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【ブリティッシュコロンビア大学】IB学習者も狙い目!快適都市バンクーバーの名門大で学ぼう

宗像 榛加(むなかた はるか) 2015年3月に日本の高校を卒業し、8月半ばにカナダへ。趣味は、小2からはじめたサッカーで、大学でも続けている。高校時代は、「IB World Student Conference」や、「International Student Leadership Conference」(@香港)、「東アジア青少年歴史体験キャンプ」(@韓国)、「Asian Student Exchange Program」(@台湾)など、さまざまなプログラムに参加。人とつながるのが好きで、学問的なトピックでディスカッションをするより、その人の人生について聞くのが大好き

<留学データ>

  • 留学国:カナダ(ブリティッシュコロンビア州バンクーバー市)
  • 留学先:「ブリティッシュコロンビア大学」(The University of British Columbia)
  • 専攻:Faculty of Arts, Department of Geography, Human Geography(文学部地理学科人文地理学専攻)
  • 留学期間:2015年8月〜2019年5月(予定)
  • 留学コスト:学費/年約300万円、寮費/月約9万円、生活費/月約5万円、その他(定期、設備費、クラブ代等)/年約18万円
  • 出願した大学:アメリカ/2大学、カナダ/2大学、日本/1大学
  • この大学を選んだ理由:1.カナダに親近感があった、2.高校時代に1週間ほどUBCを訪れたことがあった、3.ネームバリューのある大学が将来につながると思った
Contents

カナダ最大規模、西部の名門大学

はじめまして、カナダの「ブリティッシュコロンビア大学」(The University of British Columbia)3年生、宗像榛加(むなかた はるか)です。

「ブリティッシュコロンビア大学」(UBC)は、1908年に創立された、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のバンクーバー市とオカナガンにキャンパスがある、約6万人の学生が学んでいるカナダでも最大級の大学(州立研究総合大学)です。「The Times Higher Education」の「世界大学ランキング2018」では、カナダでは「トロント大学」(22位)に次ぐ、34位となっています。

なぜ、海外大学に進学したのか

私は日本で生まれ、2才のときに親の仕事の都合でシンガポールに移り住み、小学校を卒業するまでの約10年間をシンガポールで過ごしました。

シンガポールではインターナショナルスクールに通いながらも、夏休みの1、2ヵ月は日本人学校に通ったり、毎週土曜は日本語補習校、小3からはそれらに加えて塾にも通っていました。親や兄との会話は日本語だったため、ブロークンではありましたが、どうにか日本語を保っていました。

中学受験を機に帰国し、京都にある中高一貫校に入学。高校では、「国際バカロレア」ディプロマ・プログラムを選択し、授業も英語で受けるようになりました。学校の先輩たちも海外大学に進学する人が多かったので、海外大進学を視野に入れるようになりました。

いっぽうで、日本の大学に通っている兄が部活にすごく熱くなる姿を見て、「日本の大学で部活動をしたい!」と考えたり、シンガポール時代の友達も大学のために日本に帰ってくる人が多かったため、「一緒に日本の大学に通いたい」という気持ちも強かったです。

日本と海外でものすごく迷っていたところ、兄から「海外大に行かせてもらえるなら、大学でも勉強を頑張ってこい」、「日本の大学は入学するのが難しいけど、卒業するのが簡単だから本当に勉強しなくなるよ」と言われました。

これらのアドバイスや、これまで親が与えてくれた教育や経験、コストなどを考えると「絶対にムダにしたくない」という気持ちが高まりました。

実際海外に来てみると、学費が単位ごとなので勉強もがんばるし、カナダの学生も自ら借金をして大学に通っている人も多く、意識も高い。ものすごくいい環境に巡り合えたと思っています。

UBCを選んだ理由

私は、カナダにこだわって大学を選んだわけではなく、イギリスやオーストラリア、アメリカの大学も検討しました。

「国際関係学」を学びたかったので、英語圏にいくことしか考えていませんでしたが、IBの最終試験や入学時期などを考えたとき、残った選択肢がアメリカとカナダでした。

ブリティッシュコロンビア大学を選んだ理由は、おもに3つあります。

まず、シンガポールでカナダ系のインターに通っていたこと。先生や友達もカナダ人が多かったので親しみがあり、安心感もありました。

2つめは、高1のときに「IB World Student Conference」という国際バカロレア関連プログラムで、UBCを訪れたことがあったから。1週間のプログラムでしたが、夏のカナダは自然も気温も人もよく、とても楽しい1週間になりました。広大なキャンパスで勉強できると考えると、ワクワクしました。

3つめは、就職活動など将来のことを考えたら、ネームバリューのある大学に行くべきだと考えたからです。実際、さまざまな企業がUBCで説明会や面接を開催しており、就活でもいい滑り出しができると思いました。

ただ、合格していたもうひとつのカナダの大学「マウント・アリソン大学 Mount Allison University」では奨学金ももらえたため有力候補でありましたが、当時は「トランスファー」(転学)という手段が頭にはなく、あとから少し後悔もしました。

留学コストも含め、大いに悩む

高校3年生になり、IB最終試験も11月に終わり、UBCに行こうと決めたのは、卒業直前の2月前後だったと思います。最後の最後まで日本の大学か海外の大学かを決められず、また、海外大学はUBCでいいのか…など、たくさん悩みました。

両親に相談しても「自分の人生なんだから、自分の好きなようにしなさい」としか言われず、何の助言もくれない親とケンカしたこともありました(いまでは、このように言ってくれた親には感謝しかないんですけどね)。

大きい大学がいいのか・小さい大学がいいのか、何を勉強したいのか、奨学金がいるのか・いらないのか、どこの国がいいのか、費用はどのくらいかかるのか、就職はどうするのかーー

留学にはものすごくお金がかかります。UBCへの留学は、学費に年約300万円、寮費に月約9万円、生活費月約5万円など、年間400万円強かかります(カナダの国籍や市民権を持っている人の全学費は、留学生の1年分と言われています)。

奨学金も充実していますが、在校生が6万人と多いので決して簡単ではありません。とはいえ、学外には奨学金を支給している財団もあるので、コスト面を理由に海外進学を諦めてしまうのはもったいないことだと思います。

出願から合格までの流れ

TOEFL、IELTS、SATを受けはじめたのは、海外進学を視野に入れはじめた高3の夏くらいから。

海外大学に出願するには、推薦状、成績表、エッセイの提出が必要になります。オンラインで出願するため、エッセイのトピックもあらかじめ知ることができ、先生に添削等をしてもらってから提出しました。

国際バカロレアの最終試験が11月に終わってから、本格的にエッセイに力を入れ始めました。自分の経験や何を勉強したいかといったトピックを何回も書き直してから、1月上旬に出願。1月の下旬には結果が、ちょっと後に正式な書類が届きました。

このとき、大学の説明をするために高校まで来てくれたアンバサダーとメールのやりとりを何回もし、小さな不安でも話を聞いてもらっていました。

■カナダでのIB出願のポイント

IBでは「English A」をHLで学んでいたので必要はなかったのですが、念のためIELTSのスコアを一緒に提出。UBCで求められるIB最終試験のスコアは、最低点の24点。カナダの大学は、イギリスとは異なりIBの点数で切られることが少ないので、IB取得者は出願しやすいと思います。

■結果が届いてからの準備で大忙し!

出願した大学の結果がすべて揃い、そこから2月にかけて、どの大学にいくか迷いました。

UBCに行くと決めてからは、ビザの申請、寮の申請、航空券の手配など、忙しい毎日を過ごしました。ビザを申請するには、残高証明や収入証明など、自分ひとりでは用意できない書類もあったので、親の力を借り、翻訳してもらったり等の作業を続けました。

8月半ばの出発時にすべてをそろえることができ、やっと安心することができました。

UBCでの学びや魅力について

私の学部は、「Faculty of Arts, Department of Geography, Human Geography」(文学部地理学科人文地理学専攻)です。

UBCで、この「人文地理学」という分野に出会えたことは、私にとって最大の収穫となりました。カナダでもあまり知られていない分野ですが、簡単にいうと社会学、経済学、政治学、歴史、地理学が全部混ざった分野です。

授業でもPolitical GeographyやEconomic Geography、Introduction to Social Geographyなど、地理学でもいろいろな視点が持て、教授のレベルも高く、授業がおもしろいです。

この専攻が仕事にどのようにつながっていくかはまだわかりませんが、ここで学んだ知識を反映することができたらいいなと思っています。

■短期交換プログラムも魅力

また、UBCは海外提携校が多いので、交換留学に行く人も少なくありません。私も夏季に「シンガポール国立大学」に留学し、東南アジア学の授業で単位を取得してきました。

インドネシアにも校外学習として行き、世界中からの学生とシンガポールや隣国を観光しながら勉強するという、とても充実した夏休みを送ることができました。

■UBCならではの規模感を活用

そして、UBCの魅力は、どんな学生でも自分のコミュニティーや趣味がみつけられる大学であること。キャンパスもものすごく広くて、クラブ活動も盛ん。いろいろなバックグラウンドの人が集まっているから、飽きることもありません。

日本人留学生も200名ほどいて、交換留で来ている日本人も年間120名ほどいますが、英語ばかりの環境も作れれば、日本語ばかりの環境も作れます。すべて自分次第です。

学内にもビーチがあり、ジムもたくさんありますし、インドア派でもアウトドア派でも十分に楽しめます。

■バンクーバーで暮らす魅力

また、バンクーバーは自然と都会のバランスがよく、冬になればバスで1時間半行ったところにスキーリゾート「ウィスラー」など、ウィンタースポーツが楽しめる場所があります。

ダウンタウンも賑やかで、キャンパスからはバスで30分ぐらいで行くことができます。さまざまな国籍の人が集まっているので、レストランも多様で美味しいし、博物館等もたくさんあるので、のんびり過ごす場所としても最高です。

アメリカも近いので、「本当はアメリカに留学行きたかった!」という人も、十分北米の生活を味わえます。実際、金銭的に厳しいという理由でバンクーバーに来た人も少なくはありません。

寮や日常での暮らしについて

現在は寮に住んでいるので、ほとんどの時間を学内で過ごしています。

1年生のときに知り合った友達と寮を申請し、寮ではその4人で、シャワーとトイレが各2個ずつ、キッチン、リビングは共同のスペースを使用しています。

ルームメイトとは知り合ってから3年目、一緒に住んで2年になりますが、家族のように親身に話を聞いてくれたり、怒ってくれたりと、お互いからたくさんのことを学べました。

3年生の後期(現在)は4コースしかとっていないため、授業に追加して、アルバイトやボランティア、言語交換プログラムのファシリテーター、そしてサッカーとラクロスも楽しんでいます。

バンクーバーの日本語学校のボランティアでは小4のクラスでサポートしたり、趣味のサッカーの試合やラクロスの練習の隙間を縫って、バイトを入れてるなど、充実した日々を過ごしています。

*      *     *

留学で一番困ったことは、病院関係です。右手首が痛くなったときは、1ヵ月ほどしても治らず、血液検査にレントゲンを撮ったものの、結局原因不明だったり…不安になることが多かったです。やはり、近くに親がいるのといないのではだいぶ違います。

留学ではそう、なんといっても、家族のありがたみを知ることができました。

シンガポールがとても楽しかったので、楽しい海外大学生活を想像していましたが、実際にスタートするとまったく違う…これまでの海外生活が楽しかったのは、家族のサポートがあったからこそなのだと気付かされました。

卒業は、2018年12月もしくは2019年5月を予定しており、卒業後は日本に帰国する予定です。カナダで仕事を探すのもひとつの選択肢だと思ったのですが、家族もいる場所で日本人として頑張りたいと考えています。

院への進学も働いてからでも遅くないし、いつでも戻ることはできる。社会に出てから、自分が本当にやり続けたいことを見つけ、それを勉強したくなったら進学を考えてみたいと思います。

The University of British Columbia


【ブリティッシュコロンビア大学】

  • 設立:1908年
  • 所在地:バンクーバーキャンパス/2329 West Mall Vancouver, BC Canada
  • 学生数:6万人ほど

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