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【わが家の学び道05】英語×アクティブラーニングを実践するポピンズ「PALIS」(東京・恵比寿)

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理想的な保育サービスを求めて

わが家の次男は、もうすぐ2才。共働き家庭だったので、次男も保育園に入れたいと考えていた。

しかし、認可保育園に昨年4月の入園希望で申し込みをしてみたものの、思いっきり落選。

そして、この春兄が卒園したため、兄弟在園でのポイント加算を失ってしまい今年も落選。もう保育園に行かせるのは諦めている。

そこで、兄のときは考えていなかった、幼稚園・プリスクール・運動系幼児園まで選択幅を広げ、いろいろな施設を見学をしてから決めようと方向転換。

でも、いざ見学してみると「いいかげんな保育施設が多すぎる…」というのが正直な感想だ。

兄の保育園は昔からある区立の認可保育園だったので、先生の身だしなみもきちんとしているし、室内も清潔に保たれている。それが普通だと思っていた。

しかし、見学した施設はトイレの備品がぐちゃぐちゃのまま、狭い保育室に小さな仕切りだけで子どもたちが保育されている、子どもの名前は呼びすて(プリスクールなら納得いくけど)などなど…

一面だけで判断はできないが、それが「すべて」な気がするのも事実だ。

そんななか、施設が清潔・先生方がていねい・持ち物が最小限など、親目線で優秀だと思う保育施設もちらほらあり、それらの施設は、たいがい「ポピンズ」という保育サービス会社が運営している。

ポピンズのホームページをチェックしてみると、インターナショナルスクールの園も運営しているとある。

しっかりとした保育サービスのもと英語も学べる。「これぞわが家が探してるスクールかも!?」と、さっそく見学に行ってみることにした。

ポピンズでアクティブラーニング

今回訪れたのは、東京・恵比寿にある「ポピンズアクティブラーニングインターナショナルスクール」(Poppins Active Learning International School、以下「PALIS」)。

JR「恵比寿駅」から徒歩6分、「恵比寿ガーデンプレイス」のセンター広場を抜けるとPALISはあった。

「ウェスティンホテル」もガーデンプレイスの敷地内なのだが、そのウェスティンと道を挟んだ向かいのビル1階がPALISの入り口。

買い物や飲食エリアとは離れた、静かな環境だ。

買い物や飲食エリアとは離れた、静かな環境だ。

渋谷区と港区は英語系の習いごとやスクールが多いイメージだったが、駅から10分弱の距離にプリスクール数軒を発見。

本当にこのエリアは英語教育の激戦区なんだ…と実感した。

グローバル教育の拠点「PALIS」

PALISは、2004年に開園した「ポピンズインターナショナルプリスクール」(対象は0〜3才)をリニューアルし、14年に「PALIS」としてオープン。

対象は11ヵ月から就学前(5才)の子どもたちだが、現在は開園2年の移行期なので3才児までが在籍している。定員は70名だが、先生たちとのバランスを重視してクラス編成しているそうだ。

運営やアドミッションは日本人スタッフ、各クラスでの指導は海外大学で教育学を学んだオーストラリア人やアメリカ人の先生たちが担当している。

ポピンズでは、「教育(エデュケーション)+保育(ケア)」を一体として提供する「エデュケア」を特色としているが、全国158ヵ所に展開するポピンズナーサリーはこの理念のもと運営されている。

PALISでは、さらに英語による「アクティブラーニング」(主体的な学び)を実践しており、グローバル教育の拠点となる園としてプログラムを提供。

なお、ポピンズのアクティブラーニングスクールは、六本木の「東京ミッドタウン」にも1園あるが、こちらは日本語を中心としたプログラムとなる。

ポピンズは、乳幼児教育の専門職養成機関として知られる英国「ノーランド・カレッジ Norland College」と提携しており、 イギリスの5才以下の子どものための教育指針「EYFS」(Early Years Foundation Stage)をベースに、PALIS独自のプログラムを構成しているそうだ。

恵比寿という立地なので、「日本人の割合が少ないのでは?」と想像していたが、6~7割が日本人の子どもたち。

「これまでナニー(教育ベビーシッター)でポピンズを利用していた」「保育園のイメージがいいから」という理由でPALISに入園するケースもあり、中央区や世田谷区からも通園しているケースもあるなど、ポピンズに対する思い入れが感じられる。

専門家によるプログラム

園舎は2フロアで、ビルの1階と2階が内部に設置された階段で行き来できるようになっていた。

階段には、子どもたちのカラフルな作品がずらっと並べられている。

階段には、子どもたちのカラフルな作品がずらっと並べられている。

1階には0・1才児、2階には2・3才児のための教室がある。

午前中のプログラムは2コマあり(10時〜11時30分)、1コマは散歩や外遊びなど屋外活動を行う「ディスカバリー・アウトドア・タイム」、もうひとコマは「スペシャリストプログラム」と呼ばれる各分野を専門とする講師による日替わりプログラム。

15時30分〜17時もスペシャリストプログラム(もしくはアフタースクール)となっているため、ヨガやアート、英語、ダンス、音楽、日本語、体操とさまざまなプログラムを受講できる(受講料は保育料に含まれる)。

五感で体感するプログラム

では、さっそくクラスでの様子をお伝えしていこう。

10時少しまえにスクールに伺うと、ちょうど0才児はスナックタイム、1才児はサークルタイムの最中。

打ち合わせのあと2階に移動すると、午前の1才児のスペシャルプログラム「ミュージック」がスタートするところだった。

子どもひとりあたりの先生の割合は高く、当日は1才児のクラス8人の園児に対し3名で保育を行っていた。

ポピンズ6

マラカスを持って歌ったり、リボンを手に付けてダンスをしたりと全身で音楽を楽しんでいる子どもたち。

本場アメリカのディズニーランドの勤務経験があり、子供たちを盛り上げるスキルに長けている先生もいた。

テーマ曲も、童謡あり、クラッシックの楽曲と多彩だ。

ポピンズ20

レッスンを担当していたのは、音大の講師でもあるピアニスト。プログラムは、季節やリクエストに応じてアレンジしているそうだ。

ポピンズ21

ちなみに、これまで子どもたちの興味をもっともひいた曲は、ベートーベンの「運命」。

「運命」をピアノで演奏すると、そのインパクトにビックリ。曲のあとベートーベンの肖像画を見せると、「こんな人が作ったんだ!」とその見た目にも興味津々だったそう。

目を引いたのが、キレイな赤茶のグランドピアノ。

米国が誇る「スタンウェイ」のエセックスピアノ。 ミュージックを監修するピアニスト横山幸雄さんがこだわり抜いて選んだそうだ。

米国が誇る「スタンウェイ」のエセックスピアノ。 ミュージックを監修するピアニスト横山幸雄さんがこだわり抜いて選んだそうだ。

レッスンに使う道具はもちろん、教室に備え付けられていた「プリンセスごっこ」用の衣装も本場アメリカで購入したという。

ポピンズ7

道具や講師など、本物に触れて学ぶことにこだわっているのもPALISの特徴だ。

私もかつてフランスに住んでいた際、「ルーブル美術館」に散歩がてらやってくる子どもたちをよく見かけたが、その様子をみて「ルノーやプジョーのビビッドな色合いのクルマはこうやって生まれるんだ」と実感した。

小さなころは見たものを模倣して楽しむことも多いので、子どものときこそ本物が身近にあるというのは理想的な環境である。

ポピンズにおけるグローバル教育

なぜ、ポピンズにグローバル教育を実践する園が誕生したのか。

ポピンズナーサリースクールは、創業者の中村紀子さんが1987年にはじめた在宅保育サービスが原点となっている。

ポピンズの取締役およびPALISの理事を務めているのが、中村さんのひとり娘である轟麻衣子さんだ。

轟さんは、小学校卒業後、単身でイギリスのボーディングスクールへ入学。以降、20数年間海外での教育や生活を経験し、自身もグローバルな教育環境下で学んできた。

それらの体験から、「日本でも幼児期の教育を通して海外でも活躍できるスキルが身につくスクールをつくりたい」との願いで、アクティブラーニングで問題解決力を養えるPALISを開園したという。

英国のボーディングスクールで学んだだけあって、本場の英語を使いこなし、佇まいはエレガント。

ポピンズならではのサービスや雰囲気を体現しながらも、グローバルな知見を持つ轟さんは、ポピンズの新境地を切り開くキーとなる存在だ。

PALISで実証された「子どもたちが主体的に取り組み、自ら生きる力や学ぶ力を育むプログラム」がポピンズ全園でも波及していくことは、まさに育児中のファミリーのニーズに叶っているといえる。

今後のポピンズでの展開に期待したい、と思った。

【まとめ】PALISを見学して

ここからは、今回の取材でママ視点で気がついたことなどをまとめていこうと思う。

まず、PALISへの入園を考える場合、教育方針や運営について詳しく説明を聞き、アクティブ ラーニングやインターナショナルスクールをよく理解しておくことが大切だと感じた。

「仕事をしながら通園できる園を探している」「ポピンズだから通わせたい」という考えだと、この園のいいところがマイナスになってしまいかねない。

PALISでも、ポピンズの認可・認証園と同じく清潔感があった。また、 オプション料 金を払えばおむつや日常使用品をレンタルできるシステムもあるなど、ワーキングマザーに利用しやすい環境だ。

電車で通園する際も荷物は最小限にすみ、17時以降も延長料金が必要だが対応可能 だ。

ただ、インターナショナルスクールでは保護者がともに楽しむイベントが多いため、多忙な親が「保育園」として選んでしまうと、保護者の参加が求められる場面が想定外に多いと感じることもあるだろう。

また、食事も日本の保育園とは異なり、スナックタイムは市販のスナック菓子、ランチはオーガニックのボックスランチ(注文制)となる。

サンドイッチにフルーツ、タコライスにブラウニーなど、インターナショナルスクール やプリスクールなら一般的なメニューだが、一汁三菜の保育園の給食を想像していると面食らう。

午後のおやつは先生がフルーツをカットして提供している。些細なことだが、このあたりも事前の説明で確認しておきたいポイントだ。

ただ、このスタイルがイヤならお弁当を持参すればいい。

そして、アクティブラーニングでは、先生は見守る・立ち上がるのを応援するスタンス なので、日本の保育園に慣れていると「不親切」だと感じることもあるかもしれない。

上記を心得ていれば、ポピンズのきめ細やさとインターナショナルスクールのよさを体感できるはずだ。

保育サービスに教育を求めると…

現状の日本では、保育園を増やし、誰もが利用できる保育料にすることに重点が置かれるため、一般的な保育サービスを上回る教育的プログラムを希望するのは難しい。

保育サービスに加え、教育的なプログラムを求めるのなら、しかるべき施設にしかるべきコストを払ってお世話になるしかないだろう。

PALISの保育料は、週5日8時30分〜17時で通った場合、月額24万4400円+施設維持費 2600円。別途入学金で20万8000円。

1年間でもろもろ300万円…と考えると、悩まずにはいられない。

名門私立の大学附属幼稚園に入園させたとして、学費と入学金に制服、そして○○口以上の寄付金を払えば、トータルはさほど変わらない?

いろいろなスクールを見学するほどに迷うが、「すばらしい施設だった」と感じても、実際学費を払うと想定するとリアルに考えざるを得ない…という悲しい気付きがある。

子どもにとっていい学校や習い事など、よりよき学びの場があるなら引越しもいとわないという考えは変らない。

だが、それらの教育を考えるにつけ、自分の仕事も変える必要があるのかも? と考えることもあるこのごろだ。

「(学費に関係なく)納得のいくスクールに入れる」には、もはや起業するしか?

某セレブママ雑誌にも、「ママCEO」や「自宅でお教室を始める特集」というタイトルが踊っているのを見て、思わず笑ってしまった。私だけじゃない、と。


【ポピンズアクティブラーニングインターナショナルスクール(PALIS)】

  • 住所:東京都渋谷区恵比寿4-20-2恵比寿ガーデンテラス弐番館1F・2F
  • 対象:11ヵ月~就学前
  • 定員:70名
  • 開所:月〜金(8時30分〜17時、延長時間/7時30分〜8時30分、17時〜20時)
  • 保育料:月額24万4400円+施設維持費2600円(週5日8時30分〜17時の場合) ※別途入学金として20万8000円
写真と文/紅絹(もみ)
東京の下町で、夫と息子ふたりと暮らす英語オンチ主婦。こどもが生まれるまでは、都心のど真んなかかつ緑の多いわが街はとっても素敵なところだったけど・・・待ち構えていたのは、教育熱心なママたちとそれにちっとも応えていないお稽古空白地帯という現実だった。周りの教育熱に煽られ、毎年新学期を前に高額なプリスクールに通わせるべきか? はたまた、遠くの英語教室を探すべきなのか? いっそ習い事の選択肢がいっぱいあるエリアに引っ越すべきかと、やや迷走気味。オリンピックまでには、子どもたちが「英語大好き!」になるような道を探すことを自分のミッションとしている。

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