なるほど国際バカロレア国際バカロレア
【なるほど国際バカロレア03】膨大な課題をいかに乗り切るか…IBで成功する子供の7つの資質
高度で多岐にわたるIBの学習内容
今回は、海外でIBを選択している子供たちについて書きたいと思いますが、その前に、私が暮らすオーストラリアで「国際バカロレア」がどのように認識されているかについてお伝えしておきましょう。
日本では、英語教育の必要性からIBを選択肢として考えるケースもあるかと思いますが、こちらでは英語が母語となるため、言語習得のためにIBを選択する認識はありません。
親や子が求める教育目的にIBが合致している、あるいは海外の大学への入学を希望しているという理由がほとんどでしょう。

ただ、このIBプログラムは、日本のように塾などでの学校以外の学習に慣れていない子供たちにとっては、負担の大きなプログラムという考えもあるようです。
多少教育熱心な保護者も「何もそこまで頑張らなくても…」と考え、通常の授業を子供に勧めることも少なくありません。
いっぽうで、絶対にIBを受けるべきだと片道2時間かけて通学させたり、自宅の近くにIB認定校がないことを理由に引っ越す家庭もあります。
しかし、IBの学習内容が高度で多岐、多量であることから、子供たちにかかる精神的、肉体的な負担も大きく、その負担に耐えられずに悩みを抱えたり、途中でドロップアウトしてしまうことも決してめずらしくありません。
IBの最終プログラム「DP」での学習を生徒が希望したとしても、それ以前の成績が十分でない場合は、教員と面談をするなど学校側も慎重に対応しているようです。
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