英検2級→IELTS5.5で進路を広げる夏休み戦略セミナー7/18

せかいのSENPAI図鑑 #03|日本人は私だけ!? 誰も知らない国「リトアニア」で見つけた“ほんとうの学び”

ヨーロッパの北東、バルト三国のひとつ・リトアニア。日本ではあまり馴染みのない国ですが、外交官・杉原千畝ゆかりの地としても知られています。

今回紹介するのは、そのリトアニアの大学に進学した日本人大学生・のなみモカさん。

「勉強が好きではなかった」「英語も苦手だった」──そんな彼女が、なぜ“ほぼ未知”の国を進路に選んだのか?その決断の裏には、強い探究心と、現実的な視点がありました。

海外進学ラボ

まわりの誰とも違う選択肢が、結果的に“いちばん自分らしい道”になることもある。モカさんのストーリーは、そんな希望を感じさせてくれます

周りと同じじゃなくていい。
ロールモデルは決めず、自分の意志で道を切り拓く。
のなみモカさん
  • 出身:兵庫県
  • 卒業校:日本の高校(詳細非公開)
  • 進学先:リトアニアの国立大学(メディア・コミュニケーション専攻)
  • 大学入学時期:2023年秋

グローバルエデュは、親子で“納得できる進路選択”を応援する教育メディアです。2025年より海外進学ラボを新設し、Q&Aライブラリや進路相談、イベントを通じて、海外進学を目指す中高生と保護者をサポートしています。

Contents

きっかけは日本の大学への疑問|“このままでいいの?”

高3の夏、のなみさんは周りと同じように日本の予備校に通っていました。けれど、進学した先輩たちが「遊びとバイトに明け暮れ、あまり勉強していない姿」を見て、ふと疑問を持ったといいます。

のなみモカさん

このまま日本の大学に行く意味ってあるのかな?

そんな問いから、のなみさんの“違う選択”が始まりました。


海外進学の情報収集|見つけたのは「東ヨーロッパ」

YouTubeで見つけた、海外大学で本気で学んでいる日本人学生たち。「今しか環境を変えられない」と思い立ち、夏の終わりから情報収集をスタート。

ただ、勉強に自信がなかった彼女にとって奨学金はハードルが高く、学費の安い地域に注目することに。そこで見つけたのが、ハンガリーやリトアニアなど、東ヨーロッパの国々でした。


大学選びの基準は?|学費と「裏方エンタメ」への興味

のなみモカさん

将来、テーマパークや舞台裏など“裏方のエンタメ”に関わりたいんです

のなみさんが目指したのは、照明・音響などのステージ演出やメディア制作に関わる仕事。その分野に強い「コミュニケーション学」や「メディア学」が学べる大学を、欧州アドバイザーの協力も得ながらピックアップ。

学費の面でも現実的な選択肢として、リトアニアの大学を含む複数校に出願しました。

高校時代は、演劇に打ち込んでいたのなみさん

出願と受験準備|お金をかけずにスコアとエッセイを対策

高校3年の夏から本格的に英語学習を開始。アプリや無料のTOEFL対策サイトなどを駆使して、できる限りお金をかけずにスコアを伸ばしていきました。

出願時のTOEFLは64点、GPAは3.3。

ライティングで勉強で使っていた教材

リトアニアの入試は、オンライン面接+数学テスト(※算数レベルで日本の義務教育修了者ならOK)。エッセイでは、高校時代に手がけたアクセサリーショップ運営や演劇の演出経験をアピール。

面接では課外活動と「大学コミュニティへの貢献」が問われました。


入学後のリアル|日本人は1人、60ヵ国から集まるクラスメイト

大学には世界60ヵ国以上から学生が集まり、日本人は彼女ひとり。住んでいる地域でも、日本人住民は彼女とバレエ団のひとりのみという、完全アウェー環境。

のなみモカさん

娯楽がほとんどない分、集中できる。対話型授業で予習は必須。本当に大変だけど、毎日が楽しいです


国際交流で演奏している時の写真

留学費用は自分で|アルバイトを掛け持ちしてやりくり

両親からは「手伝えないけど、やりたいなら応援する」と背中を押され、年間50〜60万円の学費を、日本での長期休暇中に朝夜掛け持ちのバイト、現地ではオンラインで日本語教師のバイトなど、自分で工夫して捻出しています。

日本語を教えてるところ

後輩たちへ|ロールモデルはいらない、自分のままでいい

ロールモデルはあえて作らない。自分の思いや価値観を軸に、誰も歩いていない道を選んだのなみさんの言葉には、説得力があります。

のなみモカさん

やりたいと思ったことは、曲げずに努力すれば必ず道が開けます

「Normalじゃなくていい。あなた自身の進路を選んでいいんです」


編集部より

“偏差値”や“周囲の目”ではなく、「心が動くかどうか」で進路を決めたモカさん。日本人がほとんどいない国での挑戦は、勇気と工夫の連続だったはず。

けれどその選択が、今の彼女にとって「本当に学べる場所」になっています。自分らしい進路には、必ず“あなただけのロジック”がある。それを見つけるきっかけとして、SENPAIたちのリアルな声を届けていきます。

あなたの進学ストーリー、待っています。
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