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英検®合格ガイド | 2024年度からの新出題形式に対応した2級・準1級・1級テスト攻略法

日本でもっとも認知された
英語4技能認定テスト
実用英語技能検定
  • 日本英語検定協会が1963年から実施している、2022年度には420万人が受検した日本最大規模の英語力認定試験
  • 5級〜1級までの7レベルで英語力を認定(2025年度からは8レベルで判定)
  • 2024年度試験から1~2級に「要約問題」が追加されるなの改正が行われる
  • 会場で行われる集団筆記(+面接)試験は年に3回(6月、10月、1月)、個人的に申し込めるコンピューターで受検するCBTは毎週実施
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グローバルエデュでも、2級・準1級・1級の2024年の最新動向を押さえて、みなさんの進路選択を広げる応援をしていきますよ!

まずは、英検2024年度日程をチェック!

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Contents

英検2級 | 海外留学プログラム応募の可能性が広がる

まずは目指すべき、英検2級から紹介していきます。

英検2級は、高校卒業レベルを想定した英語能力試験です。

レベル感と取得のメリット

英検2級の資格があれば、国内の大学入試で優遇されるケースがあるほか、多彩な海外留学プログラムにもアプライしやすくなります。

英検2級レベルからアプライできるプログラム例

一般的に、中学受験などでは英検3級以上が優遇されやすいことから、よりハイレベルな英検2級ホルダーにはさらなるアドバンテージが期待できます。

小学生のうちに2級を取得できれば、日本が定める英語学習カリキュラムより6年以上も先行した英語力を身に付けていることになり、同年代の平均的習熟度とくらべても大きな自信を手にすることになるでしょう。

2級で審査される英語4技能

  • Reading…社会性のある内容の文章を理解することができる
  • Listening…社会性のある内容を理解することができる
  • Speaking…社会性のある話題についてやりとりすることができる
  • Writing…社会性のある話題について書くことができる

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英検2級では、医療やテクノロジーに関する英文読解など、社会生活にリンクした英語コンテンツをいかに理解し、表現できるかという点が重視されます

内容と構成&ポイント

英検2級は、

STEP
一次試験

リーディング+ライティング85分/リスニング約25分

STEP
一次合格者のみが進む二次試験

英語面接約7分

の2ステップ構成。

そして、2024年度第1回検定(2024年6月2日)からの変更点は、

  • リーディング問題…38問→31問
  • ライティング問題…1問→2問

となります。

出題形式(2024年度~)

スクロールできます
リーディング短文(会話文含む)の空所補充17問4肢選択
長文の空所補充6問
長文の内容一致選択8問
ライティング意見論述1問記述式
英文要約1問
リスニング
(放送回数1回)
会話文の内容一致選択15問4肢選択
物語文&説明文の内容一致選択15問
スピーキング
(二次試験)
パッセージ音読、パッセージやイラストに関する質問、受験者自身の意見など5問面接委員1人に対する個人面接

2024年度からの新出題形式の採用により、リーディングとリスニングの問題数がほぼ同等のボリュームに変わりました。

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また、英文要約問題がライティングパートに追加されましたが、要約で高得点を実現するには英文読解のスキルも求められます

英検準1級 | 留学でも大学入試でも優遇されるレベル

英検準1級は、大学中級レベルを想定した「実際に使える英語力」を測る試験です。

レベル感と取得のメリット

英検2級よりも高校や大学入試で優遇対象となるケースが増え、海外留学のチャンスもより多方面に広がります。

大学中級程度の英語力が求められる準1級は、高校生で合格するケースはさほど多くなく、また中学在学中に到達できれば自身の英語力に堅固たる自信が持てるようになるはずです。

準1級で審査される英語4技能

  • Reading…社会性の高い分野の文章を理解することができる
  • Listening…社会性の高い内容を理解することができる
  • Speaking…社会性の高い話題についてやりとりすることができる
  • Writing…社会性の高い話題についてまとまりのある文章を書くことができる
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準1級では、2級よりトピックの専門性も上がり、社会性の高いコンテンツについて英語を使いこなすスキルが求められます

また、新たに「まとまりのある文章」と指示されているとおり、英作文では論理的に伝わりやすい文章を意識して記述することが大切です。

内容と構成&ポイント

英検準1級は、

STEP
一次試験

リーディング+ライティング90分/リスニング約30分

STEP
一次合格者のみが進む二次試験

英語面接約8分

の2ステップ構成。

そして、2024年度第1回検定(2024年6月2日)からの変更点は、

  • リーディング問題…41問→31問
  • ライティング問題…1問→2問

に変更されます。

準1級の出題形式(2024年度~)

スクロールできます
リーディング短文(会話文含む)の空所補充18問4肢選択
長文の空所補充6問
長文の内容一致選択7問
ライティング意見論述1問記述式
英文要約1問
リスニング
(放送回数1回)
会話文の内容一致選択12問4肢選択
説明文などの内容一致選択12問
アナウンスのようなReal-Life 形式の内容一致選択5問
スピーキング
(二次試験)
自由会話、4コマイラストの展開説明(2分間)、質問に対して受験者の意見を口述5問面接委員1人に対する個人面接

2024年度試験からは、リーディング問題が数問削られ、ライティングパートに英文要約問題が追加。

リスニングパートでは、より実際的な活用シーンを想定し、構内アナウンスのような放送内容を聞き取る形式を採用。

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スピーキングにも応用性が加わり、単なる音読ではなくイラストの展開を自分の言葉で口述するよう求められます

英検1級 | 海外名門校進学への道も拓ける

大学上級レベルと位置付けられる英検1級は、英語知識と併せて英語の発信力や対応力を包括的に測る試験です。

レベル感と取得のメリット

就職・国内進学・海外留学(とくに米・豪)において最上位レベルの英語力をアピールできるほか、通訳案内士試験の筆記試験免除という優遇措置も得られます。

「大学上級程度」と表されているものの、あくまで大学で英語を専攻/副専攻している学生の英語レベルと認識するほうが実情には近いでしょう。

中高生のうちに、この英検1級を取得すれば、海外の名門校進学へ道が拓けるほか、世界の第一線で活躍する人材に相応しい語学力を身に付けたことになります。

1級で審査される英語4技能

  • Reading…社会性の高い幅広い分野の文章を理解することができる
  • Listening…社会性の高い幅広い内容を理解することができる
  • Speaking…社会性の高い幅広い話題についてやりとりすることができる
  • Writing…社会性の高い幅広い話題についてまとまりのある文章を書くことができる
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準1級から社会性の高いトピックが扱われる傾向にありますが、英検1級はさらに幅広い分野をカバーしたコンテンツが出題されると認識すべきです

十分な英語力を備えていても、テーマの難解さによって理解が妨げられるというケースも想定されます。

そこで、時事・社会問題に明るくない受験生は、意識的に情報ネットワークを広げておく必要があるでしょう。

内容と構成&ポイント

STEP
一次試験

リーディング+ライティング100分/リスニング約35分

STEP
一次合格者のみが進む二次試験

英語面接約10分

そして、2024年度第1回検定(2024年6月2日)からの変更点は、

  • リーディング問題…41問→35問
  • ライティング問題…1問→2問

に変更されます。

1級の出題形式(2024年度~)

スクロールできます
リーディング短文(会話文含む)の空所補充22問4肢選択
長文の空所補充6問
長文の内容一致選択7問
ライティング意見論述1問記述式
英文要約1問
リスニング
(放送回数1回)
会話文の内容一致選択10問4肢選択
説明文などの内容一致選択10問
アナウンスのようなReal-Life 形式の内容一致選択5問
インタビューの内容一致選択2問
スピーキング
(二次試験)
自由会話、5つのトピックから1つを選んでスピーチ(2分間)&質疑応答1問面接委員2人に対する個人面接

2024年度試験からは、リーディング問題が数問削られ、ライティングパートに英文要約問題が追加。

二次試験のスピーキングでは、面接委員2名と相対して、トピック(選択式)に対する自分の意見を2分間スピーチするよう求められます。

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そのため、語彙力や論理的なスピーキング能力だけでなく、時事トピックに対する日頃の問題意識も回答の質を左右するでしょう

3ヵ月で合格するには | スタート地点の英語レベルと必要な学習時間

基本的に英検の級が上がるほど、必要な語彙力のボリュームが増し、合格のための学習時間も増加します。

準2級で2級に合格するには

150~170時間の学習時間を要することから、英検2級に3ヵ月で合格するには、毎日2時間程度の英語学習を継続する必要があります。

2級で準1級に合格するには

300~400時間を要することから、準1級に3ヵ月で合格するには、2級にある程度余裕を持って合格できる英語力の受験生が、毎日2時間半~3時間の英語学習を継続する必要があります。

準1級で1級合格するには

450~550時間を要することから、1級に3ヵ月で合格するには、準1級にある程度余裕を持って合格できる英語力の受験生が、毎日3時間以上の英語学習を継続する必要があります。

このように、2級はさておき、準1級または1級合格を3ヵ月で目指すには勉強時間の確保が課題に感じられるかもしれません。

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時間を確保できるとしても、ひとつ下の級にある程度余裕を持って合格可能なレベルになければ、約3ヵ月で準1級や1級に間に合わせるのは大変でしょう

6ヵ月で合格するには | スタート地点の英語レベルと必要な学習時間

3ヵ月のケースと同様に、英検各級に求められる学習時間を対応させると、

2級に合格するには

準2級に合格する程度の英語力だと、毎日1時間弱の英語学習を継続する必要があります。

さらに、3級レベルであれば毎日2時間弱の学習時間を確保すれば合格も実現可能です。

準1級に合格するには

2級に合格する程度の英語力の受験生が、毎日2時間弱の英語学習を継続する必要があります。

さらに、準2級レベルであれば、毎日3時間弱の学習時間を確保すれば合格も実現可能です。

1級に合格するには

英検準1級であれば、毎日2時間半以上の英語学習を継続する必要があります。

ある程度余裕を持って準1級に合格するレベルにあれば、毎日2時間弱の英語学習を確保すれば合格は可能と考えられます。

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このように、ひとつ上の級を目標に6ヵ月間の学習プランを立てれば、2級~1級まで現実的な学習時間で合格を目指せることがわかります

ただし、ぎりぎり準1級レベルの受験生が1級を目指す場合に限り、6ヵ月を想定してもタイトな学習スケジュールを伴うかもしれません。

個人で対策が難しければ…

「英検対策の最初に過去問を解いて、弱点分野を把握」と書きましたが、採点結果からはなかなか得意・不得意の判断が難しいケースもあるはずです。

また、英検は4肢選択の問題形式が多いゆえに、本来は不得意であるはずの一面がごまかされてしまう可能性もあります。

英検対策に長けた講座を利用する

その点、英検対策に長けたスクールを利用すれば、目標級の合格のためにどのスキルが不足しているのか、それをどう克服していくのか、より明確な指針をアドバイスしてくれるでしょう。

さらに、2024年度から出題される英文要約には、各英検教材もすぐには対応が追い付かない可能性があります。

そのため、英文要約の勉強法やひとりでは対応が難しい二次試験対策などはスクールのノウハウに頼るのも有効です。

学習スケジュールを適切に管理する

もちろん、小中高校の受験生は、英検対策の期間中も学校の勉強や課外活動なども並行してこなす必要があります。

そのため、目標級に向けた学習スケジュールを適切にアレンジすることも大切です。

もし、時間管理やモチベーション維持に不安がある場合は、英検対策講座の体系的プランに沿って対策を進めることで、多忙な学生生活の中でもペースを見失わずに勉強を継続できるでしょう。

もっとも、授業時間に合わせて通学するのは、それだけで時間管理が厳しくなってしまうので、自宅からアクセス可能なオンラインレッスンのほうがおすすめです。

英検合格のための攻略&勉強法

どの教材を選ぶべき?

教材として第一に有力候補となるのは市販本ですが、昨今では英語学習アプリの充実ぶりも見逃せません。

まず、市販本にせよ、英語学習アプリにせよ、真剣に取り組むことで英語力向上につながるのは確かです。

教材選びに際しては、受験生自身がどのような勉強スタイルに向くかという点も大きく関わってきます。

机に教材を揃えて黙々と勉強するのが得意なタイプなら、市販本・アプリを問わず、適材適所な学習を実践できるはずです。

逆に、長時間止まって勉強することに苦手意識があり、むしろ移動中や片手間に勉強する方がはかどるならば、英語学習アプリをメイン教材に据えるのが効果的でしょう。

市販本のおすすめは?

試験本番が近づいたら重宝したいのが「7日間完成 英検予想問題ドリル」(旺文社)です。

過去問を解き終わったら、引き続きこうした類似問題を解いて解法アプローチや時間配分の感覚を磨きましょう。

ただし、新出題形式の英文要約は掲載されていない可能性があります。

ゲームツールで使えるソフトは?

「英検スマート対策」(イマジニア)は、Nintendo Switch専用という制約はありますが、このソフトは信頼のおける旺文社の英検対策書籍(1級~5級対応)28冊分をまとめて収録。

隙間時間の活用に適するほか、弱点分野の集中学習も自在にアレンジできます。アプリらしく学習管理機能を完備しているのもメリットです。

いったん購入すれば、英検1級対策まで継続使用できるのでコスパも悪くないでしょう。

Youtubeの活用法は?

Youtubeでも英検に関する勉強法や問題分析が豊富に公開されています。

なかでも2級~1級レベルに限れば、設問への着眼点や効率のいい解き方を解説している動画が目立ちます。

特に苦手な英語スキルがある受験生は、スキル別の動画を視聴することで課題を解消するヒントを得られるかもしれません。

ただし、Youtube上は、古い情報に基づいた解説動画も一様に検索されるため、最新情報に基づいているかどうかは必ず確認しましょう。

過去問からやるのが正解?

最初に、過去問を1~2回分解いて、自分の立ち位置(英語レベル)と英検における得意・不得意スキルを把握しましょう。

その後は、過去問はいったんお休みして、自身に必要な教材を用いて総合力アップや弱点克服に取り組むのがおすすめです。

そして、試験日が近づくにつれて、時間配分の感覚を養うためにも過去問演習の頻度を増やしていきましょう。

ただし、試験本番まで1ヵ月を切るようなケースでは、過去問演習とミスした分野の弱点克服を交互に進めていくやり方も考えられます。

また、最初に過去問を解いた時点で合格水準まであまりに正解率がかけ離れている場合は、直近の日程は受験を見送ることも選択肢のひとつ。

急いで受験すべき事情があれば仕方ありませんが、解法テクニックに依存するより、着実に英語の実力を底上げしたほうが中長期的にはメリットが大きいからです。

4技能はどの順番で学ぶべき?

英語4技能を学ぶべき順番は、とくに第二言語習得という観点に立つと「聞く」→「読む」→「話す」→「書く」の順が最も効率的と言われています。

(ちなみに、母語の場合は赤子の自然な習得プロセスにならい、「聞く」→「話す」→「読む」→「書く」という順番が有力です)

よって、第二言語として英語習得を進めたいなら、「聞く」や「読む」から入るのが望ましく、必ずしも英語の話し相手がいなくても実践できることがわかります。

たとえば、これから本格的に英語力を高めたい人は、日頃から英語コンテンツのYoutube動画などを視聴するだけでも中長期的な英語学習効果を期待できるはずです。

とくに興味のあるジャンルを視聴すれば、息抜き感覚で自然と英語力を養えます。

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