「ブリティッシュ・カウンシル」は、英国の公的な国際文化交流機関として、日本でも英国留学に興味をもつ人たちに向けて、イベント、セミナー、教育機関の説明会を開催してきました。しかし、通常は年2回開催されている「英国留学フェア」も、2020年はコロナ禍により延期されています。英国留学の現在はどのような状況にあるのかーーブリティッシュ・カウンシルに聞きました
オンラインで英国留学を支援中!
今年は、「英国留学フェア」に代わる留学支援プラットフォームとして、2020年12月17日(木)までの期間限定で「Study UK Connect」を無料で提供しています。
Study UK Connectでは、留学を検討している人や保護者に対して、英国の大学や学校から直接情報を提供しています。
利用には登録が必要ですが、登録後は参加大学をはじめとする教育機関に、メッセージやライブチャットで質問をしたり、ミーティングを申し込んだりして、直接話を聞くことができます。

登録後の画面。Study UK Connectは、登録すると大学のイベントに参加したり、直接コンタクトできるようになる
獣医学から法学、アートまで、さまざまな学びを揃えた下記の29大学の詳細な情報を提供しており、今回は9月から12月まで3ヵ月に渡り教育機関が窓口をオープンにしてみなさんをお待ちしています。わからないことがあれば、ぜひいろいろ質問してみてください。
- ボーンマス芸術大学 Arts University Bournemouth
- ロンドン芸術大学 University of the Arts London
- ブリストル大学 University of Bristol
- バース大学 University of Bath
- ボーンマス大学 Bournemouth University
- バーミンガム大学 University of Birmingham
- ケンブリッジ・エデュケーション・グループ Cambridge Education Group
- カーディフ大学 Cardiff University
- カーディフ・シックス・フォーム・カレッジ Cardiff Sixth Form College
- コベントリー大学 Coventry University
- イーストアングリア大学 University of East Anglia
- エクセター大学 University of Exeter
- グロスターシャー大学 University of Gloucestershire
- ロンドン大学ゴールドスミス Goldsmiths, University of London
- グラスゴー大学 University of Glasgow
- キール大学 Keele University
- ユニバーシティ・オブ・ロー[法科大学] The University of Law
- リーズ・アーツ大学 Leeds Arts University
- リンカーン大学 University of Lincoln
- リーズ大学 University of Leeds
- ランカスター大学 Lancaster University
- マンチェスター大学 The University of Manchester
- ロンドン大学 王立獣医科大学 The Royal Veterinary College, University of London
- レディング大学 The University of Reading
- サウサンプトン大学 University of Southampton
- セント・アンドルーズ大学 University of St Andrews
- スウォンジー大学 Swansea University
- ロンドン大学 東洋アフリカ研究学院[SOAS] SOAS University of London
- ウォーリック大学 University of Warwick
ほかにも、出願書類や英国のビザ情報、学科別の情報、キャリアについてなどさまざまなトピックでのオンラインセミナーも開催予定です。登録料なしでどなたでも利用できますので、まずはスケジュールをチェックしてくださいね。
ブリティッシュ・カウンシルの公式サイトやFacebookページやTwitterなどのSNSでも、引き続き英国留学の最新情報を届けていますので、こちらも登録を!
ロックダウンでも英国留学は可能
英国の教育機関は、政府の指導に従ってすべての学生の健康を守ることを最優先としています。新型コロナ感染症対策については、各教育機関が状況を常に注視し、国や自治体からの指示に従って必要な措置をとっています。
※英国のコロナウイルス感染状況の最新情報は英国政府サイトより確認できます
9月からは新学期がスタートしています。学生が安心して学べるよう、オンライン授業と、ソーシャル・ディスタンスをとりながらの安全な環境での対面授業を組み合わせて実施しており、勉学を継続できるよう運営しています(教育機関により状況は異なります)。
◾︎ロックダウンでも学校は継続中
新型コロナウイルスの感染再拡大により、イングランドでは、2020年11月5日(木)から12月2日(水)までの4週間、2度目のロックダウンに入ります。ただ、春とは異なり、バーやレストラン、ジムなどは閉鎖されますが、学校や大学などは閉鎖されません。
留学を予定している人は、入学手続きや授業運営に関する情報など、留学先の学校の対応を事前に確認することを強くおすすめします。ほとんどの学校がウェブサイトで関連情報や問い合わせ先を掲載しています。
◾︎ビザの発給状況について
現在も学生ビザは発給しており、日本人の留学生は、日本から直接渡航して滞在先を届け出れば、2週間の隔離措置なしで入国できるようになっています。
入国についての最新情報は、英国政府サイト「入国に関するページ」で、ビザに関しては「ビザに関するページ」で確認できます。
◾︎留学生が受けられるコロナ対応サービス
24時間対応の相談窓口や無料カウンセリング、宿泊が必要な学生のための無料施設など、教育機関ごとに留学生が安心して過ごせるさまざまなサービスを提供しています。
さらに、6ヵ月以上の留学であれば「国民保健サービス」が適用され、留学生は医師がすぐに治療が必要であると判断すれば、基本的にいつでも無料で診療が受けられます。
英国留学を考えている人へ
英国は、学術や研究において世界的に安定した高い評価を得ており、世界でも最高クラスの学術水準を誇る留学先です。QS社による卒業生の就職率ランキングでは、英国で学位を取得した留学生の83パーセントが就職に役立ったと評価しており、 英国の学位取得者は世界でも就職しやすいといわれています。
海外留学は、このコロナ禍にはとくに大きな決断となるかもしれませんが、留学で得られる価値はいつの時代も変わりません。
また、英国のボーディング・スクール(18才までを対象とする寮制学校)も、その質の高さは有名です。
英国には私立・公立合わせて500以上のボーディング・スクールがあり、日本からの留学生も年々増加しています。早い段階から将来を意識した教育を受けることによって多くの生徒たちが英国のトップクラスの大学に合格しています。
留学を通じて外国の文化に触れ、英語を学ぶことは、人生を豊かにする体験につながります。英国留学は、みなさんにたくさんの機会を提供し、その結果新しい道が開かれていくと思います。