【2025年8月最新更新】 アメリカのボーディングスクール留学を検討中の中高生・保護者の方へ、公式データと実際の体験談を基に、入学から卒業まで完全サポートします。

アメリカのボーディングスクールのおすすめは?



米国在住パパの目線で、おすすめスクール&プログラムを紹介していきますね!
米国パパ
ジョージワシントン大学院 教育・人材開発学部修了、米国在住。現在はEdTech企業に勤務しながら、アメリカ生まれの男女二児の父として奔走中。15年にわたりアメリカの教育業界に携わるなかで得た最新の知識やノウハウを活かしつつ、アメリカにおける義務教育や高等教育、そして多様性のある教育環境も含めた、よりよきアメリカの教育について探究しています。
アメリカボーディングスクール Q&A | 基礎編(8問)
アメリカには、何校のボーディングスクールがある?
約300校のボーディングスクールが全米に存在しています。
参考までに、TABS(全米ボーディングスクール協会)2023-24年度公式データでは以下のような数字となっています。
- 加盟校数:146校
- 総在籍者数:63,371名
- 平均在籍者数:434名
- 中央値在籍者数:350名
ボーディングスクールは、東海岸(とくにニューイングランド地方)に集中していますが、カリフォルニア、テキサス、イリノイなど全米各州に分布しています。
「全米300校から厳選した推奨校について詳しく知りたい方は、アメリカ ボーディングスクール完全ガイドで学校選びのポイントを確認してください。
アメリカでは、ボーディングスクールに通うのは一般的?
いいえ、0.1パーセント未満という極めて特別な存在です。
高校卒業(K-12年生)までが義務教育かつ公立校無償のアメリカでは、私立ボーディングスクールに通う生徒の割合は全米高校生の0.1%にも達しません。
これは日本でいう超エリート校のような位置づけといえます。
ボーディングスクール生の特徴
- グローバル思考:多様な国籍の友人との共同生活
- 明確な目標:99%が4年制大学進学を目指す
- 高い学習意欲:同じ志を持つ仲間との切磋琢磨
- 早期独立性:大学生活に必要なスキルを高校で習得
留学生はどのぐらいいる?
2023-24年度公式データでは、TABS加盟校の留学生比率は14.7%です。
多様性の実態(TABS 2023-24年度)
- 留学生比率:14.7%
- 有色人種学生:25.0%
- アジア系アメリカ人:6.8%
- アフリカ系アメリカ人:5.4%
- ヒスパニック系:4.2%
学校別留学生比率(2025年公式データ)
- Groton School:14%
- Lake Forest Academy:26%(推定、以前のデータ)
- 一般的な範囲:10-25%
留学生が多いことのメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- 真の多様性体験:世界30ヵ国以上からの学生
- 語学サポート充実:ESLプログラムの質向上
- 国際的な人脈形成:生涯にわたる世界的ネットワーク
ボーディングスクールを選ぶ理由は、よりよい大学進学のため?
はい、大学進学が最大の理由です。**ただし、アメリカの教育システムの特殊性を理解すると、その価値がより明確になります。
アメリカと日本の根本的違い
アメリカでは学区内の公立高校(無償)に通うのが一般的で、日本のような進学校や大学付属校は存在しません。公立高校卒業後の進路は実に多様で、就職、専門学校、コミュニティカレッジ、4年制大学と様々です。
一方、ボーディングスクール生はほぼ全員が4年制大学進学を目指します。この違いが教育の質と成果に決定的な差を生み出しています。
圧倒的な進学実績の違い
公立高校の大学進学率が約70%なのに対し、ボーディングスクールは99%が4年制大学に進学します。さらに名門大学への進学率は一般の20倍以上という圧倒的な差があります。
例えば385名の小規模校であるGroton Schoolから、過去5年間でUniversity of Chicago(35名)、Yale(17名)、Harvard(16名)という実績は、一般の公立高校では考えられない数字です。
2025年の学費の最新情報を教えて
TABS加盟校の2025年度公式学費データを引用してご紹介します。
TABS加盟校 2023-24年度データ
学費の平均値 | 詳細 | |
---|---|---|
7日制ボーディング | $70,125 | 全寮制、週末も学校滞在 |
5日制ボーディング | $58,000 | 平日寮制、週末帰宅可 |
デイスクール | $42,535 | 通学制 |
名門校の2024-25年度学費
学校名 | ボーディング学費 | デイ学費 |
---|---|---|
Phillips Exeter Academy | $69,537 | $54,312 |
Groton School | $61,810 | $48,135 |
Hotchkiss School | $75,790 | $64,420 |
学費以外に必要となる費用には、下記のようなものがあります。
- テクノロジー費:$600-850
- 健康管理費:$400-600
- 書籍・文房具:$900程度
- その他活動費:年間$1,000-2,000
奨学金は活用できる?
はい、多くの学校で充実した奨学金制度があります! TABS加盟校 奨学金実績(2023-24年度)でみると、
- 奨学金受給生徒比率:33.3%(中央値)
- 平均奨学金額:$33,047
- 奨学金予算比率:総予算の17.7%
以下で、具体的な奨学金例を2校ご紹介します。
Phillips Exeter Academy
- 年収$125,000未満:学費完全免除
- 中所得層:収入に応じた奨学金
- 受給率:約50%の生徒が何らかの援助
→Phillips Exeter Academy記事で奨学金について知る
Groton School
- 受給生徒比率:44%
- 平均ボーディング奨学金:$47,245
- 年収$150,000未満:学費免除
奨学金申請のポイントは、いかのような内容で早期から準備しておくことになります。
- エッセイ:明確な志望動機と将来目標
- 早期申請:出願と同時に奨学金も申請
- 英語力重視:TOEFL 85点以上推奨
- 課外活動実績:リーダーシップ経験の重要性




学費が高額だけど、投資としての価値はある?
年間約700万円×4年という高額な投資ですが、その対価として得られるのは単なる「良い大学への合格」だけではありません。国際感覚、自立心、リーダーシップ、そして生涯にわたる人脈という、数値化できない価値も含まれています。
ボーディングスクール卒業生の大学院進学率は一般の2.3倍、40代での管理職比率も1.8倍高いというデータが示すように、長期的なキャリア形成における投資効果は極めて高いと言えるでしょう。
重要なのは、この選択が単なる学歴獲得ではなく、子どもの人生全体を見据えた戦略的投資であることを理解し、家族全体でコミットすることです。


ボーディングスクールには何才から留学するのがいい?
9年生(14-15歳、日本の中学3年生)からの開始が最も一般的で推奨されます。
アメリカでは9年生入学が標準的で、全体の約65%がこの時期から寮生活を開始します。小中学生(6-8年生)でも入学可能ですが、多くはデイスチューデント(通学生)として通い、寮生活は9年生から始めるのが一般的です。
10年生入学は約25%、11年生入学は約8%となっています。
9年生入学のメリットは、4年間のフル体験により、AP(Advanced Placement)コースの履修機会が最大化され、大学進学準備が充実します。同級生との深い友人関係を築く時間も十分にあり、クラブ活動や生徒会でのリーダーシップ機会も豊富です。
14-15歳は第二言語習得の臨界期に近く、英語力の飛躍的向上が期待できます。ボーディングスクールの人脈は生涯の財産となるため、この4年間は極めて価値があります。
アメリカボーディングスクール Q&A | 選び方・準備編(6問)
ボーディングスクール、選び方のポイントは?
ボーディングスクール選びにおける学校選びの7つの重要ポイントをご紹介します。
①ロケーション(最重要)
アメリカの広大さを考慮し、日本から直行便が就航する都市を強く推奨します。
推奨直行便都市とアクセス
- ニューヨーク:JFK・ニューアーク空港(JAL・ANA直行便)
- ボストン:ローガン国際空港(JAL直行便)
- シカゴ:オヘア国際空港(JAL・ANA直行便)
- ロサンゼルス:LAX空港(JAL・ANA・ZIP等)
- ワシントンDC:ダレス国際空港(ANA直行便)
重要な理由
- Unaccompanied Minors規定:航空会社により、18歳未満の単独旅行者は国際線→国内線乗り継ぎが制限される場合あり
- 緊急時対応:保護者の現地到着が容易
- 国際性:直行便都市は多国籍で文化的刺激が豊富
②アカデミックプログラム
- AP(Advanced Placement)コース数:15コース以上推奨
- 大学レベル授業比率:全体の40%以上
- STEM強化:近年重視される科学・技術・工学・数学分野
- 個別指導体制:生徒教師比率8:1以下
③ 課外活動の充実度
- スポーツプログラム:3シーズン制(秋・冬・春)
- 芸術活動:音楽・演劇・美術の専門施設
- リーダーシップ機会:生徒会・クラブでの指導的役割
- 社会貢献活動:地域ボランティアプログラム
④学費と奨学金制度
- 学費透明性:隠れ費用のない明確な料金体系
- 奨学金充実度:留学生向け援助の有無
- 費用対効果:設備・教育内容と学費のバランス
⑤ 進学実績
- 4年制大学進学率:95%以上
- 名門大学合格実績:アイビーリーグ・トップ50大学への進学数
- 専門分野別実績:志望分野での強み
⑥ 多様性と国際性
- 留学生比率:15-25%が理想的
- 国籍多様性:20ヵ国以上から受け入れ
- DEI(多様性・公平性・包括性)プログラム:偏見のない教育環境
⑦生活環境・サポート体制
- 寮制度:週7日ボーディング可能
- 留学生サポート:ESL・カウンセリング体制
- 安全管理:24時間監督体制
具体的な学校比較や出願手順については、アメリカ ボーディングスクール完全ガイドで詳しく解説しています。
米国パパのおすすめするスクールは?
ここでは、米国パパ厳選 推奨5校を紹介します。
選定基準は、日本の中高生の留学を前提とし、直行便都市アクセス・教育の質・留学生サポートを総合評価。
さらに、東海岸・中部・西海岸の3エリアに分けて選定し、各地域の地理的・文化的特色を体験できるよう配慮しました。
①Groton School(マサチューセッツ州)
- 最寄空港:ボストン(車で1時間)
- 2025-26年度学費:$61,810
- 合格率:9%
- 生徒数:385名
- 特色:少数精鋭教育、4:1の生徒教師比率
- 進学実績:University of Chicago (35), Yale (17), Harvard (16)
② Madeira School(バージニア州)
- 最寄空港:ワシントンDC(車で30分)
- 特色:女子校、首都圏立地でインターンシップ機会豊富
- 強み:政治・国際関係分野に強い
③Lake Forest Academy(イリノイ州)
- 最寄空港:シカゴ(車で1時間)
- 留学生比率:26%(最も国際的)
- 特色:シカゴ近郊立地、ビジネス・起業家教育充実
- 強み:多様性と都市部アクセスの良さ
④Cate School(カリフォルニア州)
- 最寄空港:ロサンゼルス(車で2時間)
- 合格率:11%
- 特色:美しい海岸線キャンパス、テクノロジー教育先進校
- 強み:STEM分野と環境科学プログラム
⑤ Thacher School(カリフォルニア州)
- 最寄空港:ロサンゼルス(車で1.5時間)
- 生徒数:242名(小規模密着指導)
- 独特プログラム:Horse Program(全新入生馬術必修)
- 特色:アウトドア教育とリーダーシップ養成
- 直行便アクセス:全校が日本からの直行便都市から2時間以内
- 留学生受け入れ体制:F-1ビザ(I-20)発行認可校
- 週7日ボーディング:完全寮制生活可能
- 多様性重視:国際的な環境での成長機会
これらの学校の詳細な比較検討や出願戦略については、アメリカ ボーディングスクール完全ガイドをご覧ください
学校選び方の具体的なステップは?
以下の3つのステップで学校を選んでみると、より希望にあった学校と出会えると思います。
Step 1: 優先順位の明確化
- 学業重視 vs 課外活動重視
- 大規模校 vs 小規模校
- 都市部 vs 郊外・自然環境
Step 2: 実際のコンタクト
- 学校訪問:可能であれば夏休み期間に現地見学
- 卒業生面談:日本人卒業生からの生の情報
- サマープログラム参加:事前体験で相性確認
Step 3: 複数校出願戦略
- 第一志望群:2-3校(挑戦校)
- 適正校群:2-3校(合格可能性高)
- 安全校群:1-2校(確実合格)
この選定により、日本の中高生がアメリカの多様な地域と文化を体験しながら、質の高い教育と充実したサポートを受けられる環境が整います。
いくつかの学校で5フォーム(11年生)といった単位があるけど、これはボーディングスクール特有のもの?
学校固有の学年表現システムで、ボーディングスクール特有というより、伝統的な私立校で使われる独特の呼び方です。
「フォーム(Form)」は主にイギリス式教育システムに由来する学年表現で、アメリカの伝統的ボーディングスクールの一部が採用しています。一般的なGrade 9-12(9年生-12年生)システムとは異なる、学校独自の学年呼称です。
Groton Schoolの例では:
- 3rd Form = Grade 9(高校1年生)
- 4th Form = Grade 10(高校2年生)
- 5th Form = Grade 11(高校3年生)
- 6th Form = Grade 12(高校4年生)
つまり「6フォーム」が最終学年で、日本の高校3年生に相当します。
Honors・Advancedコースを設置した学校があるけど、どのようなもの?
より高度な学習を求める優秀な生徒向けの特別コースです。大学進学において重要な意味を持ちます。
Honors(オナーズ)コース: 高校レベルの内容をより深く、速いペースで学習するコース。同じトピックでも分析力や批判的思考を重視し、課題量も増加します。
Advanced(アドバンスド)コース:
大学レベルの内容を高校で先取り学習するコース。AP(Advanced Placement)として提供され、大学単位認定の可能性があります。
Honors Englishでは年間15-20冊の文学作品を読み、大学レベルの批評理論を学習。AP Calculusでは微積分を履修し、AP試験で高得点なら大学で単位として認定されます。
GPA加重により通常より高い配点(4.5-5.0スケール)が適用され、名門大学入試では「最も困難なコースの履修」がほぼ必須条件となっています。
名門ボーディングスクールでは標準コースも既に高水準のため、Honors/Advancedコースは極めて高度です。
これらのコース修了は高い学習能力の証明となり、大学進学における強力なアピールポイントとなります。
準備はいつから始めればいい?
目標入学の2年前から本格準備開始が理想です。
逆算準備スケジュール
中学1年生(2年前):基礎固め期
- 英語力強化:TOEFL対策開始
- 課外活動充実:部活動・ボランティア
- 学校研究:10-15校リストアップ
中学2年生(1年前):実力養成期
- TOEFL受験:目標85点以上
- SSAT対策:専門塾通学
- サマープログラム参加:体験留学
中学3年生:出願・合格期
- 出願書類提出:1月15日締切
- 面接対策:オンライン・対面練習
- 合格発表:3月10日前後
アメリカボーディングスクールQ&A | 学校生活・サポート編(9問)
1クラスは何名くらいの生徒で構成されている?
TABS加盟校の公式データでは、非常に小さなクラスサイズが特徴です。
2023-24年度 クラスサイズ実績
- 9-12年生:平均12名
- 6-8年生:平均13名
- K-5年生:平均15名
生徒教師比率
- 全体平均:7.8:1
- 教師ひとりあたり生徒数:約8名
名門校の実績
- Groton School:平均11名、生徒教師比率4:1
- Phillips Exeter Academy:平均12名、生徒教師比率6:1
この少人数制により、個別指導の充実と活発なディスカッションが実現されています。
英語のサポートはしてもらえる?
はい、充実したESL(英語学習支援)プログラムがあります。
一般的なサポート内容
- ESL専任教師による個別指導
- ライティングセンター:エッセイ添削サポート
- チューター制度:上級生や教師による学習支援
- 会話練習:ネイティブ学生とのペアリング
学校別サポート例
- 多くの学校:週3-5時間の個別英語指導
- 上級校:24時間利用可能なライティングセンター
- 国際生重視校:日本語対応スタッフ常駐
英語力向上の目安
- 入学時TOEFL 80点 → 卒業時105点程度(平均的向上)
- 1年以内:95%の生徒が正規授業に完全参加
- 成功要因:積極的な授業参加と課外活動への参加
どのような部屋に滞在するの?
学年や学校の方針により、1人部屋から4人部屋まで様々な形態があります。多くの場合、学年進行とともにプライベート空間が増える仕組みになっています。
部屋タイプと学年別配置
2人部屋が最も一般的で、特に9-10年生(下級生)では標準的です。ルームメイトとの共同生活を通じて、協調性、コミュニケーション能力、異文化理解を学ぶ教育的意図があります。
1人部屋は主に11-12年生(上級生)に提供されます。大学受験準備で集中した学習環境が必要な時期であり、また寮生活の経験を積んだ上級生にはより多くのプライバシーが与えられます。
4人スイートは一部の学校で採用され、2つの2人部屋が共用リビングエリアを共有する形式です。小さなコミュニティを形成し、より家庭的な雰囲気を作り出します。
ボーディングスクールでのいじめが心配…
実はボーディングスクールは一般的な高校よりもいじめが起きにくい環境です。
生徒数300-800名の小規模環境では全員が「顔の見える関係」にあり、24時間共同生活のため問題行動は即座に発覚します。世界20-30ヵ国から集まった多様な生徒が共に学ぶ環境では、「違い」が当たり前となり排除が起きにくいのです。
現代のボーディングスクールはDEI(多様性・公平性・包括性)を重視し、入学時からお互いを尊重する文化を徹底教育しています。
寮監、メンター、カウンセラーなど複数の相談窓口があり、問題は迅速に対処されます。
また、Honor Code(名誉規範)により、いじめは即座に懲戒対象となり、重大な場合は退学処分です。年間700万円の環境で退学リスクを冒す動機は現実的に極めて低いでしょう。
統計でも私立ボーディングスクールのいじめ発生率は公立高校の約3分の1です。むしろ学業ストレスや家族との離別による孤独感の方が心配すべき課題と言えます。
友達ができるか不安…
新しい環境での友達作りは自然な心配ですが、その不安は入学初日に解消されるでしょう。ボーディングスクールは友情を育む環境として設計されています。
24時間共同生活により、授業、食事、課外活動、寮生活の全てで同じメンバーと過ごすため、自然と深い絆が生まれます。小規模環境(300-800名)では「顔の見える関係」が基本で、必ず共通の接点が見つかります。
オリエンテーション期間では新入生同士の交流活動、上級生メンターとの対話、寮でのゲーム大会など、友人関係を促進するイベントが連日開催されます。
世界20-30ヵ国から集まった生徒の多様性が、実は友達作りを容易にします。**「みんなが新しい環境」**という共通体験があり、文化的な違いが会話のきっかけとなります。
寮の共用エリア(リビング、キッチン)での深夜の勉強会や週末の映画鑑賞、クラブ活動・スポーツでの共通の興味、食事時間での様々な背景の生徒との会話など、自然な出会いの機会が豊富にあります。
日本人留学生の多くが「最初は言葉の心配があったが、みんなが興味を持って話しかけてくれた」と証言しています。ボーディングスクールで築かれる友人関係は生涯にわたる貴重な財産となります。
学校と親のコミュニケーションはどのように行われるの?
保護者用Webポータルが主要な連絡手段で、24時間いつでも子どもの学校生活を把握できます。
リアルタイム情報として、授業スケジュール、宿題・課題の進捗、出席状況、成績、学費情報などが確認できます。キャンパスニュース、スポーツチームの試合結果、カフェテリアのメニューなど日常的な情報も豊富です。
多くの学校では日本語サポートや時差を考慮した更新も行っており、海外在住の保護者にとって便利なシステムです。
月次ニュースレターで学校全体の動向や生徒活動が報告され、学期ごとの保護者面談は電話やビデオ通話で実施されます(日本語通訳手配可能)。
緊急時は24時間体制で連絡があり、Parents’ Weekendなどのキャンパス訪問機会では実際に子どもの生活環境を見学できます。
現代のボーディングスクールは物理的距離を感じさせない密接なコミュニケーション体制を整えており、保護者が安心して子どもを託せる環境が確立されています。
制服はあるの?
学校によって大きく異なりますが、完全な制服から自由な服装まで幅広いアプローチがあります。
制服(ユニフォーム)システムでは、指定のブレザー、シャツ、ネクタイ、スカート/パンツの組み合わせが決められています。特に伝統的な東海岸の名門校でよく見られ、フォーマルで統一感のある外観を重視します。
ドレスコード制が最も一般的で、場面に応じた服装規定があります。例えば「授業時間はブレザーとオックスフォードシャツ着用、課外活動時はポロシャツ可、週末はカジュアル服装OK」といった柔軟な運用です。
カジュアル校では特別な規定がなく、常識的な範囲で自由な服装が認められています。主に西海岸や新しい学校に多い傾向があります。
アクティビティや放課後の活動について教えて
はい、放課後などのアクティビティは参加が義務づけられている学校がほとんどです。日本とは大きく異なるシステムで運営されています。
アメリカでは秋・冬・春の3シーズンごとに競技が変わるため、複数のスポーツに参加するのが一般的です。例えば秋はサッカー、冬はバスケットボール、春はテニスといった具合に、1年間で3つの異なるスポーツを体験できます。
これによりオールラウンドな運動能力と多様なチームワーク経験を身につけることができ、大学進学時にも複数競技での実績をアピール可能です。
ボーディングスクールは生徒数300-800名と少ないため、希望するスポーツを体験できるチャンスが高いのが特徴です。公立高校では競争が激しくてチームに入れないスポーツでも、ボーディングスクールなら参加機会があります。
初心者でも歓迎される雰囲気があり、未経験のスポーツにチャレンジする生徒も多く見られます。コーチは教育者でもあるため、技術向上だけでなく人格形成も重視した指導を行います。
スポーツが苦手な生徒には演劇、合唱、オーケストラ、ディベート、模擬国連などの文化系活動も豊富に用意されています。これらも「チーム活動」として位置づけられ、スポーツと同等の価値が認められています。
コミュニティサービスとして地域でのボランティア活動を選択する生徒もおり、多様な「課外活動」の中から自分に適したものを見つけることができます。
この必修制度により、全生徒が何らかの形でチーム活動に参加し、協調性、リーダーシップ、責任感を身につける仕組みが確立されています。
スポーツに強い学校はあるの?
構造的な理由により、ボーディングスクールは団体競技では不利ですが、個人競技では優秀な選手を多数輩出しています。
アメリカの高校スポーツは生徒数規模によってコンファレンス(リーグ)が分かれています。在籍生徒数が多い公立校(2,000-4,000名)がスポーツ強豪校となるのが一般的で、特にフットボールやバスケットボールなどの団体競技でその傾向が顕著です。
生徒数300-800名のボーディングスクールが、数千名規模の公立校と同じリーグで競うのは現実的に困難です。選手層の厚さで圧倒的に不利だからです。
一方で、個人に対する指導の質ではボーディングスクールが圧倒的に優れています。生徒教師比率7:1という環境では、コーチが一人ひとりの技術向上と人格形成に密接に関わることができます。
個人競技での成果が特に顕著で、テニス、ゴルフ、水泳、陸上競技、乗馬などで全国レベルの選手を多数輩出しています。これらの競技では設備の充実度と個別指導の質が成果に直結するためです。
一部のボーディングスクールは特定競技に特化したスポーツアカデミーとして運営されています。例えば乗馬、テニス、ゴルフなどで、プロレベルのコーチングと最高水準の設備を提供し、将来のプロ選手や大学スカラシップ獲得者を育成しています。
IMG Academy(フロリダ州)のような専門機関では、学業とスポーツを両立させながら世界レベルの選手を目指すことが可能です。
アメリカボーディングスクールQ&A | 進路・準備編(3問)
日本人が米国ボーディングスクールを卒業すると、どのような進路が考えられる?
アメリカの名門大学への進学が主な進路です。
Groton School 進学実績(2019-2023年)
- University of Chicago:35名
- Georgetown University:17名
- Yale University:17名
- Harvard University:16名
- Boston College:13名
- Stanford University:13名
Phillips Exeter Academy 進学実績(2021-23年)
- 10名以上が進学:Boston University, Brown, University of Chicago, Columbia, Harvard, MIT, NYU, Yale等
- 99%:4年制大学進学率
大学への「学校推薦」のような制度はあるの?
日本のような公式な学校推薦制度はありませんが、実質的な優遇関係は存在します。
アメリカの大学は非差別性と公平性を重要視するため、特定の高校からの推薦枠を公式に設けることはありません。全ての生徒が同じ土俵で競争することが建前となっています。
ただし州立大学の一部では、州内高校の上位何%以内の成績者に自動合格保証を提供する制度があります。これは地域貢献の一環で、テキサス州立大学の「トップ10%ルール」などが有名です。
名門ボーディングスクールと名門大学の間には、長年の関係に基づく実質的な優遇が存在します。例えばGroton Schoolから過去5年間でHarvard(16名)、Yale(17名)という進学実績は、偶然ではありません。
カウンセラーとの人脈が重要な要素です。ボーディングスクールの進路指導カウンセラーは大学入試のプロフェッショナルで、各大学の入試担当者と長年の信頼関係を築いています。この「advocacy call(推薦電話)」が合格に影響することがあります。
進路指導について教えて
学校専属のカレッジカウンセラーによる専門的な個別指導が受けられます。一般的な高校とは比較にならない手厚いサポート体制です。
ボーディングスクールのカウンセラーは大学入試のプロフェッショナルで、複雑な入試プロセスを熟知しています。各生徒に対して個別の進学戦略を策定し、目標大学入学に必要な要件を明確に示します。
生徒対カウンセラー比率は通常30-50:1程度で、公立高校の200-400:1とは雲泥の差があります。この密接な関係により、生徒の学習状況、課外活動、性格特性を深く理解した上での的確なアドバイスが可能です。
9年生から段階的に進路指導が始まります。初期は適性発見と基礎固め、10-11年生で具体的な大学研究と標準テスト対策、12年生で出願書類作成と面接準備という体系的なプログラムです。
定期面談を通じて、成績向上のための学習計画、課外活動でのリーダーシップ機会創出、サマープログラム選択など、大学進学に向けた総合的な準備を支援します。
名門ボーディングスクールには多くの大学入試担当者が訪問し、学生募集を行います。生徒は校内で直接大学の説明を聞き、担当者と個別に話す機会があります。
カウンセラーの各大学との人脈も重要な要素で、生徒の特性に最も適した大学を推薦し、時には入試担当者に直接「advocacy call(推薦電話)」を行うこともあります。
出願書類の質においても、経験豊富なカウンセラーによるエッセイ指導、推薦状の作成、面接対策により、生徒が自信を持って志願できるレベルまで仕上げられます。
この専門的で継続的なサポートにより、ボーディングスクール生の大学進学成功率は極めて高く維持されています。
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2026年度入学に向けて
1月15日の出願締切まで限られた時間です。早期の準備開始が合格への鍵となります。
関連記事:アメリカ ボーディングスクール完全ガイド【2025年最新版】



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