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日本での普及を目指す「ケンブリッジ英検」
「河合塾」(名古屋市)は、「ケンブリッジ大学英語検定機構」と共同で「一般財団法人 日本ケンブリッジ英語検定機構(Cambridge Assessment Japan Foundation)」を、2018年7月13日(金)に設立しました。
「ケンブリッジ大学英語検定機構」はケンブリッジ大学の非営利部門で、100年以上の歴史を有する英語4技能検定試験「ケンブリッジ英語検定」を運営。同機関の資格・検定試験の受検者は世界130ヵ国以上で年間500万人を超えているそうです。

「ケンブリッジ大学英語検定機構」のサイト。
今回設立された「日本ケンブリッジ英語検定機構」は、ケンブリッジ英検を日本の教育現場で広く普及させるべく設立。また、2020年度からはじまる「大学入学共通テスト」の大学入試英語成績提供システムで活用される「ケンブリッジ英語検定」の実施団体としての役割を担っていくそうです。
「ケンブリッジ英検」ってどんな試験?
ところで、ケンブリッジ英検ってどんな試験なのでしょうか。レベルは下記のような5段階で設定されています。
- A2/Key(キー)…簡単な場面で英語を使ってコミュニケーションを取る能力を証明。英語の学習をはじめて間もない人に最適な試験
- B1/Preliminary(プレリミナリー)…英語の基礎をマスターし、日常の実践的な英語力を持っている人を対象とする中級の資格
- B2/First(ファースト)…英語を話す環境で自信を持ってコミュニケーションを取るために必要な英語力を持っていることを示す資格
- C1/Advanced(アドバンスト)…高度な英語力を示す証明となり、大学や就職の準備に最適な資格
- C2/Proficiency(プロフィシエンシー)…最高峰の資格で、英語を卓越したレベルでマスターしていることを世界に示す資格
また、ケンブリッジ英検には下記のような特徴があるそうです。
- CEFR完全準拠…初級から中・上級者まで学習段階に応じてステップアップできる「CEFR」に完全準拠し、成績は技能別CEFRも表示されるので、技能ごとの実力を確認しながら学習を進めることができる
- スピーキングはペア型面接(受検者2名のペアで受ける対面式)…スピーキングは試験官の問いに答えるだけでなく、受検者同士のやりとりも評価の対象となる
- 英語4技能の運用能力を問う出題…初級では日常的な言語使用場面、中級では日常的および社会的な言語使用場面、上級では専門的・学術的な言語使用場面における4技能の運用能力を問う
- 学習指導要領との親和性…リーディング問題で使用されている単語の教科書語彙カバー率は、主要な資格・検定試験の中でもっとも高い検定試験である
CBT「リンガスキル」の提供も開始
河合塾は、既存のケンブリッジ英検に加え、オンラインテスト「リンガスキル」(ケンブリッジ英語検定4技能CBT)を、2018年8月から提供していく予定です。
リンガスキルは、約2時間のテスト(スピーキング/約15分、ライティング/45分、リーディング・リスニング/約60分〜85分)。
受検者ごとに出題が異なるアダプティブ(コンピュータ適応型)テストで、48時間以内に結果が提供され、CEFRレベルの判定もあるので、自分の英語力をすぐに知りたい人にはうってつけのテストといえます。
なお、河合塾はリンガスキルを提供するにあたり、オンラインで25名まで同時受検できる「千駄ヶ谷CBTセンター」を、8月に東京・渋谷区に開設するそうです。
【一般財団法人 日本ケンブリッジ英語検定機構】
- 設立者:河合塾、ケンブリッジ大学英語検定機構
- 設立:2018年7月13日(金)
- 理事長:リアム・ヴィント Liam Vint(ケンブリッジ大学英語検定機構)
- オフィス:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-25-2