで開催される世界最大の学生科学コンテスト「ISEF(International Science and Engineering Fair)」には、例年、世界約60の国や地域から約2000人が出場。
日本学生科学賞の代表は、2013年に日本初の部門最優秀賞を受賞するなど、高い評価を受けています。
③研究奨励金
入賞すると盾や副賞がもらえます。副賞は、最高50万円の研究奨励金で、個人でも共同研究でも受賞の可能性があります。
これまでの受賞作品は、「日本学生科学賞」データベースから見ることができます。
日本学生科学賞 | 審査のスケジュール
2023年度のスケジュールは、以下のとおり。
- 9月~10月…地方審査の受付期間(物理、化学、生物、地学、広領域)※募集期間については各都道府県ごとに異なる
- 9月1日(金)~10月23日(月)…事前審査の受付期間(情報・技術、応用数学)
- 11月11日(土)、12日(日)…中央予備審査
- 12月16日(土)、17日(日)…中央最終審査
- 12月22日(金)…表彰式
地方審査(都道府県大会)について
物理、化学、生物、地学、広領域は、地方審査(都道府県大会)が行われます。
各地方審査によって募集要項が異なるため、公式ホームページの「地方審査問い合わせ先」で確認してください。
都道府県大会では、中央予備審査に進む代表作品6点を決めます。
- 中学の部…3点
- 高校の部…3点
ただし、北海道、千葉、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡は各6点となります。
審査結果は読売新聞の各地域版で発表されます。
中央予備審査について
「情報・技術、応用数学」の作品は、地方審査(都道府県大会)を行わず、中央予備審査に進む作品を選定する事前審査が行われます。
地方審査を通過し、都道府県代表に選ばれた作品は、中央予備審査で審査委員が分野ごとに審査を行い、下記の作品を決定します。
- 中学の部…20点
- 高校の部…20点
- 入選2等…20点
- 入選3等…22点
最終審査について
最終審査では、中央予備審査を通過した研究作品40点について、審査委員が直接研究者に質問するオンライン審査を行います。
動画によるプレゼンテーション(事前撮影)や質疑応答を行い、審査結果は12月22日の表彰式で発表されます。
- 内閣総理大臣賞…2点(中学・高校から各1点)副賞 50万円
- 文部科学大臣賞…4点(中学の個人・共同研究から各1点)(高校の個人・共同研究から各1点)副賞 30万円
- 環境大臣賞…2点(中学・高校から各1点)副賞 30万円
- 科学技術政策担当大臣賞…2点(中学・高校から各1点)副賞 30万円
- 全日本科学教育振興委員会賞…2点(中学・高校から各1点)副賞 20万円
- 読売新聞社賞…2点(中学・高校から各1点)副賞 20万円
- 科学技術振興機構賞…2点(中学・高校から各1点)副賞 20万円
- 日本科学未来館賞…2点(中学・高校から各1点)副賞 20万円
- 旭化成賞…2点(中学・高校から各1点)副賞 20万円
- 入選1等 20点…中学・高校から各10点
最終審査に進んだ研究作品の中から、条件を満たしていれば毎年5月にアメリカで開催されるISEFに出場するチャンスが得られます。
日本学生科学賞 |
応募する研究レポートは、以下のような指定項目に沿ってまとめる必要があります。
- 要旨、概要
- 問題提起、研究目的
- 研究方法
- 結果
- 考察
- 結論(課題)
- 参考文献
- 謝辞
- 図表・画像
用紙サイズはA4、横書きで字数は原則5000〜8000字程度(指定項目7、8、9を除く)となっています。
なお、2022年度の内閣総理大臣賞は、以下のような内容のテーマで書かれた作品でした。
- 中学の部…ウミホタルは血の匂いを感じて餌をみつける(生物)
- 高校の部…スマート盲導杖「みちしる兵衛」(情報・技術)
「物理、化学、生物、地学、広領域」の応募は、公式サイト上の出品票に必要事項を記入して、作品に添付して郵送。
応募先は、学校が所在する都道府県の地域審査問い合わせ場所となります。東京都審査では、WEB登録も必要となります。
「情報・技術、応用数学」の応募は、公式サイトのフォームに必要事項を入力し、登録をします。
マイページから研究レポートをアップロードした後、印刷して事務局に郵送します。
もし、ISEFに出場したい場合は、地方審査に応募後、「ISEF選考登録」を行うことで、中央審査に選出されなくても“ISEF代表出場にふさわしい作品であるか”という観点から、改めて審査を受けることができるそうです。
詳細は「第67回日本学生科学賞」公式サイトから確認を。