フルブライト奨学生│米国留学を支援する給付型奨学金制度
「日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)」(東京・千代田区)は、日本人を対象としたアメリカ留学奨学金プログラム「2024年度フルブライト奨学生」を、2023年5月15日(月)まで募集しています。
日米教育委員会は、1952年に米国政府からの資金により前身となる在日合衆国教育委員会が日本で設立。1979年からは運営資金を日本政府と米国政府で折半することとなり、事業を継承する形で活動しています。
これまで、フルブライター(同窓生)の多くが、教育、行政、法曹、ビジネス、マスコミ等さまざまな分野で活躍。
これまで6700人以上の日本人がこの奨学金制度で渡米しており、2022年には39名の日本人が選出されています。
主催 | 日米教育委員会(フルブライト・ジャパン) |
留学時期 | 2024年秋学期、2025年春学期などプログラムにより異なる |
対象 | 日本の国籍を有する日本在住の人で、それぞれのプログラムの募集要件に該当する人 |
プログラム | 大学院留学プログラム、大学院博士論文研究プログラム、研究員プログラム、ジャーナリストプログラム |
応募期間 | 2023年3月15日(水)~5月15日(月) |
フルブライト奨学生│専門分野を極めるリーダーを育成
フルブライト奨学金の目的は、奨学生それぞれの専門分野の研究を進めるための財政的援助を行うとともに、日米の相互理解に貢献できるリーダーを養成すること。
奨学生は各自の研究活動だけでなく、それぞれの留学先や地域社会・文化等のさまざまな活動に積極的に参加し、両国に対する知見を一層広めることが期待されています。
帰国後もフルブライターとして専門性の高い職業あるいは私的な活動を通して、直接的・間接的に日米関係の向上に貢献することが期待されます。
フルブライト奨学生│4つのカテゴリーで奨学生を募集
応募資格は、日本に在住の日本国籍を持った人。また、米国で支障なく学術活動が行えるだけの充分な英語能力や、高いコミュニケーション能力がある人。
そして、米国で研究予定の専門知識に限らず、広い視野と関心がある心身共とも健康な人となっています。
今回募集する奨学金プログラムは、以下の4つ。
①大学院留学プログラム
博士論文研究プログラムと合わせて約20名。米国の大学院博士課程・修士課程に正規の学生として在籍し、学位取得のための科目履修を行います。
②大学院博士論文研究プログラム
大学院留学プログラムと合わせて約20名。日本の大学に博士論文を提出することを目的として、米国の大学で単位取得を伴わない研究を行います。大学院レベルのゼミを聴講することはできますが、単位取得のための科目履修は不可。
③研究員プログラム
約10名。委員会の定める5つの研究領域で、各自のテーマの専門知識を発展させ、また深めるために米国高等教育機関あるいは研究所などで米国人教授・研究者の協力のもとで研究を行います。
学位取得を目的とすることは不可。大学院レベルのゼミを聴講することもできますが、単位取得のための科目履修はできません。
④ジャーナリストプログラム
若干名。経験5年以上の現役ジャーナリストを対象とし、米国の大学等で各自の研究テーマに沿って、単位取得を伴わない研究を行います。ジャーナリストとしての技術面の研修は不可。
帰国後に米国での経験に関する記事を新聞や雑誌などに寄稿することが望まれます。
フルブライト語学アシスタントプログラム
今回とは別の日程での募集となりますが、米国の大学で日本語を教えながら、自身の英語教育のスキル、英語能力、および米国の社会や文化についての知識を深めることを目的とした9ヵ月間のアメリカ留学奨学金プログラム「フルブライト語学アシスタント(FLTA)プログラム」もあります。
フルブライト奨学生│推奨される5つの学術分野での研究
奨学金の対象となる学術分野は、日米間、およびグローバル社会に関連した人文・社会科学。
とくに、以下の5つに該当する研究が奨励されています。
- 米国研究
- インド太平洋地域における日米関係
- 現代社会の諸問題
- グローバル社会の課題
- 教育
フルブライト奨学生│選考スケジュール
選考スケジュールは、以下のとおり。
- 3月15日(水)~5月15日(月)…オンライン登録
- 5〜6月…予備審査
- 7月15日…申請書類一式の提出締め切り日。
- 8〜9月…書類審査
- 9~10月…面接審査実施
- 11月…選考結果の通知
- 2024年5月1日…受け入れ機関決定
- 7月~…渡米
詳細は、「フルブライト奨学金」公式サイトから確認を。