返済不要・所得制限なし!
「一般財団法人山田進太郎D&I財団」(東京・港区)は、2023年度に高校でSTEM(理系)を学ぶ女子(性自認含む)を対象とした奨学生600名程度を、2022年10〜12月にかけて募集します。
この奨学金制度は、返済不要・所得制限なしを特徴としており、中3生を100人程度、高1〜2生を500人程度を抽選により選び、一律10万円を支給するというもの。

山田進太郎D&I財団は、メルカリ代表取締役CEOの山田進太郎さんが2021年に設立。誰もがその人の持つ能力を発揮し活躍できる社会の実現のため、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進することを目的としている
日本は男女とも、数学的リテラシーや科学的リテラシーが世界トップレベルであるものの、2021年度に理系に進学した女性の割合は17.8パーセントで、OECD平均の27パーセントとはかけ離れた状況です。いっぽう、産業界ではダイバーシティ経営の浸透や少子高齢化の流れのなか、「女性の技術者や研究者を採用したい」という声が高まっています。
山田進太郎D&I財団は、男女の違いではなく、学生本人の希望を尊重したよりよい進路選択ができる環境づくりを実現しようと、理系の女性比率を2035年までに28パーセントまで伸ばすことを目指し、この制度を始めました。
昨年度までは、中学3年生を対象としていましたが、多くの学生が文系・理系を意識するのは、高校1〜2年の文理選択時なのではないかという声が多くあったことから、今年度は募集の対象学年を拡大し、現中学3年生は100名、現高1~2年生は新たに500名程度の給付を予定。
中学3年生では、以下の条件に当てはまる人が対象。
- 日本国内の、対象となる高校理数科または高等専門学校理系学科(高専)を受験し、入学予定であること
- 女性(性自認もしくは戸籍上の性別が女性)であること
- 中学校からの内部進学でないこと
- 過去に、山田進太郎D&I財団の奨学金または奨学助成金を受け取ったことがないこと
高校1・2年生は、以下の条件に当てはまる人。
- STEM分野への大学進学を検討していて、必要な教育課程を2023年度に選択予定、またはすでに選択しており2023年度も選択継続予定
- 2022年4月時点で高校1年生もしくは2年生
- 女性(性自認もしくは戸籍上の性別が女性)であること
- 過去に、山田進太郎D&I財団の奨学金または奨学助成金を受け取ったことがないこと
奨学助成金として給付することで、サイエンスキャンプやプログラミングスクール等の理系進学に資する体験、PCや実験道具などの物品、学資に充てることを想定しているそうです。
エントリーは、WEBで完結するフォームで応募し、簡単な予備選考の後、応募者多数の場合は抽選で選考が行われます。成績証明や家庭の所得状況などの書類提出がなく、面接もありません。
詳細は、「STEM(理系)女子奨学助成金」公式サイトから確認を。
【STEM(理系)女子奨学助成金】
・主催:一般財団法人山田進太郎D&I財団
・対象:中学3年生、高校1〜2年生の女子
・支給金額:10万円(採用後に一括で給付)
・申込締切:中3生/10月10日(月)、高1・2生/12月18日(日)まで