日本にイエナプランスクールが誕生
イエナプラン教育を導入した日本初の小学校「佐久穂町イエナプランスクール」が、2019年4月に長野県・佐久穂町(南佐久郡)に開校する予定です。
イエナプラン教育は、ドイツ・イエナ大学のペーター・ペーターゼン教授(1884〜1952年)が1924年に始めた学校教育。マルチエイジ(異年齢)で学級が編成され、対話・遊び・学習(仕事)・催しを循環させた学習活動を特徴としています。
現在では、オランダにおけるイエナプラン教育の実践が子どもの個性やリーダーシップを育むための理想的な教育法のひとつであるとして、日本でも注目されています。
「佐久穂町イエナプランスクール」の設立者は、首都圏を中心に保育所・学童保育を運営する「グローバルキッズ」(東京・千代田区)の代表取締役・中正雄一さん。代表理事には「一般社団法人日本イエナプラン教育協会」理事の中川綾さん、特別顧問には日本におけるイエナプラン教育の第一人者・リヒテルズ直子さんが就任。
この学校では、「誰もが、豊かに、そして幸せに生きることのできる世界をつくる」という目的を実現するために、学校そのものが理想の共同体であろうとすることを目指していくとしています。
どんな場所に開校するの?
佐久穂町イエナプランスクールは、2011年度末に閉校した「町立佐久東小学校」跡地に開校する予定で、この跡地は中正さんが設立した「佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団」が佐久穂町から約3300万円で購入したもの。
ロケーションは、中部横断自動車道「佐久町IC」から約8キロ、JR小海線「海瀬駅」から6.5キロという立地で、校舎は1992年築と新しいため、そのまま利用される予定です。
児童は首都圏などから募集し、1学年30名規模を想定しており、中学校や幼稚園の開設も視野に入れているそうです。
待望のイエナプランスクールの誕生となりますが、日本ではどのように発展し根付いてくのか、その挑戦に期待したいですね!
今後の進展については、「佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団」公式サイトでチェックしてくださいね。
【佐久穂町イエナプランスクール】
- 創立者:中正雄一氏(一般財団法人佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団)
- 開校予定:2019年4月
- 住所:長野県南佐久郡佐久穂町大日向1110(旧佐久穂町立佐久東小学校)
- クラス数:各学年1クラス(30名程度)
- 児童数:180名程度(小学1年生〜6年生)