
ここで紹介しているプログラムは、ほぼ毎年受講生を募集しているよ!



応募対象学年や時期を確認し、早めの準備で参加のチャンスを逃さないでくださいね!


JAXAエアロスペーススクール | 宇宙航空や地球環境について学ぼう
「宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙教育センター」(神奈川県・相模原市)は、2025年7〜8月に全国4ヵ所で開催する高校生対象「エアロスペーススクール2025」への参加者75名程度を、2025年5月15日(木)まで募集しています。




エアロスペーススクールは、全国4ヵ所のJAXAの事業所(東京都調布市、茨城県つくば市、宮城県角田市、北海道大樹町)を会場に、高校生がチームで協力して「宇宙ミッション」に取り組むプログラム。
各スクールによって、異なる学習テーマが設定されており、宇宙好きにとっては立地条件に関わらず重要な会場選びの決め手になるでしょう。
2025年度は4つの会場で実施
前年度は3会場でしたが、2025年度は茨城県つくば市も開催地に加わりました。
2025年度は
- 北海道「JAXA大樹航空宇宙実験場・大樹町宇宙交流センター・他」
- 宮城県「JAXA角田宇宙センター」
- 茨城県「JAXA筑波宇宙センター」
- 東京都「JAXA調布航空宇宙センター」
の4会場での原則対面による開催となります。
このプログラムは、宇宙航空や地球環境に対する青少年の意識を高め、「好奇心・冒険心・匠の心」を礎に、よりよい未来を築いていく人材の育成を目的としています。
開催場所と日程
開催場所によって、開催日や参加費が異なるので注意が必要。滞在日数は、大樹エアロスペーススクールのみ1日多い3泊4日です。
- 東京都調布市…7月30日(水)~8月1日(金)2泊3日
- 茨城県つくば市…8月20日(水)~22日(金)2泊3日
- 宮城県角田市…7月23日(水)~25日(金)2泊3日
- 北海道大樹町…8月5日(火)~8日(金)3泊4日
いずれの開催地も、現地までの往復交通費は別途自己負担となります。


JAXAエアロスペーススクール2025
主催 | JAXA宇宙教育センター |
日程 | 東京都/2025年7月30日(水)~8月1日(金)、茨城県/2025年8月20日(水)~22日(金)、宮城県/2025年7月23日(水)~25日(金)、北海道/2025年8月5日(火)~8日(金) |
場所 | 東京都/JAXA調布航空宇宙センター、宮城県/JAXA角田宇宙センター、茨城県/JAXA筑波宇宙センター、北海道/JAXA大樹航空宇宙実験場・他 |
対象 | 日本の国籍を有する高校生 |
定員 | 東京/20名程度、茨城県/20名程度、宮城県/15名程度、北海道/20名程度 |
参加費 | 東京/3万5000円程度、茨城県/3万円程度、宮城県/3万円程度、北海道/3万円程度 |
申込締切 | 5月15日(木)17時必着 |


JAXAエアロスペーススクール | 共通して提供されるプログラム
エアロスペーススクールでは、大きくわけて3つの教育プログラムが用意されています。
3つの教育プログラムを用意
- 講義・実習…宇宙航空分野の研究開発を支えるさまざまな講義・実習を体験
- 施設見学…普段は入ることのできないJAXA施設内で、宇宙機、航空機、研究設備などを見学
- 参加者同士の交流…チームで協力してアイディアを出し合い、「宇宙航空ミッション」にチャレンジ
最終日には、ミッション報告会や、ディベート、研究室訪問などの活動も予定されています。
JAXAエアロスペーススクール | 各会場の特徴やスケジュール
次に、それぞれの会場の特徴や予定されているスケジュールを見てみましょう。
大樹エアロスペーススクール
大樹エアロスペーススクールは、「宇宙科学研究と産業振興」を体験する3泊4日のプログラム。
JAXA 大樹航空宇宙実験場では、広大な実験環境を利用して「大気球」によるさまざまな宇宙科学実験を行っています。


また、地球大気・光学天文・宇宙粒子線などの観測や、航空機・ロケット・国際宇宙ステーションに関連する宇宙工学実験など、多種多様な観測研究も進められています。
北海道大樹町内の宇宙関連企業やスマート農業などの取り組みに触れ、様々な観点から日本の宇宙開発を体験することができます。
2024年実績
1日目
- 開校式
- 講義:大気球実験で迫る宇宙の謎
- 見学:JAXA大樹航空宇宙実験場
- 宿舎ミーティング
2日目
- 講義:北海道スペースポートと宇宙のまちづくり
- 見学:大樹町宇宙交流センターSORA
- 講義:人工衛星を利用したスマート農業
- 実習:ロボット農機の乗車体験
- 実習:ドローンによる解析作業
- 講義:北海道から宇宙へ挑戦。宇宙産業の可能性
- 見学:インターステラテクノロジズ株式会社・実験場
- 実習:モデルロケット制作
3日目
- 講義:将来のサンプルリターンカプセル研究開発と気球実験
- 進路相談会
- 実習:モデルロケット最終調整・打上げ準備
- 実習:モデルロケット打ち上げ・片付け
- 宿舎ミーティング(ミッション報告会準備)
4日目
- ミッション報告会
- 閉校式
角田エアロスペーススクール
角田エアロスペーススクールは、ロケットの心臓部である「ロケットエンジンの基礎」を学ぶ、 2泊3日のプログラム。


角田宇宙センターでは、日本の基幹ロケットである H-ⅡAロケット/H3 ロケットに搭載する液体ロケットエンジンの研究開発のほか、宇宙と地上を何度も往復できるエンジンの研究も行っています。
本プログラムでは、角田宇宙センターが世界に誇る試験設備を間近に見ながら、講義や実習、実験を通して、ロケットエンジンの基礎について学ぶことができます。
2024年実績
1日目
- オリエンテーション
- 開校式
- 講義:宇宙へのエンジンシステムセミナー
- 講義:ロケットエンジンセミナー システム編
- 講義:ロケットエンジンセミナー ターボポンプ編
- 見学:超低温ターボポンプ試験設備
- 実験:液体窒素を用いた不思議実験
- 実習:特別授業 将来の宇宙開発ディベート(説明)
- 宿舎ミーティング
2日目
- 講義:ロケットエンジンセミナー 燃焼器編
- 見学:ロケットエンジン高空性能試験設備
- 実習:ロケットエンジンの設計を試してみよう!
- 見学:宇宙開発展示室
- 見学:高温衝撃風洞(HIEST)
- 講義:超音速エンジンセミナー
- 実習:特別授業 将来の宇宙開発ディベート(準備)
- 宿舎ミーティング(ディベート準備)
3日目
- 講義&実習:エンジンシミュレーション
- 見学…宇宙開発展示室
- 特別授業:将来の宇宙開発ディベート
- (発表/総評)
- 開校式
調布エアロスペーススクール
調布エアロスペーススクールは、「航空技術研究」をテーマに学ぶ2泊3日のプログラム。
会場である調布航空宇宙センターは、航空から宇宙まで、将来に向けた新しい技術を創り出すための基礎的な研究や、試験・解析のための共通的な技術基盤の向上を行っています。


プログラムでは、本物の研究現場に触れながら、空気力学、材料・構造、数値解析、飛行力学、推進など、航空機の研究開発に必要な技術について知ることができます。
2024年実績
1日目
- ガイダンス
- 開校式
- 見学:調布航空宇宙センター展示室紹介
- 講義:なぜ飛行機は飛ぶの?セミナー
- 体験:飛行技術体験
- 実習:飛行技術セミナー
- 宿舎ミーティング
2日目
- 講義:ジェットエンジン技術セミナー
- 講義:空気力学セミナ―
- 実習:CFD技術体験
- 見学:風洞技術体験
- 実習:構造・材料技術セミナー
- 宿舎ミーティング(交流会)
3日目
- 講義:研究トピックス「電動ハイブリッド航空機」
- 講義:研究トピックス「機体騒音低減技術」
- 研究室訪問①
- 研究室訪問②
- 閉校式
筑波エアロスペーススクール
筑波エアロスペーススクールは、「宇宙開発の拠点」をテーマに講義や実習に取り組む2泊3日のプログラム。
会場となるJAXA筑波宇宙センターは、緑ゆたかな環境と最新の試験設備を備えた日本国内宇宙開発の重要拠点です。そのため、他会場のエアロスペーススクールと比べても、より宇宙に特化したコンテンツが扱われるようです。
2022年実績
1日目
- 開校式
- 講義:ロケット開発について
- 見学:JAXA筑波宇宙センター
- 実習:モデルロケット制作
- ミーティング
2日目
- 講義:追跡管制について
- 実習:衛星追跡
- 実習:タンパク質結晶生成実験
- 実習:モデルロケット打上げ
- ミーティング
3日目
- 講義:有人宇宙開発について
- 実習:宇宙からの地球観測(衛星データ解析)
- 講義:宇宙開発を支えるお仕事
- 実習:グループワーク
- 講師交流会
- ミーティング
4日目
- プレゼンテーション準備
- ミッション報告会
- 閉校式
どの会場も参加費に宿泊費、食費、活動中の交通費、教材などが含まれています。
ただし、集合・解散場所から自宅までの交通費は、自己負担です。
JAXAエアロスペーススクール | 応募方法について
会場によって、テーマが異なるため自分の興味に合わせて申し込みましょう。なお、複数会場への同時応募は失格扱いになります。また、同プログラムに既に参加済みの場合は応募できません。
応募は、専用フォームに200字以上400字以内の応募動機などを入力の上、5月15日17時までに送信してください。
志望動機には、以下の観点を含めて記述するよう求められます。
- 現在関心のある社会課題について
- 参加テーマ(会場)を選んだ理由
- プログラムを通じて身に着けたい点
文系理系を問わず楽しめる内容になっており、全日程に参加でき、日本語での受講が可能であれば、特別な知識や経験は必要ないそうです。
選考結果は、6月中旬を目処にメール通知されます。