自分らしい進路、どうすれば見つかるんだろう…
自分の置かれた環境と可能性から、最適な進路を見つけたSENPAIたちを紹介していきます!
今回は、「ブリティッシュコロンビア大学(UBC)」に通うケントに、自分らしい進路選択について教えてもらいました。
SENPAI | アメリカから東京のインターナショナルスクールへ
少人数制のスクールならではの魅力
僕はアメリカ生まれで、9才のときに日本に戻ってきました。
その後、モンテッソーリ系のインターナショナルスクールに通っていたのですが、中学校がなかったため、G7のときに複数のスクールを受験。
その結果、「カナディアン・インターナショナルスクール」に通うことにしました。
僕の学年はとくに24名と人数が少なく、学年全体で仲が良かったので、困ったときはお互い助け合えるような環境に恵まれていました。
学校では、カナディアンカリキュラムをベースに、TOEFL、SAT、APにも取り組みました。
TOEFLやSAT、APはどのタイミングで受験した?
SATは10年生のころに2回受けて、UBCにも提出したTOEFLは12年生になってすぐ、ギリギリのタイミングで受けました。
APで取り組んだ科目は?
10年生のときは、Japanese(日本語)、11年生にChemistry(化学)、Physics(物理)、Englishを受けました。
そして、12年生には、Calculus(数学)、Biology(生物)、Psychology(心理学)を受けたので、合計7科目です。
3年間で7科目を受けるのは大変だったのでは?
確かに、7科目は普通よりは多いと思います。
APは成績上位に入る生徒はたくさん受験し、いっぽうでほとんど受けない同級生もいました。
APは大学レベルのコースなので、大学に評価してもらいやすく、メリットは大きかったなと実感しています
SENPAI | UBCを選んだ理由と併願先
出願先の大学を決めたのは、どのようなタイミングだったの?
出願先を決めたのは11年生(高2)の半ばごろですが、最終的な判断は期限ギリギリまで検討していました。
現在通っているUBCは、受験の機会は2回あり、早期出願の「Early application」が12月1日、通常のapplicationは1月15日が期限でした。
12月1日に間に合うように出願しましたが、Early Applicationはとてもハードルが高く、最初の選考ステップを通過できませんでした。
併願先について
出願時点では、どこが1番という明確な順序はなかったのですが、アメリカではUC系の大学に興味があって最後までUBCと迷いました。
日本の大学では、東大、慶應、早稲田に出願しました。
UBCを選んだ理由
両親は、進学先については親として強く意見するわけでもなく、「好きなところに行けばいい」と進路選択は全面的に任せてくれました。
ただ、為替レートも含めると、日本よりカナダのほうが働くメリットが多いことから、カナダへの進学には親も肯定的でしたね。
僕はアメリカ国籍もあるので米国の大学も検討しましたが、環境面も考慮してカナダを選びました
進学先はこれまではアメリカが人気でしたが、インフレや為替レート、そして就労ビザ取得の難しさで、カナダを目指す人が増えています
SENPAI | カナダでの大学の選び方
カナダの大学といえば、バンクーバーかトロントのエリアに大別されますが、トロントには興味はなかったの?
僕はあまり大学のランキングや得意分野にはこだわらず、気象条件や移動距離、安心感などのファクターも重要視しました。
トロント大学とUBCに合格した友人もUBC進学を決めたので、トロントのように知り合いがいない環境よりもUBCが良さそうだなと
UBCのサマースクールに参加
あとは、11年生のときに参加したUBCのサマープレカレッジプログラム(UBC Future Global Leaders)での好印象も進路選択に影響したと思います。
高校時代に大学のプレカレッジプログラムに参加することは、みなさんにも強くおすすめしたいです
1番役に立ったのは、大学の寮生活を実体験できたことです。
高校の段階でひとり暮らしの孤独感や負担感を知ることができたので、大学進学後に初めて寮生活を始めるケースよりもメンタル的な準備でのアドバンテージを得られたと思います。
APの勉強から出願までのプロセスを振り返ると、UBCに合格したポイントは?
プレカレッジに参加したことは、UBCの合格にはプラスに働いていると思います。
もうひとつ、ハイスコアの取得率が低いAPの「Physics」が最高評価5だったのも大きいのではないかなと考えています。
SENPAI | UBCで学ぶ内容は?
Engineeringがメインの「Applied Science」という学部に在籍しており、チームで協力して、価値ある製品の開発やデザインについて学びます。
細かい専攻を選べるのは2年生からですが、現状では環境(Environment)を扱うエンジニアリングに進もうと考えています。
理系の学部は忙しい?
はい、文系なら年間30単位前後で足りるようですが、Engineeringは1年目に37単位取得する必要があるので、ほかとくらべても大変だと思います。
ただ、高校時代に取得したAPを大学単位に適用できたので、1stセメスターでは余裕をもってカリキュラムを消化できています。
なるほど、APを頑張った恩恵もしっかり得られているんですね!
学生寮での生活について
バンクーバーキャンパス内にある食事付きの学生寮で暮らしていて、授業がある建物にも近く、便利です。
幸いルームメートのリクエストも通ったので、同じ高校だった友人とルームシェアしています。
UBCでは、卒業まで学生寮で過ごす学生が多いの?
いえ、1年目のみ入寮が保証されますが、2年生以降は申請手続きを行う必要があります。
寮はコスト面も含めて人気があるので、現実的には3年生にならないと空きがでないようです。
SENPAIプログラム | カナダの大学を目指す中高生を応援
SENPAI・ケントから、大学進学に向けた進路サポートを受けることができます!
自分らしい進路選択を応援する「グローバルエデュ」では、国内外の現役大学生による進路サポートプログラム「SENPAIプログラム」を提供しています。
ケントからは、大学に入るまでの計画の立て方や戦略をサポートしてもらえるのでとても心強いと思います
中高生をどのようにサポートしていきたいですか?
自分自身、苦手な科目を選んだ際、なかなか学習成果が出なかったという苦い経験があります。
教えること自体も好きなので、日本からUBCのキャンパスを見学したいという高校生が来たら直接案内しますよ!
多忙なケントですが、お互いにスケジュールを合わせながら、長いスパンで伴走してもらえたらと思います