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世界トップ大学編入 | 2年制カレッジから4年制大学に進学する方法<アメリカ・カナダ編>

多様な進学方法を知っておこう!
2年制カレッジから4年制大学に編入するメリット
  • 4年制大学と比べて授業料は明らかに少ない負担で通える
  • 渡航時点で英語力が不十分でも、4年制大学進学・卒業を目指せる

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Contents

世界トップ大学編入 | 2年制カレッジから4年制大学に編入できるしくみ

米国やカナダの2年制大学は「コミュニティカレッジ」と呼ばれるとおり、誰もがわけ隔てなく学べる地域密着型の公立大学と位置づけられています。

コミュニティカレッジでの単位取得と移行

ほとんどのカレッジに大学編入コースと職業訓練コースが設置されており、この大学編入コース(呼称はカレッジにより多少異なります)に約2年間所属して取得した単位は、4年制大学に編入した際に卒業要件を満たす単位に移行が可能です

編入条件は、州や大学によって一律ではありませんが、取得単位合計、コミュニティカレッジ在学中の成績(GPA)、指定科目の単位取得などによって3年次から大学編入できるか否かが決まります。

そして、多くの4年制大学では、最大60単位前後の単位移行が認められるため、編入した大学の卒業要件がトータル120単位の場合、残りの60単位を2年間で取得すれば4年制大学の卒業資格(学士号)が得られる、というしくみです。

世界トップ大学編入 | 4年制大学に編入できるしくみ(米国の場合)

まず、米国の2年制大学に出願する場合、高校の成績表と英語力証明(TOEFLスコアなど)の提出が求められます。

カレッジ進学に必要となる成績

必要な成績の最低基準はGPA2.0以上(平均値か標準をやや下回る程度の成績)が目安となり、高校時代に目立って成績が落ち込んでいなければ問題はありません。

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英語力は、TOEFL iBT45~70、IELTS5.0~6.0程度をカバーすればよく、英検2級にある程度余裕を持って合格する英語力があれば、最低ラインはクリア可能

さらに、こうした基準に英語力が満たないというケース(公式スコアなしを含む)でも、留学生用の語学プログラム(ESL)を設けるカレッジに条件付き合格をもらい、渡米後に英語スキル向上に努めるのも選択肢のひとつです(ただし、必要な学習量が増えるので、編入条件を満たすまで時間がかかる可能性があります)。

カレッジ進学後の対策と進路

コミュニティカレッジ進学後は「大学編入コース」を選び、なるべく良い成績(GPA)を維持できるよう勉学に励みます。

いっぽうで、在学するコミュニティカレッジから編入可能な大学をリサーチして、編入のための諸条件を把握することも重要です。

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実績のある2年制大学では、学生の進路選択や編入手続きに関するサポート体制が充実。そうした窓口を最大限に活用して希望に合った編入先候補を絞り込もう

ほとんどのコミュニティカレッジでは、おもに同じ州内の大学と編入協定を結ぶことで、効率よく単位移行できるしくみを整えています

実際の事例としても、コミュニティカレッジで学んだ学生は地元の有力な州立大学に編入するケースが一般的です。

もちろん、在学中に優れた成績を収めれば難関大学編入への道も開けます。

ただし、アイビーリーグなど私立の有名校はコミュニティカレッジ出身者の比率が少なく、UCLAなど公立のトップ大学に編入するパターンが目立つようです。

編入手続きに必要な資料

編入出願の際に必要な書類は、入学願書のほか、推薦状、成績表証明書(GPA)、英語力証明、エッセイなどがあげられます。

願書やエッセイを審査する際は、課外活動実績なども重要視されるため在学中にそうした活動経験を積んでおくことも大切です。

以下では、実際のコミュニティカレッジをピックアップして、主要な大学編入ルートを紹介していきます。

具体的な大学編入ケース

Santa Monica College(カリフォルニア州ロサンゼルス)

大学への編入者数では、他校を引き離してカリフォルニア州で実績ナンバーワンのコミュニティカレッジです。

とくに、世界のトップ校として知られるUCLAに編入する学生が非常に多いことで知られています。

UC系の大学に編入するには、指定された7つの授業を含むトランスファー可能なコースを60単位以上取得して、GPA3.8程度の成績を保持することが望ましいです。

地元の4年制大学への編入制度が体系的に整備されているため、UC系が第一志望の場合はサンタモニカに限らずカリフォルニア州内のコミュニティカレッジを選ぶのがおすすめです。

Seattle College(ワシントン州シアトル)

Seattle Central College、North Seattle College、South Seattle Collegeの3校から形成されるワシントン州を代表するカレッジ群です。

ワシントン州立大学をはじめ、州内外の大学と編入保証を締結しているため、規定のGPAをクリアするだけで該当大学への編入がスムーズに決定します。

世界大学ランキングでも上位に位置する「ワシントン大学」(シアトル)も有力な編入先ですが、志願者数も多いことから成績はGPA4.0を目指すのが妥当です。

世界トップ大学編入 | 4年制大学に編入できるしくみ(カナダ)

日本国内ではやや認知度は低いですが、カナダでもコミュニティカレッジを経由して、3年次から大学編入するルートが確立されています。

カレッジ進学に必要となる成績

カナダの2年制大学に入学する場合、英語力証明に加えて、カレッジによっては高校の成績証明書やエッセイを求められるケースがあるようです。

高校の成績は、おおむね5段階中3評価を取得していれば問題ありません。

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英語力は、TOEFL iBT80以上、IELTS6.0以上が目安とされることから、米国の2年制大学に出願するよりも明確に高い英語力が求められます

そのため、カナダのコミュニティカレッジに進学する場合は、カレッジが設ける英語準備コースか、提携先の語学学校で英語スキルを伸ばしてから、大学編入コースで学び始めるルートが多数派です。

コミュニティカレッジの選び方

また、カナダでは、編入先の大学が求める履修科目がより細部まで指定されているため、先に編入したい4年制大学を絞ってから入学すべきコミュニティカレッジを選ぶのがいいでしょう

米国と同様に、カナダの場合も同じ州内の4年制大学編入を目指すほうが、情報の充実度や単位認定の互換性などメリットに恵まれています。

とくに編入システムが十分に整備されているブリティッシュコロンビア州では、カレッジから編入先の大学への単位移行情報を確認できるリサーチサイト「BC TRANSFER GUIDE」の利用がおすすめです

もちろん、単位取得要件を満たすだけでなく「ブリティッシュコロンビア大学」(UBC)などトップ校に入るには、在学時にGPA4.0に準ずる優秀な成績を収める必要があります。

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カナダトップ大学については、下記の記事にまとめています

具体的な大学編入ケース

Langara College(ブリティッシュコロンビア州バンクーバー)

カナダでもとくに大学編入に積極的な地域で知られるBC州にあって、名門ブリティッシュコロンビア大学の編入実績がナンバー1を記録している人気のカレッジです。

大学編入を目指せるトランスファープログラムへの参加要件は、TOEFL iBT80またはIELTS6.0が最低ラインとなり、海外大学に直接進学するのと同程度の英語力が求められます。

ただ、ランガラカレッジは付属英語プログラム(LEAP)を提供しているため、このLEAPでカレッジが求める英語力を身につけ次第、大学編入コースに正式入学することができます。

このように、英語力が足りない場合は語学プログラム→本科コースへとステップアップする過程が加わり、編入可能な要件を満たすまで2年以上~3年程度を要する可能性もあるでしょう。

Seneca College(オンタリオ州トロント他)

トロントエリアを中心に複数のキャンパスを構え、在学生数もカナダ最大規模を誇る学生寮付きの公立カレッジです。

大学編入コースとしては、Liberal Arts University TransferとArts and Science – University Transferの2種類の選択肢が用意され、IELTS6.0(各スキル5.5以上)、TOEFL iBT80(各スキル20以上)を満たせば直接入学が認められます。

英語力が足りない場合は、セネカカレッジ付属の英語コースから学び始める条件付き合格のオプションもあります。

GPA4.0を目処に優秀な成績を維持できれば、同じ州内で提携しているトロント大学やヨーク大学など名門校に編入できる可能性も少なくありません。

世界トップ大学 | カレッジから編入する2つのメリット

編入と聞くだけで遠回りの印象が強いかもしれませんが、2年制カレッジから大学編入のルートを選ぶことで、確かなメリットが存在するのも事実です。

総じて、コミュニティカレッジは「経済力を問わず地域住民に開かれた教育機関」という主旨で設立されており、4年制大学と比べて授業料は明らかに少ない負担で通えます

どちらも最終的に4年制大学を卒業する点は同じですが、コミュニティカレッジを経由すれば4年間のうち2年相当はより安い授業料で学べるため、直接進学ルートの3分の2程度の総費用負担で4年制大学の卒業資格を得ることが可能です。

さらに注目のメリットは、渡航時点で英語力が不十分でも4年制大学進学・卒業を目指せるという点です。

米国やカナダの4年制大学に直接入学するにはTOEFL iBT70~85、IELTS6.5程度が求められるのに対して、コミュニティカレッジなら日本の高校卒業レベルの英語力で入学可能なボーダーラインが設けられています。

その点、カナダの2年制大学はIELTS6.0以上など基準を高めに定めるケースもありますが、付属の語学プログラムで英語力養成に専念する条件付き合格を採用しており、実質的には英語力が不十分でも留学することが可能です。

そして、編入先には多方面の選択肢があり、進路について考える時間が残されている点もメリットに数えられます。

ただし、カレッジごとに単位移行のしくみが一律ではなく、同じ州内の4年制大学には編入しやすい事情もあるため、カレッジを選ぶ段階でおおまかな方向性は描いておくほうがいいでしょう。

世界トップ大学 | カレッジから編入するデメリット

カレッジ経由の編入ルートに伴うデメリットは、4年制大学への直接入学とは異なり、コミュニティカレッジに入学しただけでは4年制大学で学生生活を送る未来は何も約束されていないという点です。

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渡航後は、不慣れな環境下で、経済事情や成績の動向、学校独自の単位移行ルールなど複数の不確定要素と向き合いながら、モチベーションを維持する確かな意志力が求められます

英語力などの入学基準が低いのはメリットと捉えられますが、裏を返すと、カレッジ在学中に自身の努力で英語力を伸ばして規定単位を満たさない限り、4年制大学に編入できず、カレッジ卒業(準学士号)さえ難しくなることを肝に銘じておきましょう。

世界トップ大学編入 | コストと難易度の比較

ここでは、コミュニティカレッジから編入して4年制大学を卒業する場合、どの程度の出費を節約できるのか具体的に確認していきましょう。

アメリカ・カナダで必要な学費

スクロールできます
米国年間授業料(USD)円換算(1ドル=140円)
コミュニティカレッジ8000~1万2000ドル112万円~168万円
4年制大学2万5000~5万5000ドル350万円~770万円
スクロールできます
カナダ年間授業料(CAD)円換算(1CAD=105円)
コミュニティカレッジ1万~1万5000カナダドル105万円~158万円
4年制大学2万~6万カナダドル210万円~630万円

米国・カナダともに4年制大学はかなり学費の高低差が大きいですが、UCLA、UCバークレー校、トロント大学、ブリティッシュコロンビア大学など名門校の授業料は高めのカテゴリ―に属します。

続いて、ストレートで4年制大学に通ったケースと、コミュニティカレッジから4年制大学に編入したケース(2年間+2年間)で卒業(学士号取得)までの学費合計を確認するとともに、節約可能なトータルコストの範囲を算出します。

4年間の学費比較

4年間学費合計(米国)4年間学費合計(カナダ)
コミュニティカレッジ→ 3年次大学編入6万6000~13万4000ドル6万~15万カナダドル
4年制大学直接入学10万~22万ドル8万~24万ドル
節約費用目安(1ドル=140円 / 1CAD=105円)2万6000~9万4000ドル (364万円~1316万円)1万~10万ドル (105万円~1050万円)

編入ルートによって節約コストには幅がありますが、なるべく学費の安いコミュニティカレッジで学び、より学費の高い4年制大学に編入するほど節約できる金額は大きくなります。

上記の一覧は、あくまで2年間コミュニティカレッジに在学したケースであり、規定の英語力アップや単位取得のため在学期間が延びてしまうと、さらに出費が上乗せされていく点には注意しましょう。

難易度比較

米国またはカナダのコミュニティカレッジに入学するケースと4年制大学に直接進学するケースで、必要となる高校成績(GPA)や英語力証明のレベルを比較していきましょう。

高校成績(GPA)目安英語力目安
コミュニティカレッジ(米)GPA2.0/あまり重視されないTOEFL iBT45~70 IELTS5.0~6.0
コミュニティカレッジ(カナダ)GPA2.0/あまり重視されないTOEFL iBT80以上 IELTS6.0以上 (本科コース受講の目安)
入学しやすい4年制大学
(主に米国の州立大学)
GPA2.5以上TOEFL iBT60 IESTS6.0
標準的な4年制大学GPA3.0以上TOEFL iBT70~85、IELTS6.0~6.5
トップ層の4年制大学GPA3.7~GPA4.0TOEFL iBT85~100以上、IELTS7.0~7.5

カナダのコミュニティカレッジは、求められる英語力が米国より高い水準にありますが、大半のカレッジでは付属の語学プログラムを提供しているため、実際には英語力が基準に満たない生徒でも受け入れてもらえます。

しかし、英語力が不足するほど在学中に向き合う学習量が増える点は理解しておきましょう。

上記リストのように、特に入学基準が緩い4年制大学は、ある程度コミュニティカレッジとも難易度が近い印象がありますが、標準~上位クラスの4年制大学の傾向と比較すると、GPA・英語力証明ともに明らかにコミュニティカレッジの方が入学しやすいことがわかります。

世界トップ大学編入 | 学生生活の質の比較

コミュニティカレッジは、フルタイムやパートタイムで仕事をしながら通う学生が多く、じつに70パーセント以上が社会人学生という学校も見られます。

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カレッジ在学生の平均年齢は27~29才で、20才前後の学生が主体となる4年制大学の様子を想像すると少なからずギャップを感じるかもしれません

また、コミュニティカレッジでは、一部の例外を除いて学生寮は併設されていません。

さらに、おもな学生は仕事などのスケジュールにも追われているため、必要な時間だけ通学してすぐにキャンパスを離れるという行動パターンが多くなりがちです。

4年制大学のように、気の合う同級生と昼夜を共にして多国籍の友人を多くつくるという体験は、少なくともカレッジ在学中は期待できないかもしれません。

また、コミュニティカレッジには、経済事情が厳しいことに加え、さまざまなバックグラウンドを抱える学生が多く通っています。

そうした影響もあり、順調に単位取得できる学生層は4年制大学よりもかなり少なく、3年以内の卒業率および他校編入率は10パーセント未満~40パーセント(学校により差が大きいです)と、統計上はシビアな数値が算出されています。

このように、周囲に卒業や編入を諦めてしまう学生が散見されるとしても、自身の意志を曲げずに努力し続ける集中力が求められるでしょう。

世界トップ大学編入 | 就職に至るまでの準備比較

コミュニティカレッジから4年制大学に編入した場合、通常は残された在学期間は2年程度しかありません。

そのため、就職活動とどのように向き合うことになるのか気になる人も多いはずです。

就職に向けた流れを確認する際には、日本で就職するのか現地でそのまま就職するのかによってスケジュール感が異なってきます。

海外大学生特有の事情

まず、日本では慣習として大学3年の4月~夏ごろから本格的な就職活動シーズンに入り、各企業の新卒募集やジョブフェアの開催なども一斉にスタートするのが実情です。

その点、海外大学に編入する学生は、9月から新3年生として新たなキャンパスライフを始めるケースが多いですが、日本の動向に合わせるなら、3年生開始と同時に本格的な就職活動に取り組んでも出遅れてしまうか、むしろ間に合わないという状況に直面してしまいます。

海外大学生にとっては、日本の就職活動に関するリアルな情報を集めようとしても、現地で日本の交換留学生と知り合うような機会がない限りはなかなか難しいという状況があるようです。

海外大学生ならではのメリット

その一方、こうした情報や日程面で不利な留学生のニーズに応えようと、正規留学生限定の就職説明会や限定の採用枠が設けられるケースも増えつつあります。

参加条件が限られることで、競争率も相対的に低くなり採用関係者ともより有意義な情報交換ができる可能性が高まります。

また、留学生専用の募集枠であれば、日程面の調整が難しい学生側の事情も汲みやすいため、一般向けの枠に応募するよりフレキシブルに採用プロセスに参加できるでしょう。

現地での就職を目指す場合

次に、現地に残って海外就職を目指す場合、アメリカやカナダでは日本ほど特定の就職活動期間が定まっていないのが特徴的な違いです。

大学側も「大学生ならば勉学優先」という意識が日本よりも強く、「就職活動ばかりに時間をかけられない」という声も現地学生からは聞かれます。

海外の企業は、通年ベースで人材を募集しているケースが多く、卒業してから本格的に就職先を探すという学生も一定数はいるようです。

とはいえ、早期にキャリアプランを設計してレジュメ作成に取り組むことや、自身の関心のあるスキルを磨けるインターシップ先を決めることは重要です。

編入ルートでのならではの事情

とくに、海外の採用方針では実務経験が優先されるので、はじめて実社会に出る学生にとってはインターンシップによる就業体験は欠かせません。

編入ルートで3年次から大学に通い始める場合は、こうしたレジュメ準備やインターンシップリサーチに出遅れてしまう一面があるでしょう。

しかし、地域の就職事情にも詳しい大学のキャリアセンターを活用したり、自身の将来ビジョンに合ったクラブや団体活動に積極的に参加したりすることで、在学年数が少ないハードルを乗り越える道筋が見えてくるはずです。

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