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【JASSO】より手厚く進化した給付型とは?シュミレーターで奨学金を試算し申請法もチェック

奨学金を貸与・給付してくれる機関は多くありますが、ほぼ全国の学生が利用できるものとしては「日本学生支援機構」(JASSO)が有名ですよね。今回は、進学したいが入学金や授業料が払えないという高校生のために、進学したらすぐに奨学金が振り込まれる「予約採用」という制度にフォーカスし、JASSOの奨学金制度を紹介していきます

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経済的に困難な学生に支給される「給付奨学金」

JASSOの奨学金には貸与・給付の2種類があり、いずれのタイプでも奨学金を受けられる学生は、学ぶ意欲、世帯の構成員や所得額などが考慮され選抜されます。

まずは返済不要の「給付奨学金」ですが、2020年度より授業料などの免除・減額+給付型奨学金がセットになり、より充実した新しい修学支援制度へと進化しています。

対象となるのは、世帯年収が450〜500万円未満程度の住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯の学生で、進学先で学ぶ意欲のある人

給付金額は申請者が決めることはできず、申請者が通う学校の形態(国公立、私立、短大など)による区分、自宅から通学するか否かによる区分、さらに申請内容によって第1〜第3までの区分がなされ、計24区分により金額が決定。

申請者はこの24の区分のどこに該当するかを審査され、その区分の月額が給付されます。たとえば私立の大学・短大・専修学校へ自宅外通学する際は、第1、2、3区分から順に月額7万5800円、5万600円、2万5300円が給付金額となります。

給付型「予約採用」申請の手順を押さえよう

大学進学を控えた高3生(浪人生は2年目まで)を対象としている「予約採用」は、進学前から手続きがはじまります。

具体的には、進学の前年度4月下旬から高校などを通じて申し込み、10月ごろに採用候補が決定。大学に進学した4月に進学届けを提出、4月か5月から支援が開始されます。

また、別途進学先の大学などに申し込むことで、授業料と入学金の免除・減額を受けることができます。減額上限は、私立大学で入学金約26万円、授業料約70万円(住民税非課税世帯の場合)となっています。

無利子と有利子で借りられる「貸与奨学金」

そして、JASSO奨学金としておなじみの返済義務のある「貸与型」ですが、無利子の「第1種奨学金」と有利子の「第2種奨学金」という区分があり、さらに入学金を払うための「入学時特別増額貸与奨学金」という一時金が追加で貸与される制度もあります。

貸与型も給付型と同様の細かな区分があるものの、第1種を受けられる世帯の年収は最高で600〜800万円、第2種は最高で1000万円前後という目安を覚えておくといいでしょう(いずれも給与所得の場合)。

第1種では、給付型と同様に自宅外通学か否か、国公立・私立などにより貸与額の区分が設けられており、申請者はその区分の範囲内で貸与月額を決めることができます。たとえば、国公立大学に自宅外から通う場合の最高月額は5万1000円、それ以下は4万円、3万円、2万円が設定されており、これらのなかから貸与額を選ぶことができます。

第2種は、2〜12万円の範囲で1万円単位で好きな月額を選ぶことができます。

申請に必要な書類や流れもチェック

給付型・貸与型どちらの申請においても、住民票や所得証明書、マイナンバーカードのコピーなどのさまざまな書類が必要です。このほか外国籍の人であったり、進学者自身が生計を立てているなどの家庭状況によっては別の書類が必要となることもあります。

高校を通じて提出したそれらの書類はJASSOにより審査。選考後、採用候補者になった人には、進学したのちの手続きが記載された書類が配布されますので、熟読するようにしましょう。

まずは、JASSOのサイトにある「進学資金シミュレーター」を活用してどのくらい奨学金が使えるかを試算して、進学後の見通しを立ててみるといいですね。

くわしくは、「JASSO」公式サイトで確認を。


【「日本学生支援機構」奨学金】

  • 運営:日本学生支援機構
  • 対象:大学院、大学、短大、専門学校の学生
  • タイプ:給付型、貸与型 ※いずれも所得制限があり、採用されるには審査が必要

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