【コロナ留学08】一部の留学生のみ入国可能…徹底した水際対策で世界一安全な台湾留学の現在

中国語の習得に加え、近年は英語教育にも力を入れていることから注目が高まっている台湾留学。その台湾での新型コロナ対策は、世界でもっとも成功したケースとして高く評価されています。このような台湾への留学は、どうなっているのかーー日本で台湾への留学情報提供や中国語教育・語学検定等を行なっている、台湾・教育部(文部科学省に相当)の公的機関「日本台湾教育センター」の郭さんに話を聞きました
[box type=”shadow” align=”” class=”” width=””]コロナ禍にある台湾の現状(2020年11月17日現在)
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台湾には一部の留学生のみ入国可能
日本からの距離が近く、時差も1時間。日本人にも馴染みやすい文化や食事・生活環境、そして比較的良好な治安であることなど、台湾にはたくさんの魅力があります。さらに、学費や生活費などの留学費も、欧米諸国とくらべ大幅に安く抑えられるのも、台湾留学の大きなメリットとなっています。
しかし、世界各地で新型コロナウィルス感染拡大が収まらない昨今、台湾でも入国制限がとられています。

大学の入り口では、学生たちが検温で発熱していないかのチェックを受ける
現在、台湾では正規留学生・台湾外交部(外務省に相当)の奨学金を受けている人で、かつ台湾教育部から許可を受けた申請者のみに学生ビザを発行しています。また、入国に関する条件として、台湾渡航後14日間の在宅検疫(隔離措置)が必要です。
さらに各大学では、在宅検疫以外にも7日間の自主健康管理が必要となり、隔離期間中は健康状態の観察が義務づけられます。たとえば、11月1日に入国する人は「14日間の在宅検疫+7日間の自主健康管理」が必要となるため、通学が可能となるのは11月21日以降となります。

キャンパス内では、教室の机と椅子を衛生的に保つための消毒薬をボトルに詰めて、各場所に配備
徹底した水際対策で感染拡大を防止
台湾は、日本では到着して隔離措置など条件付きで入国が可能な国・地域のひとつに指定されていますが(感染症危険レベル2、外務省「海外安全ホームページ」台湾ページより)、一刻も早く隔離措置なく留学が可能になることを強く願っています。
というのも、台湾の新型コロナ感染症の累計感染者数は603名(2020年11月16日現在)、24時間以内の感染者は1名と抑え込みに成功しているからで、それは台湾が迅速な初動対応により感染者の拡大を抑え、水際対策を徹底して行っているからです。

台湾の各大学でも感染予防対策を徹底して講じており、渡航制限・入国に関する条件などにより、2020年に入ってから留学生の受け入れ数は減少しています。しかし、これから台湾は可能な限り海外留学生の受け入れ増を図っていくと考えています。
再開が待たれる台湾留学、まずは情報収集を
新型コロナとの闘いはこれからどうなるのかーー誰にも予測がつきません。治療薬、予防ワクチンの早期の開発・臨床検査を経て、製造と投与の開始が待たれるところです。
ただ、前述のとおり、台湾は新型コロナ感染症の影響が少なく、感染予防の対策も徹底しています。ですので、渡航条件が緩和された際には、台湾留学は比較的早期に再開可能となり、留学生活を始められると考えています。
日本台湾教育センターは、渡航が困難な状況にあるいまこそ、台湾留学を目指している中高生や大学生に対し、必要とされる情報を正確に提供していきます。
11月19日(木)、20日(金)、21日(土)、23日(月)には、過去最多の24大学が参加する「台湾留学フェア2020」もオンラインで開催しますので、台湾留学に少しでも興味のある人はぜひ参加してください。
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渡航できない時期には、できる限り情報収集と中国語の習得に力を注いてください。みなさんの願いと努力が叶うことを心から祈っています。
この苦難を、ともに乗り越えていきましょう。
「日本台湾教育センター」公式サイト