英検準1級の一次試験は、リーディング・リスニング・ライティングの3技能で構成されています。このうち「どれを苦手とするか」で得点に大きな差が出やすく、戦略的な対策が重要です。
本記事では、これら3技能に焦点を当て、苦手をどう克服したかという体験談をもとに、タイプ別の対策法をご紹介します。

弱点があっても大丈夫。あなたに合った処方箋を見つけよう
リーディング対策|時間切れに悩む人へ
準1級のリーディングは、語彙問題、空所補充、長文読解の構成です。語数も多く、時間配分に悩む声が多く聞かれました。
コツ①:語彙問題にかける時間は最小限に
過去問演習で、自分の苦手な単語のパターンを把握し、集中的に対策しておきましょう。意味を文脈でつかむ練習も有効です。
💡 合格への道は一直線じゃない。試行錯誤こそが、実力を育てる近道です。
コツ②:設問先読み+本文スキャニング
長文読解では設問を先に読み、必要な情報を探しながら読み進める練習を重ねることで、読むスピードが上がります。
参考にした合格体験談:
リスニング対策|Part2でつまずく人へ
リスニングは3つのパートに分かれています。とくに中盤の「ナレーション問題(Part2)」で点を落とすケースが目立ちました。
コツ①:Part1は得点源。取りこぼしなく
会話形式で比較的やさしいPart1は、聞き逃しをなくして確実に得点しましょう。選択肢先読みで落ち着いて対処する練習を。
コツ②:Part2は「要点メモ+消去法」で対応
聞きながら要点をメモし、選択肢を絞る癖をつけると正答率が上がります。迷ったら根拠を明確に。
ライティング対策|新設の「要約問題」も含めて
2024年度からの出題形式変更により、英検準1級のライティングには以下2つの問題が含まれています。
- 要約問題(300語程度の文章を60〜70語に短縮)
- 意見論述問題(与えられたテーマについて賛成・反対の意見を120〜150語で論述)
意見論述:3段構成でまとめよう
社会的なテーマについて、賛成か反対の立場を取り、120〜150語のエッセイを書きます。
コツ①:3段落構成を定番に
- 第1段落:主題の提示
- 第2段落:賛成の意見と理由
- 第3段落:反対の立場への言及+自分の結論
コツ②:文法ミスよりも構成と理由の一貫性を重視
→ 内容・構成・語彙・文法が問われます。語彙が多少平易でも、理由が論理的であれば評価につながります。
要約問題:新形式で差をつける!
コツ①:テーマを正確に把握
→ 3つの段落ごとの要点を抽出し、テーマに沿った表現で再構築します。
コツ②:具体例は抽象化して再表現
→ “various factors”, “some people”, “several reasons” などを使って表現を一般化しましょう。
コツ③:語数は60〜70語。9割を目安に
→ 指定語数の範囲内に収めるよう練習が必要です。
まとめ|あなたの弱点から逆算しよう
英検準1級は、まんべんなく実力を問われる試験ですが、全技能を完璧にする必要はありません。
まずは自分の苦手を正しく把握し、過去問を軸に「できること」から積み重ねていきましょう。
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