green bird | 多様な人が参加する街をキレイにするプロジェクト
「green bird(グリーンバード)」は、「きれいな街は、人のこころもきれいにする」をコンセプトに原宿・表参道で誕生した、ポイ捨てのない社会を目指すためのプロジェクト。
街のそうじがメインの活動ですが、決して強制されるものではなく、ひとり1人が「ポイ捨てはカッコ悪い」という気持ちを持つところからプロジェクトの第一歩は始まります。
「真⾯⽬、固い、地味」というごみ拾いの固定観念を刷新し、ごみ拾い=「カッコイイ、オシャレ、楽しい」という新たなイメージの浸透に取り組むとともに、地域の清掃を通じて、街に関わる多様なバックグラウンドの人々が参加できるコミュニティ形成を推進しています。
- ごみ拾い=「カッコイイ、オシャレ、楽しい」を掲げる
- 地域の清掃を通じて、街に関わる多様な人のコミュニティ形成を推進
- 活動証明証の発行を依頼することも可能
green bird | 選挙活動のアクションから生まれたNPO
活動団体の設立者である長谷部健さんは、渋谷区議会議員への立候補を決意し、2002年に勤めていた大手広告代理店を退職。
当初は選挙活動の一貫で取り組んだ表参道商店街のごみ拾いでしたが、人と人をつなぐ社会貢献活動としての魅力を感じ、自ら商店街クリーンキャンペーンの企画書作成を主導。
その際、いくつかのアイデアのなかから選ばれたネーミングが、のちにプロジェクト名にも採用されるgreen birdでした。
そして、行政・企業・区民を超えたアクションを広げるのに適した法人形態として、2003年1月に「NPO法人green bird」を設立。
それ以来、「KEEP CLEAN, KEEP GREEN.」を合言葉に、フランチャイズのように規模のみを追い求めることなく、地に足をつけて着実に活動の輪を広げてきました。
原宿表参道以外でも多くの清掃チームが結成され、活動開始から約3年後には10チーム、今日では海外を含め70チーム以上がgreen birdの共通理念のもと特色ある活動を実践しています。
green bird | ゴミ拾いの価値を高めるさまざまな試み
参加者はチームで集まりごみ拾いを行う際に、green birdロゴがプリントされたお揃いの緑色ビブスを着用。
活動当初は、現:東京ヴェルディ1969(緑色がチームカラー)のユニフォームを製造していたナイキ社よりビブスの提供を受けていました。
参加者の一体感を高めるだけなく、意図的にごみ拾いする人を目立たせ、街全体にポイ捨てしづらい空気を生み出すという狙いもあります。
また、ごみ拾いしながらオシャレで楽しそうな雰囲気を醸成することで、街行く人々に「ゴミ拾いはカッコいい」「参加してみたい」と好意的な印象を与える効果も期待できます。
green bird | 異業種とのコラボでSDGsも推進
green birdsは地元での定期的なごみ拾い活動が基本ですが、特定のテーマにフォーカスした取り組みや店舗・ブランドとのコラボも積極的に展開。
日本コカ・コーラや東急不動産に代表される年間協賛のほか、イベントごとに多数の企業や団体が協力・寄付を行っているのが特徴です。
たとえば、「プラスチックごみ問題」をテーマに据え、影響力のある著名人がプロデュースした代替素材によるエコグッズのPR・啓蒙活動。
そして、プラスチックごみを、「生まない・捨てない」行動変容の実現を目指したアップサイクルプロジェクトなどに取り組んできました。
また、小学生が海の環境問題をワークショップで楽しく学べるオンラインプログラムの企画、「バード、原宿」という共通ワードでつながったサステナブル・ライフスタイル・ブランド「Allbirds」より、清掃活動時のシューズを提供してもらうパートナー関係の締結といった成果も残しています。
green bird | コロナ禍での実施状況について
グリーンバードの各イベントは、気が向いたときに誰もが自由に参加できるというのが基本ポリシー。しかし、近年の感染症対策の要請もあり、2020年時点で活動参加のガイドラインに多少の変更が加わっています。
まず参加希望者は、活動の前日を目安に、参加チームへの事前申し込みが必要に。団体・企業で申し込む際は、5人が参加人数の上限です。
事前受付の段階で各チーム規定の参加人数を超えた場合や当日急に参加しようとする場合は、参加できない可能性があります。ごみ袋、軍手(ビニール手袋)、トングなどの備品については、従来どおりすべて主催者側が用意しています。
green bird | 参加方法や活動証明書についてチェック
イベントに申し込む際は、まずグリーンバードの「スケジュールページ」にアクセス。
表から参加希望のイベントを選択すると、移行先ページに、イベント詳細とともに参加申込フォームへのリンクも記載されています。
活動参加者は、グリーンバード事務局に活動証明証の発行を依頼することもできます。ただし、かならず実際の活動に参加した後で、フォームから申請しなければなりません。
グリーンバード事務局への問い合わせや、参加チームに質問や欠席の連絡を行う場合はフォームよりコンタクトできます。
問い合わせ先の項目で、事務局宛かチーム宛かを指定し、チームの場合はさらに具体的なチーム名の選択肢がスクロール表示されます。
green bird
主催:特定非営利活動法人(認定NPO法人)green bird |
代表理事:福田 圭祐 |
住所:東京都渋谷区神宮前6丁目35番3号 コープオリンピア732号 |
プログラム開始:2002年 |
開催期間:各チームで定期的もしくは単発のイベントを実施 |
提供内容:ポイ捨てのない社会を目指し、誰もが参加できるごみ拾い活動やプロモーションを企画・運営 |