親子留学 DATA
- 子供の年齢:長女8才(小学校3年)、次女5才(幼稚園年長)
- 子供の英語レベル:長女/英検4級、次女/週1回の英会話教室
- 留学期間:2週間(2013年7月)
- 留学地域:フィリピン・セブ
- 留学にかかったコスト:航空代金/約6万円(マニラ-セブのチケット代。日本-マニラ間は特典交換航空券を使用)、語学学校/約21万1500円、寄宿舎保険金/7500ペソ(退寮日に水道300ペソ、電気代約2000円を差し引かれ返金)、SSP(特別就学許可証)/1万9500ペソ、ACR-I(外国人登録証)/1万500ペソ、教材費代/1500ペソ、その他(学校のアクティビティ、アイランドホッピング代4500ペソ含む)/約2万円、海外保険/約8500円、合計…約40万7000円 ※百ペソ=約255円(2015年9月現在)
留学先 DATA(2013年当時)
- 学校:「Bayside English Cebu RPC Campus」(日本資本)
- 学校の住所:Quezon National Hwy, Lapu-Lapu City, Cebu
- 定員:200名
- 日本人比率:ほぼ100パーセント(現在は約90パーセント)
- プログラム名:子供「Junior General English Course 」、保護者「General Course」
- 授業内容:Junior General English Course/マンツーマン4時間+グループ1時間+インター1時間+フリークラス2時間、General Course/マンツーマン5時間+グループ1時間+フリークラス2時間
- 授業料:6万3000円(ひとりにつき、寮費・食事込み)※2週間
- 学生寮:ベッド、机、チェスト、冷蔵庫、扇風機、エアコン、トイレ、温水シャワー、掃除(2~3日に1回)、洗濯(1日おきに各自でランドリーに持っていく)、3食提供あり(土日祝も含む)、Wi-Fi(部屋ではつながりにくい、PCルームあり)
- 学校周辺環境:目の前にパン屋、小さな雑貨屋あり(徒歩圏内にスーパーはなし)
- フィリピン親子留学比較①2013年 セブ「Bayside RPC」◀
- フィリピン親子留学比較②2014年 ダバオ「E&G」
- フィリピン親子留学比較③2015年 イロイロ「Dream」
- フィリピン親子留学比較④メリット&デメリット<まとめ>
親子で学ぶ、フィリピン留学の魅力
わが家は、2013年〜2015年にかけて、ふたりの娘とともにフィリピンに3回留学しました。
留学先と期間は、①セブに2週間(13年)、②フィリピン第3の都市・ミンダナオ島のダバオに4週間(14年)、③学園都市・パナオ島のイロイロに4週間(15年)。
学校も、日本人資本の学校、韓国人資本の学校、ガッツリ勉強できる学校など、それぞれ個性のある留学となりました。
今回は、それらの留学を3回にわけて紹介していきながら、メリット、デメリットも交えつつ、フィリピン親子留学とはどんなものなのか、お伝えしていきたいと思います。
フィリピン留学最大の魅力は、親と子供がいっしょに英語を集中して学べること。
子供の学びが中心になりがちな親子留学ですが、フィリピンの語学学校では食事や洗濯、掃除など生活まわりのことはすべて学校がやってくれます。
これは、海外でも家事に追われがちなママには朗報ですね!
フィリピン留学との出会い
わが家がはじめてフィリピンに留学したのは、2013年の夏のこと。
夏休みにセブ島へ旅行しようといろいろ情報を集めていたところ、たまたま見たサイトでフィリピン留学について知りました。
当時小学3年生だった長女は、毎年夏休みにアメリカンスクール主催のサマースクールに通っていましたが、参加費は2週間で15万円。かたや、フィリピン留学は2週間で約6万円(ひとり分。授業と滞在費込み)。
あまりの安さに衝撃を受け、フィリピンの治安に不安を感じながらも「この夏はフィリピンで学んでみよう」と、留学と旅行(1週間)と合わせて計3週間のフィリピン滞在計画を立てることにしました。
学校選びのポイント
「フィリピン留学」と検索すると、たくさんの語学学校が見つかるはず。たくさんあるがゆえに、悩ましいのが学校選びです。
はじめてのフィリピン留学なので、今回は「なるべく子供の負担が少ない」留学となるよう、下記の条件で学校を探すことにしました。
- 日本資本の学校であること
- 広い敷地とプールがあること
- 子供向けカリキュラムを実施している学校
現在フィリピンにたくさんの語学学校があるのは、英語教育熱の高い韓国で「近場で安く英語を身につけたい」というニーズに応えるべく、韓国の企業や学校が英語特化型の語学学校をつくり、多くの韓国人を送り込んで来た背景があります。
そのため、昨今では日本人資本の学校も増えてはいますが、いまでもその多くが韓国資本の学校となります。
フィリピン留学は、学校と寮が同じ敷地内にあり、食事は3食つき、そして部屋の掃除や洗濯もしてくれる、いわゆるオールインクルーシブタイプの学校がスタンダード。
このシステムだと滞在中の安全も確保できますし、なんといっても勉強に集中できますね。
今回「日本資本」にこだわったのは、食事面に不安があったから。韓国資本の学校では、キムチをはじめとする韓国料理が食事に出ることも多く、子供にはちょっとキビシいかな、と思ったのです。
そして、子供たちが走り回れるような広い敷地があり、週末に遊べるプールも重要。
これらの条件を満たす学校を探してみると、セブ島の「Bayside English Cebu RPC Campus」という学校が条件にピッタリ。
さっそくエージェントを通して、こちらの学校に申し込みました。
しかし、申し込んでから言われたのが「親子留学の場合、親も一緒に授業を受けていただくことになります」。
エーッ!! 私は付き添いとして、のんびり買い物やマッサージを楽しもうと思っていたんですが…
フィリピンの語学学校では、付き添いで親が滞在するケースはほぼ想定しておらず、親子留学で留学する場合は、親も子もコースを選択して英語を学ぶことになります。
いまさら英語は勉強したくないけれど、子供の教育は大事…と、私も英会話を学ぶことにしました。
セブ「Bayside RPC」で学ぶ
「Bayside English Cebu RPC Campus」は、マクタン島東海岸のビーチリゾートからちょっと離れた、海にほど近い場所にあります。

敷地は広く、緑豊かな環境でした。
こちらは学生が滞在する寮。平屋建てで、教室の棟や食堂の棟とは離れています。
教室と離れていると、雨の日は移動が大変(親子連れはとくに)。同じビル内に教室と寮のある学校もあるので、快適に移動したければ、この点を考慮したうえで学校を選ぶといいかも。
ドアを開けるとすぐに庭に面しているため、アリが侵入して来たのが悩みでした。
部屋には、ベッドにタンス、勉強机のほか、シャワーとトイレがついています。もちろん、エアコンと扇風機も完備。
とても簡素な部屋ですが、一般的なフィリピンの語学学校はおおむねこんな感じ。
プールは大きく、平日・週末ともに利用できました。
食事について
こちらは食堂。1日3食こちらで食事が提供されます。
オープンスペースなので仕方ありませんが、ハエが多い! 毎回、ハエを払いのけながらの食事となりました。
ある日のランチ。スタッフがとりわけを手伝ってくれました。
好みの食材を載せ、スープを注ぐとスープヌードルの完成。味付けは日本人好みでした。
フィリピンの語学学校では、3食学校で食べることになるため、食事の内容は大切な要素となります。
授業の内容について
フィリピンの語学学校では、ほとんどの場合、日中の大半はしっかり授業を受けることになります。
フィリピン留学のメリットのひとつは、多くの英会話講師がいるため、安価にマンツーマン授業が受けられること。
マンツーマン以外にも、グループやフリークラスなどもあり、レベルに応じた内容で授業が進められます。
娘たちの「Junior General English Course」のスケジュールは、マンツーマン4時間、グループ1時間、インターナショナルスクールでの授業1時間、フリークラス2時間というもの。
ゲームや歌など工夫を凝らしてくれたので、娘たちは毎日楽しそうに授業を受けていました。宿題は出ることがあっても少しで、授業自体はゆったりした感じ。
敷地内にはインターナショナルスクールが併設されているので、長女は「エレメンタリーelementary」、次女は「キンダーkinder」のクラスに入り、地元の子供たちと授業を1時間受けました。
しかし、エレメンタリーは教科書もなく、ただ一緒に授業を聞いているだけ。キンダーはずっと塗り絵をしていただけで、あまり意味のある授業ではありませんでした。
夕食後にはフリークラスがあります。映画鑑賞やフリートークの時間となり、友達と参加できる気ラクなクラスでした。
先生は50名ほどいたようですが、訛りがある先生や短期雇用の先生も多く、スキルにかなりバラつきがあったのが残念でした。
ここでの授業はゆるめなだったで、語学力アップを目指す場合は、ガツガツ勉強する学校(スパルタ系)を選んだほうがいいかもしれません。
週末は、学校主催のアイランドホッピングに参加したり、近隣のリゾートホテルのプールや学校のプールを利用し楽しみました。
結論として、はじめての親子留学だったので、日本人の多い学校で安心して勉強できたのはよかったと思います。
娘たちも、同じ年ごろの日本人の友達ができたことで、スムースに授業を受けることができ、先生ともワイワイ楽しんだりすることで英語で少しずつ話すようになりました。
「留学って楽しい」と娘たちの心に残ったことは、次の留学へのステップとなりました。
「Bayside RPC」留学をまとめると…
- 緑豊かな環境で、リラックスして勉強できる
- 夏休みは親子留学も多いため、日本人の友達と一緒に勉強できることは子供にとって心強い
- 日本人スタッフは常時数名いるのでなにかあったときに安心
- 平日はフィリピン人ナースがいる(私は体調を崩しナースのお世話になった)
- 食事は日本人の口に合う味付けで、飽きることなく過ごすことができた(ご飯はまずいのでふりかけ必須)
- 夏休みには短期雇用の先生がたくさんいて、先生のスキルにバラつきがあり訛りの強い先生もいた
- 寮の部屋が古い。とくに水場の古さは堪えがたかった
- シャワーの水圧が低く、毎回髪の毛を洗うのにも苦労した
- 日本人ばかりだったので、日本語が普通に飛び交っている
- Wi-Fi環境がよくなく、部屋ではつながりが悪いのはストレスだった
写真と文/tenchan
- フィリピン親子留学比較①2013年 セブ「Bayside RPC」◀
- フィリピン親子留学比較②2014年 ダバオ「E&G」
- フィリピン親子留学比較③2015年 イロイロ「Dream」
- フィリピン親子留学比較④メリット&デメリット<まとめ>