
アメリカの名門大学サマースクールに参加したいけど、わからないことがたくさん!



最新情報をもとに、みなさんの疑問にお答えします! ハーバード・ブラウンなど名門大学7校の詳細も含めて解説しますね
高校生アメリカ大学サマースクールFAQ | 基本情報編(4問)
高校生アメリカサマースクールFAQ | プログラム内容編(4問)
どんな種類のプログラムがありますか?
サマースクールには主に3つのタイプがあります。
単位取得型は大学レベルの授業で正式な単位を取得でき、4~8週間の長期プログラムで高い英語力が必要です。
ESL型は英語力向上と文化交流活動が中心で、2~4週間と短期間で、初級レベルから参加可能です。
専門特化型はSTEMやアートなど特定分野に焦点を当て、実習や研究を重視し、2~6週間で分野別の要件があります。



たとえば、人気の「ブラウン大学」では、寮滞在で300コース、オンラインで80コース提供する予定です
おもな大学のプログラムの特徴を教えて
ハーバード大学は2~8週間のプログラムで、2週間約100~120万円、TOEFL iBT 100+が必要です。世界最高峰の学習環境と少人数制が特色です。
ブラウン大学は対面300コース、オンライン80コースを提供し、2~6週間で2週間約80~100万円、TOEFL iBT必須(IELTS非対応)です。豊富なコース選択とリベラルアーツが魅力です。
コーネル大学は工学・ビジネス特化のプログラムで3~6週間、3週間約120~150万円、TOEFL iBT 100+が必要です。
UCバークレーは2~4週間のプログラムで、2週間約70~90万円、TOEFL iBT 90+が必要で、西海岸の開放的な雰囲気と研究重視が特色です。
最短の参加期間の目安は?
プログラムによりさまざまですが、2週間以上が目安になります。
単位が取れるものでも最短2週間以上となっており、それらのコースでは大学の講師や学部生と一緒に本格的に大学での学びが体験できるのが魅力となっています。
大学側も、高校生が勉学に没頭するのに最適な期間を設けており、大学の印象を高める努力をしていることから、進路選択にも影響する貴重な時間となるでしょう。
オンラインコースのメリットは?
オンラインにも寮滞在型にもそれぞれメリットとデメリットがあります。
大学での学びを五感で体感したければ、やはりオンキャンパス(寮滞在型)が適しています。
いっぽう、オンラインプログラムには世界中からより多くの生徒が参加でき、割安で参加できるというメリットもあります。



航空券代を計算に含めないとしても、オンライン形式なら40~50パーセント割安なコストで参加可能です
オンキャンパスとオンラインが同じコース内容で実施されるかは大学により異なり、オンラインの参加人数を多く設定している(=参加しやすい)大学もあります。
オンラインだと、録画での講義が中心となるコースでは受講生の都合に合わせて受講できるのもメリット。
ただ、オンラインであっても、コーネル大学のように学部単位も取得する難関プログラムでは、教員が指導できる人数に限りがあるため、参加が難しい傾向にあります。
高校生アメリカサマースクールFAQ | 費用・奨学金(2問)
高校生アメリカサマースクールFAQ | 申込み要件(6問)
応募に必要となる書類とスコアは?
英語要件については、TOEFL iBTが全大学で対応しているので、安全な選択肢といえます。IELTSは一部大学で非対応があるため注意が必要です。
たとえば、コーネル大学のプログラムではTOEFL iBT100点以上、SATのリーディングとライティング650点以上などのスコアも必要になるプログラムもあります。
UCバークレーでは、TOEFLのペーパーテスト(日本では受験できない)のスコア600点以上、TOEICやGREなどの多くのテストスコアを受け付けるコースもあるいっぽうで、ESL的なクラスではスコア提出が求めらないコースもあります。
必要書類には願書、英文成績表、エッセイ、TOEFL/IELTSスコア、推薦状、パスポートコピーが含まれます。



英文成績表の準備には在籍校の国際部や事務室への相談が必要で、発行まで2~3週間を要することもあるため、複数部を早めに準備しましょう
成績は大学の合否に影響する?
アメリカの大学は、高校生がサマースクールでいい成績を残しても大学の合格を保証しませんが、選考にプラスになるケースも確かに存在しています。
たとえば、難関サマースクールのスタンフォード大学「Summer humanities institute」(人文社会科学)は、高2と高3を対象としたプログラムでは、スタンフォードの講師から指導を受け、いい成績を残すことが選考に影響すると大学のサイトにも明記しています。
いっぽう、ブラウン大学のように「Pre-Collegeは大学の学部入学を目指すプログラムではありません」と明記している大学もあります。
また、UCバークレーのような単位取得を目的としないサマースクールでは、大学のキャンパスライフを体感したい人や大学との相性を知りたい人が参加します。
英語力や高校での成績など一定のレベルは求められるものの、難易度はそれほど高いとはいえません。
TOEFL受験が間に合いそうもない…
また、TOEFL以外にも「Duolingo English Test」のスコアで参加できるコースもあります。



Duolingoは、所要時間は1時間、結果通知まで2日と短く、3000校以上もの教育機関で導入されています
ほかの英語試験は200ドル以上かかりますが、Duolingo English Testはスコアとインタビューが59ドル。こちらで参加できるプログラムを探すのもありだと思います。
TOEFL iBTは、会場受験は週末に実施され、結果が出るのも6日間かかるので、スコアがない人は早めに申し込みをして準備を進めるといいですね。
成績表の準備はどうすればいい?
アメリカでは、GPA(Grade Point Average)という5段階評価が高校や大学で使われています。
日本から参加する場合は、学校の先生からオフィシャルな成績表を英語に翻訳してもらい、提出することになります。
今年高校生になる人は、在籍していた中学校に発行してもらうことになるかと思いますが、卒業してからももちろん対応してくれるので、早めに問い合わせたほうがいいでしょう。
応募などで注意すべき点は?
某大学のプレカレッジプログラムでは、参加許可をもらっていたのに、大学から支払い方法の連絡がなかったため参加できなかった、というトラブルを聞きました。
このような事態はあまり日本では考えられませんが、アメリカの大学の対応は日本とは違うので、メールの返事が遅かったり、対応が適当なこともあります。
言い方を変えると「こちらの間違いにも寛大」ということ。



もし、連絡が滞ってしまった場合、学校にフォローアップのメールを送るのが手っ取り早いかと思います
メールを送る場合は、保険として担当者のみならず、大学の他の連絡先にも「CC」を入れて同時に複数の宛先にメールを送るなど、自分の申し込みが守られるような対応をしておくといいでしょう。
合格率を上げるコツは?
合格率を上げるためには、エッセイで具体的な体験や目標を記述し、その大学を選ぶ理由と将来のビジョンを明確に示すことが重要です。
推薦状は担任や教科担当教師、部活動指導者に1ヶ月以上前に依頼し、TOEFL対策には3~6ヵ月をかけて複数回受験を計画しましょう。
よくある失敗として、締切直前の駆け込み申請、TOEFL対策期間の不足、ビザ申請の遅れなどがあります。
成功のコツは12月からの準備開始、複数大学の検討、定期的な進捗確認、そして保護者との綿密な相談です。
早期の準備と計画的な進行が、充実したサマースクール体験への第一歩となります。