留学先 DATA
- 大学:米国「ネブラスカ州立大学カーニー校 University of Nebraska at Kearney」
- 大学の住所:905 West 25th Street, Kearney, NE 68849 U.S.A.
- 専攻:Business Administration(経営学)
- 留学期間:2011年8月〜2015年12月
- 留学コスト:年間230万円(学費、生活費含む)
- 「ネブラスカ州立大学」①<準備&留学スケジュール編>
- 「ネブラスカ州立大学」②<TOEFL iBT60点への勉強法>
- 「ネブラスカ州立大学」③<出願&ビザ取得編>◀
- 「ネブラスカ州立大学」④<大学生活&就活アドバイス>
出願の流れを押さえよう
今回は、私がアメリカ留学のためにどのような手続きをし、願書送付からビザ取得までに至ったのかをシェアしたいと思います。
最初に、ざっくりと入学手続きまでの流れを説明します。
まずは、大学のサイトに行き「Admission」(入学者選考)をクリック。「International」(留学生)と「Requirements」(必要項目)をよく読んだうえで、出願するうえでなにが必要なのか確認します。
この段階でTOEFLやSATのスコアが足りない場合は、大学の語学学校に出願し、その学校で十分な点数を得てから大学に上がることも可能です(この原稿の下部に語学学校についての情報があります)。

大学在学中は、さまざまなサマープログラムなどの交換留学制度に参加しました。
必要項目のすべてが当てはまっていたら、オンラインアプリケーションに進み、その大学の出願プロセスで必要なユーザーネームやパスワードなどを作り、まずオンラインで出願。このとき、アプリケーション費が発生すると思うので、クレジットカードが必要となります。
つぎに必要となるのが、銀行の残高証明書、パスポートのコピー、必要なTOEFLなどの試験の点数を証明する書類、そして高校の成績証明書。
もちろんこれらはすべて英語で書かれている必要がありますが、銀行でも高校でも「アメリカの大学に行きたいんですが」と話したら、2日間ほどで英語で作ってもらえました。
そして、大学によって異なるため一概には言えませんが、上記書類を大学のオフィスに送り、合格を待つという流れとなります。
以下は「U.S. Embassy Tokyo」(アメリカ大使館) が作成して公開している、「アメリカ留学での大学決定→出願までの流れ」が紹介されていますので、ご参考までに。
大学から送られてくる書類は「合格通知」、「I-20」(学生ビザ取得に必要)、学生寮や学生サービスなどの書類、そして健康保険に関する書類などです。それらが届いたら、学生ビザ取得の準備に取り掛かることができます。
学生ビザの申請&取得法
原則として週18時間以上の授業時間数の授業を受ける人は、滞在期間にかかわらず「学生ビザ」(F-1ビザ)の申請が必要となります。
大学に必要書類を送り、返事来て入学手続き等の書類を受領してからのビザ発行までのプロセスは、以下のとおり。
- 「入学許可証」(I-20)が大学から送られてくるのを待つ
- 「米国国務省」サイトより学生ビザ申請の必要書類を取得する
- SEVIS費の支払いをする
- ビザ申請料を支払う
- アメリカ大使館での面接の予約を取る
- 大使館へ面接に行く
- 学生ビザ付きのパスポートが郵送されるのを待つ
大使館での面接でのポイントは、「学業のためにアメリカへ行くのであり、卒業後は出国の意思がある」ということを明確に伝えること。このビザは、大学卒業後3ヵ月で失効となります。
卒業後不正にアメリカに滞在して悪用されないよう、面接官は「勉学のためだけにアメリカへ行くのですよね?」という雰囲気で質問してきます。
かならずYESと答え、間違っても「卒業後はアメリカに残りたい」などと曖昧な表現で返答しないよう注意が必要です。
面接といっても、「なにを勉強しに行くのですか」といった単純な質問が3問ぐらいあっただけ。アメリカ人の片言の日本語での質問だったので、私の場合、ほとんど日本語のみで終わりました。
この学生ビザ申請のプロセスは、順番を間違えると情報不足となり面接の予約まで進むことができません。ひとつずつ確実に行うためには、わからないことがつぎつぎと出てくると思います。
それでも、インターネットで調べたり、くわしそうな周囲の人に聞いたりすることで、代行サービスに頼らずに手続きを行うことは十分可能です。
すべて正確に手続きをし、ビザ付きのパスポートが送られてくれば、きっと渡航前の自信につながると思いますよ。
語学学校の活用について
語学学校への語学留学は、TOEFLなどの英語の試験勉強をするための学校なので、入学はとっても簡単。
アメリカでは、1月に「春学期」がはじまり5月に終わるので、語学学校では5月から夏の授業を履修することができます。
3月に高校を卒業した人が、大学附属の語学学校に入学するのは、夏学期がはじまる5月がベスト。
語学学校に入学する際に受けるTOEFLの点数がクリアしていれば、そのまま大学の授業を受けることができ、そのプロセスはとてもシンプル。
ひとりずつアカデミックアドバイザーがついてくれ、語学学校のスタッフが大学への手続きをすませてくれたり、その方法を事細かに教えてくれます。
もし、8月までにTOEFLがパスできなければ、12月までの「秋学期」まで語学学校に行くことになります。その期間に必要点数に達すれば、1月から始まる春学期に学部入学することが可能です。
アメリカでは入学式というものがありません。しかし、卒業式が春・夏・秋の3回あるため、入学する機会も年3回あります。
そのため、1学期休学してインターンをしたり、夏に学費を稼ぐために完全に学業から離れた生活を送ることもできます。
夏に授業を取ることで早く卒業することも可能なので、毎学期詰め込めば(私はすすめませんが)3年間で卒業することも可能です。
文と写真/竹中萌