
高校生のうちに、アメリカのサマースクールに参加してみたいな〜



さまざまな教育機関が多彩なサマープログラムを実施しているアメリカは、「サマースクールの宝庫」。質・量ともに世界一ですよね
コロナが一段落した2023年は、海外のサマースクールに参加したい!と思っている人も少なくないはず。
今回は、アメリカの大学の高校生サマースクールについてのギモンにQ&A方式で答えていきますよ!
グローバルエデュでは、アメリカのトップ大学が主催する6つの「高校生サマースクール2023」など、さまざまな2023年夏休みプログラムを紹介しています。まとめてチェックしてみてくださいね!
高校生サマースクールQ&A│米国大学のサマースクールの状況は?
2023年は、全面的に対面式=オンキャンパスでのプログラムが再開していますが、コロナ禍を契機に導入されたオンラインコースも並行して実施する大学も多く、対面・オンラインの両方から選択できる状況です。
高校生サマースクールQ&A│募集期間や開催時期は?
大学によって異なりますが、プログラムの内容が発表されるのが毎年だいたい1月くらい、募集期間は1月〜6月くらい。サマースクールが実施される期間は、6月中旬〜8月中旬くらいまでが多くなっています。
アメリカの高校生の夏休みは6月〜8月なので、サマースクールもその期間に合わせて実施されます。
アメリカの高校生の多くも、6月〜7月にかけて実施されるプログラムに参加しています。
日本の夏休みは7月後半〜8月後半、中国は7〜8月の約2ヵ月、韓国は7月の終わり〜8月末までが夏休みなので、これら東アジアの高校生も参加しやすい7〜8月にかけて実施されるプログラムもあります。
高校生サマースクールQ&A│どのくらいの期間から参加できる?
プログラムによりさまざまですが、2週間以上が目安になります。
単位が取れるものは最短2週間以上となっており、それらのコースでは大学の講師や学部生と一緒に学べるのが魅力なのですが、実際それくらいの期間がないと大学の単位は取得できません。
大学側も、高校生が勉学に没頭するのに最適な期間を設け、満足できる環境を整えることで、大学の印象を高める努力をしています。
高校生サマースクールQ&A│どんなプログラムがあるの?
学部レベルの授業を大学の講師から直接指導を受け、単位を取得することを目的としたコースから、非英語圏の中高生向けに英語を高めることを目的としたESL(English as a Second Language)的なクラス、さらにはアートやSTEMに興味のある人向けのプログラムまで、さまざまなコースがあります。
たとえば、アメリカの大学でもっとも人気のサマースクールを提供している「ブラウン大学」では、2023年は単位取得を伴わないコースを、寮滞在で300コース、オンラインで80コース提供する予定です。
【ブラウン大学】14才から参加できる寮滞在300コース&オンライン80コース
300もあるコースの難易度や開講期間もさまざまで、たとえばESL的なプログラム「アイディアを文字にしてみよう」というライティングのクラスは2週間、アカデミックな内容が学べる「研究や医療に使える生物学」は6週間で提供されます。
高校生サマースクールQ&A│オンラインコースのメリットは?
オンラインにも対面にもそれぞれメリットとデメリットがあります。
大学での学びを五感で体感したければ、やはりオンキャンパスが適していますが、オンラインプログラムには世界中からより多くの学生が参加できるという大きなメリットがあります。
オンキャンパスとオンラインが同じコース内容で実施されるかは大学により異なり、オンキャンパスよりもオンラインの参加人数を多く設定している=参加しやすい大学もあります。
オンラインだと、録画での講義が中心となるコースでは受講生の都合に合わせて受講できるのも魅力です。
ただ、オンラインであっても、コーネル大学のように学部単位も取得する難関プログラムでは、教員が指導できる人数に限りがあるため、参加が難しい傾向にあります。
【コーネル大学】100超コースから選んで単位を取得するオンラインコース
高校生サマースクールQ&A│成績は大学の合否に影響する?
アメリカの大学は、高校生がサマースクールでいい成績を残しても大学の合格を保証しませんが、選考には少なからず影響があります。
たとえば、難関サマースクールのスタンフォード大学「Summer humanities institute」(人文社会科学)は、高2と高3を対象としたプログラムですが、スタンフォードの講師から指導を受け、いい成績を残すことが選考に影響すると大学のサイトにも明記しています。
スタンフォードの学部合格率は4.3パーセントと難関であり、サマースクールにも世界中から優秀な生徒が集まるため、レベルはとても高いです。
いっぽう、UCバークレーのような単位取得を目的としないサマースクールでは、大学のキャンパスライフを体感したい人や大学との相性を知りたい人が参加するので、英語力や高校での成績など一定のレベルは求められるものの、難易度はそれほど高いとはいえません。
【UCバークレー】ESLコースも用意…6〜8週間じっくり学ぶ寮滞在 or オンライン
高校生サマースクールQ&A│応募に必要となる書類とスコアは?
サマースクールでは、応募動機などに関するエッセイ、学校の成績表、そして非英語圏の中高生にはTOEFLなどスコアが求められることが多いのですが、これもコースにより異なっています。
難易度が高いコースほど、適性を測るために審査も厳しくなります。
たとえば、コーネル大学のプログラムではTOEFL iBT100点以上、SATのリーディングとライティング650点以上などのスコアも必要になるプログラムもあります。
【コーネル大学】100超コースから選んで単位を取得するオンラインコース
UCバークレーでは、TOEFLのペーパーテスト(日本では受験できない)のスコア600点以上、TOEICやGREなどの多くのテストスコアを受け付けるコースもあるいっぽうで、ESL的なクラスではスコア提出が求めらないコースもあります。
【UCバークレー】ESLコースも用意…6〜8週間じっくり学ぶ寮滞在 or オンライン
高校生サマースクールQ&A│TOEFL受験が間に合いそうもない…
TOEFL iBTは、会場受験は週末に実施され、また結果が出るのも6日間かかるので、スコアがない人は早めに申し込みをして準備を進めるといいですね。
また、TOEFL以外にも「Duolingo English Test」のスコアで参加できるコースもあります。Duolingoは、所要時間は1時間、結果通知まで2日と短く、3000校以上もの教育機関で導入されています。
ほかの認定試験の費用は200ドル以上かかりますが、Duolingoはスコアとインタビューが49ドルで取得することができるので、こちらで参加できるプログラムを探すのもありだと思います。
60分、49ドルで自宅受験できる「Duolingo English Test」


高校生サマースクールQ&A│成績表の準備はどうすればいい?
アメリカでは、Grade Point Average「GPA」という5段階評価が高校や大学で使われています。
日本から参加する場合は、学校の先生からオフィシャルな成績表を英語に翻訳してもらい、提出することになります。
今年高校生になる人は、在籍していた中学校に発行してもらうことになるかと思いますが、卒業してからももちろん対応してくれるので、早めに問い合わせたほうがいいでしょう。
高校生サマースクールQ&A│応募などで注意すべき点は?
某大学のプレカレッジプログラムでは、参加許可をもらっていたのに、大学から支払い方法の連絡がなかったため、けっきょく参加できなかった、というトラブルを聞きました。
このような事態はあまり日本では考えられませんが、アメリカの大学の対応は日本とは違うので、メールの返事が遅かったり、対応が適当なこともあります。
言い方を変えると「こちらの間違いにも寛大」ということ。もし、連絡が滞ってしまった場合、学校にフォローアップのメールを送るのが手っ取り早いかと思います。
メールを送る場合は、保険として担当者のみならず、大学の他の連絡先にも「CC」を入れて同時に複数の宛先にメールを送るなど、自分の申し込みが守られるような対応をしておくといいでしょう。
高校生サマースクールQ&A│渡米する場合、ビザは必要?
サマースクールの場合、3ヵ月以内で週18時間を超える就学であれば学生ビザ(J1ビザ)の申請は必要となっていますが、電子ビザ「ESTA」でサマースクールに参加している人も少なくないようです。



