Q.進路を決めるきっかけはありましたか?
昨年9月からボーディングスクールで学んでいます。
多様性のある環境ではありますが、同時に特殊で閉鎖的な空間であるとも感じています。
そのため、アメリカの大学への進学を希望しているものの、現状では自分が情熱を持ってやりたいことが見つかっていません。
SENPAIたちはどのようなことがきっかけに、進路を決めたのですか?
(アメリカ・中3)
A.大学の学びは「視野を広げる」ためのもの
進路を決めることは、とても大変なことですよね。
まずひとつ言えるのは、「大学の学部専攻を決める=将来その仕事につかなくてはならない」ではない、ということです。
たとえば、国立情報学研究所社会共有知研究センター長でもある新井紀子さんは、国立大の法学部出身ですが、大学時代に数学の面白さに目覚め、現在は数学者として活躍されています。
大学の専攻の選択は、自分の進路を狭めるものではなく、むしろ視野を広げるものと考えてみては?
ふたつ目は、案外小さいきっかけで決まることもあるかもよ、ということです。
私が情報工学を専攻しようとした理由は、応用数学と情報工学をくらべたとき、情報工学のほうが「将来高い給料がもらえそう」だけです。
また、私が高校で留学を決意したのも、不合格になっても「失うものは応募費用の数千円だけだから挑戦してみよう」です。
たとえ後悔する結果になったとしても、そこでの経験がムダになることは絶対にありません。
そのときの自分を信じて頑張っていけば、かならず遠回りをしてもすべてのことは役に立つ、と私は信じています。
最後に、大学進学先を決めるうえで大切なことは、どこに進学するかではなく「何を勉強するか」です。
「この大学はこの分野でレベルが高いからここで勉強したい!」という大学が見つかるまで調べてみましょう!
その手段のひとつとして、リベラルアーツなどは大学に入ってから専攻を決められるのでおすすめかもしれません。
アメリカだけにこだわらず、さまざまな進路があるのだと考えてみるといいと思いますよ。
(EU圏・大学2年生)