日本女子大が2024年を見据えた構想を発表
「日本女子大学」(東京・文京区)は、2024年4月に「建築デザイン学部(仮称)」を新設する予定であることを、2021年11月26日(金)に公表しました。
日本女子大学は、日本で初めての女子高等教育機関として創立され、2021年に120周年を迎えた伝統のある大学。私立の女子大では、唯一の理学部があり、文系と理系の良さを兼ね備えた教育環境があります。また、附属幼稚園から大学院までの一貫教育や、卒業生以外でも仕事に付きながら学び直しのできるリカレント教育など、生涯を通じて学び、成長し続けられる機会を提供しています。
2023年4月には「国際文化学部(仮称)」の開設も予定しており、2024年には、家政・文・人間社会・理・国際文化(仮称)・建築デザイン(仮称)の計6学部体制となり、女子総合大学としての基盤がより強化されます。
すでに多数の女性建築家を輩出
今回新設予定の「建築デザイン学部」は、現在の「家政学部住居学科」を独立させ、新しい学部を作るという構想です。
建築学の学修領域は、建築学に加えて、デザインや意匠、歴史、建造物の保存再生など多岐にわたります。近年は、建築学部や建築学科を志す受験生が増加しているそうですが、 建築学部は全国でまだ10以下の大学にしか設置されていません。
母体となる家政学部住居学科は、これまで5390名の卒業生がおり、1956年に建築士の資格取得が可能なカリキュラムを導入して以降、下記のような著名人を含めたたくさんの女性建築家も世に送り出しています。
- 妹島和世さん…「金沢21世紀美術館」やスイスの「Rolexラーニングセンター」を手がける
- 東利恵さん…住宅設計などとともに、「星のや軽井沢」「星のや京都」「星野温泉/トンボの湯」など リゾート施設などの設計も幅広くおこなう
- 貝島桃代さん…設計事務所「アトリエ・ワン」を共宰。スイス連邦工科大学チューリッヒ校の教授
- 赤松佳珠子さん…「シーラカンスアンドアソシエイツ」を共宰。法政大学教授で日本学術会議の連携会員
日本女子大学長の篠原聡子さんは、「2024年開設に向け、より広い視野を持ち、同時に生活世界への繊細な眼差しを持ったデザイナー、研究者、職業人の育成を目指した構想を進めていく」とのメッセージを発信しています。
【日本女子大学「建築デザイン学部(仮称)」】
- 開設時期:2024年4月(予定)
- 開設場所:「日本女子大学」目白キャンパス