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【コロナ留学01】寮の定員は半分、6割の大学がオンライン混在型授業を実施@米国2020秋

コロナ禍で、世界中で留学がまったく先を見通せない状況が続いていました。しかし、徐々に学生ビザを発行し、学校もリスクを回避する体制を整えつつ留学生の受け入れを再開している国も増えてきました。日本人にもっとも人気のある留学先・アメリカの現状はどうなっているのかーーマサチューセッツ州・ボストンで日本人留学生の支援活動もしている阿部綾花さんが、「アメリカ留学の現在」の様子をレポートしてくれました

※コロナ禍における留学事情をレポートしてくれる人を募集しています。ご自身の状況をシェアしていただくことで、勇気づけられたり、未来に一歩踏み出せる人もいるはずです。困難なこの時期を、みんなで乗り切っていきましょう。こちらのフォームから、ご連絡をお待ちしています

コロナ禍にある米国大の留学生への対応

9月といえば、アメリカでは新学期がはじまる時期。いつもなら学生たちでアメリカ中の街が賑わうのですが、今年はとても静かです。

「ハーバードビジネススクール」の教室前。普段なら朝は学生でにぎわいますが、とても静か。椅子やテーブルもソーシャルディスタンスを考慮した配置に。◎写真/吉丸あずさ

今年3月に新型コロナウィルスが広まって以来、アメリカの高校や大学は、この前代未聞の状況下で柔軟な対応を求められるようになりました。先が読めない状況のなか、学校側も試行錯誤しながら方針を決めているようです。

この記事では、コロナ禍の現在、アメリカの高校や大学がどのような状況下にあるのかを、実際の留学生たちの体験談とともにお伝えします。

6割超がオンラインと対面の混在型授業を実施

アメリカの大学情報メディア「The Chronicle of Higher Education」の調査によると、アメリカの大学3000校のうち、平常通り対面での授業を行う学校は全体のたったの4パーセント以下。なんと、60パーセント以上の大学が、オンラインのみで授業を行うか、オンライン授業と対面授業を組み合わせた「ハイブリッド型」を選択しているとのこと。

【関連リンク】アメリカの大学のCovid-19の最新状況について(The Chronicle of Higher Education)

対面で授業を行なっている大学では、教室内で学生たちの間に十分な間隔をあけることやマスクの着用を義務づけたりするほか、学生や学校関係者を対象に週数回のPCR検査を実施するなど、コロナの感染を食い止めようと対策を練っています。

「ハーバードビジネススクール」の図書館前。右下に消毒液が設置されました。◎写真/吉丸あずさ

すべての授業をオンラインで行なっている大学では、おもにZoomなどのビデオ会議システムを用いて授業を進めている様子。しかし、海外や他州に戻っている学生には講義を受ける際の時差に悩まされることもあるようです。そのため、いつでもどこでも学生が安心して授業を受けられるように、あらかじめ講義を録画しておくなど、教授たちも工夫を余儀なくされています。

HBS生全員がもらえる週2回のCOVID検査キット。自分で毎週取りに行き、決まった場所に提出。翌日結果がでる。◎写真/吉丸あずさ

大学の状況は、政府の方針や感染の広がり方により目まぐるしく変わってゆきます。そういった事情から、春学期からの授業の進め方を未定としている大学は数多くあります。いずれにせよ、大学は臨機応変に対応し、クラスの形態なども柔軟に変えていく姿勢が求められています。

「自国にとどまる」という選択もあり

大学によって対応は異なりますが、ほとんどの場合、卒業研究などやむを得ない事情がある場合にのみ、キャンパスに残ることができます。

政府の方針に従い、学生寮を開放している大学は寮の定員を通常の半分以下に抑えており、寮内感染を防ぐための対策が取られています。

留学生のなかには、新型コロナウィルスの影響で渡米が困難になったというよりは、「わざわざ寮費を払ってアメリカの大学に戻る必要はない」と感じ、自国にとどまっている学生も多いようです。なかには、世界中を旅しながら大学のオンライン授業に参加する「ノマドスタイル」を選択する学生もいるとか。

大学の寮では徹底した感染対策を実施

では、日本からの留学生はどのようにアメリカで過ごしているのでしょうか。今回は、マサチューセッツ州の大学院にて、経営学修士号の取得を目指す日本人留学生・Kさんにお話を伺いました。

Kさんは新型コロナウィルスの感染が始まる前に渡米し、夏の間もアメリカに滞在したそう。留学を先延ばしにするという選択肢はあったものの、何年もかけて準備した留学だったため、あえて計画は変えませんでした。現在は大学のキャンパス内に住んでいます。

◾︎寮生には週2回のPCR検査を義務づけ

Kさんの大学では、寮に住む学生たちの安全を守るため、寮生は週2回、キャンパス外に住んでいる学生は週1回のPCR検査が義務づけられています

授業に出られないぶん、学生寮に暮らす友達と外でばったり会ったときや、普段はオンライン授業でのみ会えるクラスメイトを実際に見かけたときには積極的に会話をするなど、何気ない場面で人との関わりの大切さに気がついたようです。

◾︎授業では対面式の大切さを実感

学期はじめはすべての授業がオンラインだったものの、10月半ばからは「オンライン」と「ハイブリッド型」の二択となります。Kさんは、ハイブリッド型を選択しました。学びの質はオンライン授業でも保たれているものの、「隙間時間の雑談」や「教授へのちょっとした質問」など、対面であるからこその時間の大切さにも気がついたとのこと。

オンライン授業というとマイナスな面に目が行きがちですが、Kさんいわく「オンラインになったからこそ、対面でのインタラクションの大切に気がついた」ようです。

高校の多くはハイブリッド型で対応

アメリカの高校に目を向けると、日本人も多いフロリダ州やテキサス州では、州政府より、一部またはすべての授業を対面で行うことが義務づけられているようです。

その他の州では、学区ごとに違った対応を取ることを推奨している様子。それゆえに、コロナ禍における学校側の対応も地域によって差がみられます。

全体的に多くみられるのが、①対面授業、②完全オンライン授業、③対面とオンラインのハイブリッド型の三択から、生徒と保護者が希望を選択するというもの。子どもの年齢や保護者の仕事の都合などを考慮し、家庭ごとに授業の受け方を決めることができます。

◾︎この夏渡米した高校2年生

マサチューセッツ州のとある私立高校に留学をしているA君に、日本からアメリカに来たときの様子や現在の生活について話を聞いてみました。

京都出身のA君は、現在10年生(sophomore)。留学するにあたり、ビザの問題にはとくに直面しなかったそうです。

渡米の1週間ほどまえにコロナの検査を受け、結果を留学先の高校に提出。8月の終わりにアメリカに到着してからはとくに検査もなく、A君はそのまま高校の寮で2週間の隔離生活を送りました

◾︎距離を保ちながら過ごす寮生活

寮では、ひと部屋に生徒がふたりずつ、ルームシェアをしています。食事の時間は毎日決められており、学食では6フィートの間隔をあけながら食事をとります。

週末は高校から出ているバスに乗理、ボストン市内へ買い物に行ったり、スポーツなど屋外でできるアクティビティをしたりして過ごしているようです。

◾︎対面式授業も再開

9月の初めはすべての授業がオンラインで行われていたものの、14日の週からはひとクラスにつき3、4人の生徒たちが参加可能な小人数制のスタイルを導入。授業中はマスクの着用が義務づけられており、生徒たちは十分な間隔をあけながら授業を受けます。

事情があって寮に戻ってこられなかった生徒たちは、オンラインで授業を受けており、来年からの計画については、学校側が様子をみながら決めるようです。

段階的に緩和されている米国留学

アメリカの高校や大学では、段階的にオンラインから対面授業に移行しているケースが多い印象を受けました。ICE(アメリカ合衆国移民・関税執行局)の出したビザ規制方針が撤回されてからというもの、留学生たちは安心して留学生活を送れているようです。

新型コロナウィルスの感染状況やアメリカ政府の今後の動きにより、目まぐるしい速さで学校の対応も変化しています。近い将来に留学を考えている方は、アメリカのニュースをこまめにチェックしてみてくださいね!

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