イマージョン幼稚園で英語を自然に身につけ、公立小4で英検2級に合格したK.K.くん。
母は「英語だけの子にしない」方針で、日本語の読書と文化理解も大切に。“英語も日本語も自分の言葉として使う”意識を育てることで、バランスの取れたバイリンガルに成長。
ハワイでのサマースクールやレゴロボット世界大会など、実体験を通して英語を“使える力”に変えていった成長ストーリーを紹介します。
- 語学資格:英検2級(小4の7月に取得)
- 英語以外の勉強など:レゴロボットに夢中。3年生のときに、小中学生対象のレゴのロボット競技大会の日本代表となり、シドニーで開催された世界大会に出場
- 性格タイプ:頑固で言い出したら聞かないタイプ
- 希望の進路:またレゴロボット競技大会の日本代表となって、世界大会に出場したい
2歳から始まったイマージョン教育
2歳4ヵ月で名古屋のインターナショナル幼稚園に入園。英語と日本語の両方を吸収する中で、自然と“英語で考える力”が育っていきました。
家庭では英語放送や語りかけで、日常の中に英語を取り入れる工夫を継続。
2才4ヵ月
- 9月…名古屋のインターナショナル幼稚園に入園(週3回、年少からは週5回)
年長
- 4月…東京への引っ越しに伴い、杉並区のインターナショナル幼稚園に転園(週5回)
小学1年生
- 4月…公立小学校に入学、ネイティブスピーカーが教える英語塾に通塾開始、レゴロボットも学ぶ(週2回、1回4時間)
- 7月〜8月…ハワイでサマープログラム「Honolulu zoo summer fun」に参加(8週間)
小学2年生
- 7月…ハワイでサマープログラム「Honolulu zoo summer fun」(2週間)、「Sea life Park summer program」(2週間)に参加
- 1月…英語補習校に参加(週1回)
小学3年生
- 7月…ハワイでサマープログラム「Sea life Park summer program」(2週間)、「Honolulu zoo summer fun」(2週間)に参加
小学4年生(2015年)
- 7月…英検2級取得
家庭で続けた“英語のある生活”
年長で東京に引っ越した後も、インターナショナル幼稚園や英語塾、補習校で英語環境をキープ。
家では父の仕事関係の外国人を招き、ホームステイ受け入れも実施。“英語を学ぶ”より、“英語を使って生きる”環境づくりを徹底していました。
- 家族構成:父、母
- 両親の語学力:父/ビジネス英語、母/日常英会話程度
- 家庭での英語教育の方針:目標は、メイド・イン・ジャパン・バイリンガル。「英語はできて当たり前」という意識をもたせている
- 英語教育への協力体制:英語圏の友達との付き合いや、父親の仕事でつながりのある外人を家に招いたり、ホームステイの受け入れをしたり。英語を日常的に使える場所づくりを心がけている
- 子供の英語力についての評価:レゴロボットの世界競技大会に出場し、大会のミッションのひとつ「世界で友達を作る」を、英語が話せることでクリア。息子も英語を使えることのメリットを感じている様子
- 子供の進路などへの希望:英語以外にもさらに2ヵ国語ぐらいの言葉を習得し、世界のどこでも「誇りを持ってできる仕事」を見つけることができればいいなと考えている
英検2級 | 教材&かかったコスト・期間
ハワイでのサマースクールがもたらした自信
小学1〜3年生の夏休みは、ハワイで4〜8週間のサマープログラムに参加。現地の子どもたちと活動を共にし、言葉を超えて世界の友達をつくる体験に。「英語が話せてよかった」という実感が、次の挑戦への原動力に。
- プリスクール「名古屋のインターナショナルスクール」、「杉並区のインターナショナルスクール」(週3、週5)…約590万円(月額約9万円×5年5ヵ月)
- ネイティブスピーカーによる英語塾(週2)…約200万円(年間50万円×4年間)
- 英語補習校(週1)…約16万円(年間約4万円×4年間)
- ハワイでのサマープログラム参加…約52万円(1週間300ドル×8週間+4週間×3年間)
家庭が支えた“バイリンガルマインド”
息子の英語教育を振り返ってみると、その都度悩んでチョイスしてきたのだなぁと実感しています。
生まれて間もなくから、テレビやラジオで英語の放送を流したり、知っているフレーズで英語で語りかけたことで、1才くらいになると英語のほうがラクなようでした。
日本語と英語のチャンポン状態だったこともあり、発語は若干遅めでしたが、どちらも理解している様子だったので気にせずにいました。
2才4ヵ月からは、英語イマージョン教育を実施する幼稚園に週3で通園を開始。
堰を切ったように発語が始まり、日本語と英語の混濁もそれほどなかったものの、先生に「このままでは英語だけの子になってしまいます。家では日本語を話して、日本語の本を読んでください」と説得され、家では日本語を使うことにしました。
小学校は、しっかりとした日本語が使え、日本の文化も理解する子供になってほしいと、公立の小学校を選びましたが、同時に英語を維持することの大切さも実感。
英語だけの時間を作ることを考え、週2回、1回4時間の英語のアフタースクール、英語劇グループなどに参加。そして、小1〜3年生の夏休みは、日本人が少ない時期を狙ってハワイのサマープログラムに4週間〜8週間参加させました。
現在は、ネイティブのための英語補習レッスングループにも参加しており、幸いにも息子はバイリンガルとして成長しています。
英語補習レッスングループでは、みんな小4くらいで英検2級に受かるレベルなので、息子も中学受験を視野に入れて有利だと思ったので受験することに。結果、ヒアリングが30点満点で、バイリンガル教育のメリットを実感しました。
英語が“武器”になったレゴロボット世界大会
このような英語教育がいいのか悪いのか…
周囲に同じような環境のファミリーがいなかったので、じつはずっと悩んできました。
でも、この夏参加したレゴロボットの世界大会で、息子が「ママ、いっぱいいろんな国の友達ができたよ。本当に英語が話せてよかった」とポツリ。
これまでの教育が報われた気がして、思わず泣いてしまいました。
わが家の教育が成功なのか失敗なのかは、これから息子が判断することになりますが、言語の定着は12才までが顕著と言われているので、あと2年は英語教育ママでいるつもりです。
まとめコメント
K.K.くんのケースは、早期教育よりも“継続と実践”が成果を生んだ好例。
家庭が英語を特別視せず、「当たり前の言葉」として環境を整え続けたことが、子どもの自信と世界への扉を開く結果につながりました。
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