英語は、いまや“教科の一つ”という枠をこえて、子どもたちの未来をひらくための大きな力になりつつあります。
- 国内の大学入試では英語資格の活用が広がり、
- 海外進学ではIELTSなどのスコアが前提となり、
- 社会に出てからも英語力が進路の選択肢を左右する──
そんな流れが、この数年で一気に進みました。
とはいえ、保護者の立場で考えると、
ママ英検とIELTSはどう違うの? どこまでやれば十分なの?



小学生・中学生・高校生、それぞれで何をしておくべき?
といった疑問は尽きません。
そこでこのページでは、小学生から高校生までのお子さんを持つご家庭に向けて、“年齢ごとにどんな英語力が未来につながるのか” を丁寧に整理しました。



英語を単なるテストではなく、わが子の進路と成長を支える“未来をひらく力” としてとらえ直し、これから何を選び、どう進めばよいのかを一緒に考えていきましょう
STEP1:まず知りたい ― 「英語力が未来をひらく」ってどういうこと?
いま、子どもたちの進路はこれまで以上に“英語力”と結びつき始めています。
でも「なんとなく必要らしい」ではなく、どの場面で、どんな英語力が求められるのか を知っておくと、選択肢が一気にクリアになります。
ここでは、まず保護者として知っておきたい“英語 × 進路”の基本ポイントを、サッと押さえておきましょう。
国内大学で英語資格が重要になっている理由
国内の大学入試は、ここ数年で英語資格を積極的に評価する方向にシフトしています。
一般入試でも外部試験のスコアを換算したり、総合型選抜では「英語力=学びの準備ができている証拠」と見なされるケースが増加。



英検準1級・IELTS 5.5〜6.0あたりが、国内大で“武器になるライン”として定着しつつあるのが現状です
海外進学では“英語スコア=受験資格”になる
海外大学の場合、必要スコアは最初から明確です。イギリス・カナダ・オーストラリアは特にIELTSを採用していて、
- 一般的な学部:IELTS 6.0〜6.5
- 名門・人気専攻:IELTS 7.0前後
このラインに届くかどうかが、出願できる大学そのものを決めます。



つまり、英語力そのものが進路の幅を規定するということ。高校生で「どの資格を選ぶか」は、海外進学を考えるなら特に重要になります
将来のキャリアでも“英語があるだけで”扉が増える
社会に出たとき、英語力は“職業選択の自由度”に直結します。
グローバル企業だけでなく、国内企業でも英語を扱う部署が増え、TOEICではなく 「実際に使える英語力」 が重視される方向へ。
中学・高校のうちに英語基礎を固めておけば、学生時代の留学・ボランティア・研究など、選べる経験の幅も広がります。
英語は“未来への前払い”みたいなもの
いまの子どもたちにとって英語力は、将来の選択肢を狭めないための“未来への前払い” のような存在。
だからこそ、
- どの資格を選ぶ?
- いつ始める?
- わが子の年齢なら何が適切?
この整理が必要になります。
STEP2|どこから始める?
子どもの英語は、年齢によって「伸ばせる力」も「つまずきやすいポイント」も大きく変わります。
このステップでは、小学生・中学生・高校生、それぞれの時期に育てたい英語力をやさしく整理します。
小学生|英語に“慣れる・楽しむ”がいちばん大事な時期
小学生の英語で大切なのは、まず 英語を嫌いにさせないこと。
この時期は、音や表現を自然に吸収できる「黄金期」でもあるから、話す・聞く・読むの3つをバランスよく触れさせるのが理想です。
英検に挑戦する家庭も増えていますが、ここでは“合格そのもの”より 英語とゆるく長くつき合う感覚のほうが大事。
短い物語の読み聞かせや、海外アニメを英語音声で見てみるなど、「英語って楽しいかも」という気持ちが育てば、中学以降の伸び方がまったく違ってきます。
中学生|英語力の差がつき始める“伸び期”と“壁の時期”
中学生になると、英語の“得意・苦手”がはっきりしてきます。とくに 英検3級→2級→準1級 へ向かうあたりで、多くの人が“文法の壁”と“長文の壁”にぶつかります。
これは才能ではなく、語彙量・読む量・聞く量の積み重ねが足りていないだけ。だからこの時期は、丁寧な積み上げが必要になります。
海外進学を視野に入れるなら、中2〜中3が情報収集のベスト時期。
IELTSに本格的に触れる必要はまだありませんが、「高校で必要になるかもしれない」という視点だけ持っておくと、高校での選択がスムーズになります。
高校生|英語力が“進路そのもの”になる時期
高校では、英語力が進路に直結します。国内大学の出願資格としてIELTSや英検準1級が求められる学部が増え、海外大学ではIELTS6.0〜7.0が一般的な基準となってきます。
高1〜高2の間に土台を固められると、選べる進路は一気に増えます。高3からでも遅くはないけれど、その場合は「どれだけ時間を使えるか」が勝負になりやすい。
英語は、一夜漬けでは伸びません。でも、正しい方法で“コツコツ積み上げる”ことで、半年〜1年で世界が変わるケースも珍しくありません。
年齢は違っても、つながる道は同じ
小学生は“土台づくり”、中学生は“積み上げ”、高校生は“進路と結びつける”。
この3つがうまくつながったとき、英語はただの教科ではなく、子どもの未来をひらく大きな力になります。
STEP3|英語資格の選び方(英検・IELTS・TOEFL)
進路を考えるうえで、「どの英語資格を選ぶべきか」は多くの人が迷うポイントです。
英検・IELTS・TOEFLにはそれぞれ特徴があり、向いている用途が少しずつ異なります。ここでは、進路に合わせて資格を選ぶときの基本的な考え方を整理します。
英検|国内で最も広く使われる基礎資格
英検は日本での知名度が高く、学校現場でも扱われることが多い資格です。国内大学入試では、英検2級・準1級が出願資格として活用されるケースが増えています。
- 国内進学を中心に考える人
- 中学生〜高校生の基礎力の確認
- これから英語資格に挑戦したい人
こうした場合に取り組みやすい試験です。
IELTS|海外進学や国内トップ大学の出願に強い資格
IELTSは、海外大学の出願で広く採用されている国際的な試験です。最近は、日本国内の大学でも出願基準としてIELTS5.5〜6.5が求められるケースが増えています。
- 海外大学への進学を視野に入れている
- 国内大学でも英語外部試験を活用したい
- 実践的な英語運用能力を身につけたい
このような人には、IELTSが最も進路と直結する試験になります。
TOEFL|アメリカ大学志望者に向いている資格
TOEFLは北米圏の大学で特に重視される試験です。近年はIELTSと同様に多くの国で受験できるようになりました。
- アメリカの大学を第一志望にしている
- アカデミック寄りの英語に取り組みたい
このような場合に選択肢に入ります。
どれを選べばいいかの目安
進路の方向性で選ぶと、迷いにくくなります。
- 国内大学中心 → 英検(準1級〜2級)
- 国内トップ大・海外大も視野に → IELTS(5.5〜6.5)
- アメリカ大学が第一志望 → TOEFL
もちろん、どの資格も英語力そのものを確実に伸ばすことにつながります。
大切なのは「今の自分の目標に合うものを選ぶこと」です。進路が具体化してきたら、必要なスコアや試験形式を比較して、自分に合う試験を選んでいきましょう。
STEP4|実例で知る 英語で未来をひらいた人たち
英語力が身につくと進路の選択肢が大きく広がります。ここでは、実際に英語資格を活かして海外大学や国内大学へ進んだ人たちのケースを紹介します。
「どんな道のりをたどったのか」「どんな工夫をしたのか」という、誰にとっても参考になる視点でまとめています。
英語学習を続けていると、スコアが上がるまで時間がかかることもありますし、伸びる時期に波がある人もいます。それでも、一歩ずつ積み重ねた先に大きな結果がついてきた、そんな実例ばかりです。
英検3級からIELTS7.0へ
時間をかけながら基礎を固め、弱点を整理し続けたケースです。高校のIBコースでの勉強と並行しながら、モチベーションを維持し、英語力を伸ばしていきました。
【英検3級→IELTS7.0】3年で4ポイントUP|”劇的成長”でつかんだオランダ・トップ大学進学
英検準2級からIELTS5.5へ
毎日の少しの積み重ねを大切にしながら、1.5年間の独学と学校サポートを重ねてつかんだケースです。「継続」が力になった代表的なパターンです。
【英検準2級→IELTS5.5】高校生が1.5年間の独学でつかんだマレーシア国立サバ大学進学
英検2級からIELTS6.0へ
高校2年の秋から約1年間でスコアを伸ばした背景には、明確な目的意識と、仲間と励まし合う環境がありました。“勘では通用しない”IELTSを通じて身につけた学びの力を紹介します。
【英検2級→IELTS6.0】仲間と励まし合い学んだ1年間で、オークランド工科大学へ進学
海外IB校でIELTS7.5へ
UWCなどインターナショナルな環境で学んだ人のケースです。Task 1(グラフ説明)を徹底的に練習し、英語を使う習慣が強みになりました。
せかいのSENPAI図鑑 #04 | 三重・公立高からUWCオランダ校を経て、米国大学へ:IELTS7.5で切り拓いた“自分らしい進路”
高校3年の夏からIELTS6.0へ
高3の夏の2ヵ月で伸ばした実例です。ニュースで英語を聞く、毎日スピーキング練習をするなど、生活の中に英語を入れ込んだことが結果につながりました。
【英検準1級→IELTS6.0】高校3年の2ヵ月集中でつかんだ英国・サセックス大学への進学
どのストーリーにも共通しているのは、「自分に合った方法を見つけること」と「続ける仕組みをつくること」です。英語力は一気に伸びるものではありませんが、積み重ねた時間は必ず未来の選択肢を広げてくれます。
STEP5|英語力サポート・相談・講座のご案内
英語力を伸ばしたいと感じたとき、どのように学びを進めればいいのか悩むことがあるかもしれません。
自分で進める方法と、専門家の力を借りる方法の両方があります。ここでは、必要に応じて利用できるサポートをまとめています。
1|英語力 × 進路の相談
英語資格の選び方や、国内外の進路と英語スコアの関係について、一度整理したいという声は多くあります。
「いつ、どの資格を受けるのが良いのか」「IELTSと英検のどちらが向いているか」など、状況に合わせて相談できる場です。
2|IELTSオンライン講座(マンツーマン)
IELTSのスコアが必要な人向けに、オンラインで学べる講座があります。基礎レベルから、海外大学や一部国内大学の出願基準を目指すレベルまで、到達したいスコアごとにコースが分かれています。
- 5.5を目指す基礎コース
- 6.5を目指す標準コース
- 7.0を目指す挑戦コース
学習のペースづくりが苦手な人や、やるべきことを明確にしたい人に向いています。
3|ENGLAB(中高生コミュニティ)
英語を「点数のため」ではなく「未来で使う力」として育てたい人向けのオンラインコミュニティです。
仲間と一緒に学習を続けたり、英語を使って小さなプロジェクトを進めたりする場として運営しています。
英語力を高めたい人だけでなく、英語を軸に進路を考えたい人にも向いています。
ENGLAB(イングラボ)|中高生が“未来をひらく力”を育てる学びコミュニティ
🔗「進路とエイゴ」内部リンクまとめ
このページで全体像をつかんだあとは、興味や目的に合わせて下のガイドから読み進めていただけます。英語資格の違い、必要なスコア、学習ステップなど、より詳しい内容を知りたいときにご活用ください。
① 英語力の“基準”を知りたい(CEFR・大学入試・国内/海外)
英語力の全体マップをつかむステップ。ここを押さえると“未来とスコアが直結する理由”が見えてきます。
- CEFR B2とは?レベル・英検換算・勉強法まとめ|大学進学に必要な英語力の基準
- 【進路とエイゴ #01】英語力が“奨学金”に直結する時代へ
- 【進路とエイゴ #02】東大「カレッジ・オブ・デザイン」が描く進路革命
- 【進路とエイゴ #03】国内奨学金と海外奨学金の違い|英語力で広がるサポートとおすすめ制度
- 【進路とエイゴ #04】英検・IELTS・TOEFL、どれを選ぶ?──“進路と目標”から逆算する英語資格ガイド
- 【進路とエイゴ #05】英語資格が未来を変える──国内・海外どちらの進路も広がる新時代の教育投資
② 英語資格ごとの特徴を知りたい(英検・IELTS・TOEFL)
総合ガイド
- 英検活用&受験ガイド|日程から攻略法、大学入試での活用まで一気に解説
- IELTS受験&活用ガイド|英検との違い、スコアの仕組み、勉強法までわかりやすく解説
- TOEFL受験&活用ガイド2026|海外進学・国内大学入試に役立つ最新情報まとめ
- 海外進学Q&A|英語資格編 – 英検・TOEFL・IELTSどれが必要?
ニーズ別ガイド
③ 大学ごとの英語スコア要件を知りたい(国内グローバル学部)
- 国際教養大学(AIU)|CEFR偏差値・入試要件・学費まとめ
- 国際基督教大学(ICU)|TOEFL/IELTS・英検・入試要件まとめ
- 早稲田大学・国際教養学部(SILS)|TOEFL/IELTS/英検スコア・入試要件まとめ
- 立命館アジア太平洋大学(APU)|TOEFL/IELTS/英検スコアまとめ
- 法政大学・国際教養学部(GIS)|TOEFL/IELTS/英検スコアまとめ
- 上智大学・国際教養学部(FLA)|TOEFL/IELTSスコア・入試要件まとめ
④ 実例で学ぶ「英語力で未来をひらいた人たち」
⑤ 英検準1級 合格のコツシリーズ
- ①試験の全体像とスコアの仕組み
- ②過去問を活用した3ステップ勉強法
- ③弱点別(読・聞・書)対策
- ④語彙攻略:合格者の単語習得法
- ⑤AI活用:論理・要約力を鍛えるライティング
- ⑥出題傾向・評価基準・AIスピーキング対策
⑥ AIを使って英語を伸ばしたい
- AIで学ぶ力を育てる|英語4技能 × AI活用(基礎編)
- 英検×AI学習まとめ:級ごとの壁をAIで越える方法
- TOEFL新形式 × AI活用ガイド(2026対応)
- IELTS × AI活用:スピーキング・ライティングをAIチューター化する方法
⑦ 相談・学習サポート・講座
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