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英検準1級→合格までのリアル⑤|留学がくれた「伝える力」― 英検面接で生きた経験値

「チャンスの女神には後ろ髪がない!」
だから少しでも興味を持ったことには迷わず挑戦します
H.S.さん(私立高校3年生・東京都)
  • 語学資格:英検準1級(高1の2月)/TOEIC 920点(高2の4月)/英検1級(高2の2月)/TOEFL iBT 97点(高3の4月)
  • 英語をはじめた時期:4歳(英会話スクールに通学)
    モットー:「チャンスの女神には後ろ髪がない!」――同じチャンスは二度と来ない。だから少しでも興味を持ったことには迷わず挑戦する。
  • 進路の希望:大学では「挑戦」と「発見」を軸に、学びを未来の可能性につなげたい。

H.S.さんのように、自分の興味から英語を伸ばしていった6人の合格者たち。それぞれの「合格までのリアル」はこちらにまとめています:→ 英検準1級、合格までのリアル|6人の中高生に共通していた“学び方”とは

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Contents

英語との出会い──4歳からの英会話スクール

H.S.さんが英語に出会ったのは4歳のころ。幼児向け英会話スクールに週1回、40分のレッスンで通いはじめました。

最初は6人のグループレッスンだったのが、だんだんと人数が減り、中学3年生の頃にはほぼマンツーマンに。
幼いころから外国人講師と会話することに慣れ、自然と“英語耳”が育っていきました。

H.S.さん

身の回りの単語は英語で言えるけど、スペルは書けない。でも先生が言ったことを単語を入れ替えて言い返すことはできました

中学受験を経て進学したのは、都内の伝統ある女子校。母のすすめで受験したその学校では、授業のはじめと終わりに「ごきげんよう」と挨拶するような、礼法を重んじる校風でした。

H.S.さん

最初はびっくりしましたけど、礼法の授業で学んだ“所作”や“言葉づかい”は、のちのAO入試の面接でとても役立ちました

英語が苦手から一転──“奮起”が成績を変えた

英語の授業は週4回。日本人の先生による文法中心の授業に加え、週1回の英会話もありました。帰国生の同級生もいましたが、英語圏帰りではない生徒がほとんど。

英会話スクールで先行していたH.S.さんも、会話には強いけれど文法は苦手。学校のテストでは「下から数えたほうが早い」くらいの順位だったそうです。

ところが、中2で先生が代わって状況が一変。授業の進め方が合っていたのか、成績が急上昇しました。

H.S.さん

テストでいい点を取ったら、先生に“調子に乗るなよ”って言われて(笑)。その言葉が悔しくて、“じゃあ証明してやる!”って本気で勉強しました

中3になるころには、英語の成績は学年3位に。でもその“上の景色”を見たとき、H.S.さんの中に新しい疑問が浮かびました。

H.S.さん

ネイティブのように話せるわけでもない。このままでいいのかな? と思ったら、もっと外の世界を見たくなったんです

そして、彼女は決断します。「学校の外に出て、留学してみよう」と。

アリゾナ州での1年間──日本語を教える留学生として

高1の9月、H.S.さんはアメリカ・アリゾナ州のチャータースクール(公募型研究開発校)に編入。1年間、現地の家庭にホームステイしながら学びました。

この留学プログラムは少しユニークで、現地校で日本語の授業を持ち、留学生がそのクラスのアシスタントを務める仕組み。

毎日、日本語を教えたり、月に3〜4回は「日本文化紹介」のプレゼンを担当しました。

H.S.さん

最初のプレゼンでは“通じるかな…”とドキドキ。でも半年たつころには、スライドだけ準備してアドリブで話せるようになっていました

“発言しないと評価されない”文化の中で

アメリカの高校では、テストよりも授業中の発言や意見の深さが評価されます。

「マクベス」や「アンティゴネ」など文学作品のディスカッションでは、毎回20人のうち8人だけが“発言者”として選ばれました。

H.S.さん

最初は指名されるのを待っていたけど、だんだん“自分から行かなきゃ始まらない”と気づいて。最後のほうは“代わって!”って堂々と前に出てました(笑)

ディスカッションに慣れるにつれ、英語での「即興力」と「伝える自信」がついていったと言います。

帰国後の再挑戦──英検準1級合格へ

帰国後は元の高校に復学。留学で得た英語力を維持するため、高1の冬から「お茶の水ゼミナール」の海外併願コースに2年間通いました。

クラスは少人数制(3〜5名)。ネイティブ講師が担当し、エッセイは毎回丁寧に添削してくれました。

H.S.さん

TOEFLの単語が最初は難しくて。でも一度“Academic Words”をやりきったら、英文を読むスピードが一気に上がりました

高1の2月、力試しとして英検準1級を受験。

過去問を中心に対策し、単語はTOEFLの語彙で対応。結果、ライティングと面接は満点での合格でした。

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資格を重ねて見えてきた“使える英語”

その後もH.S.さんは、英語の実力を数値で確認し続けました。

  • 高2の4月:TOEIC 920点
  • 高2の2月:英検1級合格
  • 高3の4月:TOEFL iBT 97点
H.S.さん

1級は、1週間だけ苦手パートを分析して対策したくらい。TOEFLの勉強がベースにあったので、語彙の面でも助かりました

サマースクールで進路観が変わる

高2の夏、H.S.さんは国内で開催された「サマースクール」に参加。国内外の大学生や留学生と約1週間をともに過ごし、強烈な刺激を受けました。

H.S.さん

“自分もこの人たちみたいに挑戦したい”と思いました。でも同時に、“英語だけではない学びの深さ”にも気づきました

当初は英語系の学部を志望していましたが、「英語を使って他の専門を学ぶ」方向へと進路をシフト。

総合型選抜で第一志望合格──評価された“挑戦の積み重ね”

高2の冬、総合型選抜に挑戦することを決め、一般受験と並行して準備をスタート。結果、第一志望の大学に総合型選抜で合格を勝ち取りました。

H.S.さん

英語が得意な人はたくさんいる。だから私は“英語以外でどんな挑戦をしてきたか”を伝えるようにしました

提出書類には、

  • 留学先での日本語教育ボランティア
  • 成績優秀者としての表彰(GPA 4.0)
  • 帰国後の生徒会副会長としての活動
    など、学外活動も余すところなく記載。

AOは“英語力を見せる”場ではなく、“自分をどう表現するか”の場。だから、夢中でやったことがある人ほど強いと思います

メッセージ:“チャンスの女神には後ろ髪がない”

「日本にいても、アメリカにいても、何が起こるかわかりません。でも、ひとつ言えるのは“同じチャンスは二度と来ない”ということ。だから少しでも興味を持ったら、とにかく挑戦してみて!」

H.S.さんの言葉は、英語学習に限らず、あらゆる挑戦に通じる。

「英語が私の人生を広げてくれたけど、スポーツでもアートでもプログラミングでも、“やってみたい”と思った瞬間に動くことが、未来を変えると思います」

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