高橋 ななかさん(宮城教育大学附属中学校2年生)吹奏楽部でコントラバスを担当。英文記者活動のほか、英語スピーチコンテストなどにもチャレンジ中。英文記者として取材したオリンピックの記事とリポート動画で、米国「Youth Journalism Internationalコンテスト」Multimedia News Story部門2位を受賞
世界の10〜14才の子ども記者が活動
私が「Scholastic Kids Press」に参加したきっかけは、小学6年生のときに母がネットでこのプログラムを見つけてくれたことです。 [caption id="attachment_1040" align="aligncenter" width="860"]
日本の現在を世界に発信!
Scholastic Kids Pressでは、現在10~14才の世界からの36名の子ども記者が活動しています。 私は日本の文化を海外に発信することをメインに、日本での大きなニュースや事件も取材しています。これまで、2020年の東京オリンピックや、安倍総理元首相の銃撃事件後の参議院議員選挙の様子、東日本大震災から10年、回転ずしの裏側やガチャガチャ、日本の桜などを取材しました。 [caption id="attachment_1043" align="aligncenter" width="840"]

情報を正確に伝えるために心がけていること
取材や執筆で気を付けているのは、自分の主観を入れないこと。情報を正確に伝えるために、自分が実際に見聞きしたことや事実しか書かないようにしています。 オリンピックはコロナ禍での開催となったため、開催当時の国立競技場近くには、賛成している人も反対している人も多くいました。どちらの立場の人の様子も見ることができましたが、記事では自分の意見に沿った考えの人のことをたくさん書きそうになることがありました。しかし、「賛成」も「反対」も同じくらいの分量で、比較して書くようにしました。 また、インタビューをするとき、私はどんな意見でも主観を入れずに聞くようにしています。自分自身が納得できない意見があったとしても、答えてくれた人の意見をしっかりと聞き、記事にその話を入れるように気をつけています。 記事を書いて気づいたことは、日本とアメリカでの考え方が違うということです。記事はScholastic Kids Pressの編集長による添削後に掲載されますが、直してもらった記事を読むと、英語の表現だけでなく、アメリカと日本の関係性を書くとわかりやすいことや、値段や長さ、大きさの単位ではアメリカにそろえることなどに気づきました。新しい視点で世界と向き合う体験
Scholastic Kids Pressに参加してよかったのは、さまざまな新しい経験ができることや、新しい視点でニュースに向き合うことができることです。 私はオリンピック選手村や、聖火リレーのグランドスタートを取材しに東京や福島に行きましたが、選手村の部屋のなかや食堂などの様子、環境に配慮されている工夫について知ることができ、とてもおもしろかったです。取材した後、テレビのニュースや新聞を読んだりすると、自分が見たものがどのように表現されているのかを大人の記者による記事で勉強でき、ニュースにより興味が持てるようになりました。 また、自分の言葉で日本のことを同年代の人に伝えられることがとても楽しいと感じています。自分が好きな日本の文化や、海外に伝えたい日本のニュースを深掘りして記事として伝えられるのは、なかなかできない体験だと思います。
