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中高生レポート㉗ | St Paul’s Girls’ School(英国・通学制スクール)

小堀 真由さん(イギリス・St Paul’s Girls’ School 10年生)St Paul’s Girls’ School在学2年目。香港で生まれ。香港で11年過ごしたのち、パリに2年、ロンドンに8ヵ月、東京に9ヵ月、そして再び2022年1月にロンドンに引っ越しました。英語と日本語のほかにも、フランス語、ドイツ語、中国語とラテン語を勉強しています

中高生レポーター

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英国のトップスクール「St Paul’s Girls’ School」

「St Paul’s Girls’ School」(SPGS)は、英国・ロンドン西部のハマースミスという地区に位置する、11才から18才のための私立女子中学高校です。ボーディング(寮)はなく、基本的には親元から通う全日制スクールとなります。

SPGSは、1904年に女性の可能性を引き出す教育の重要性に基づいて設立されました。

Lower School(7〜8年生)、Middle School(9〜11年生)、Senior School(12〜13年生)の3つのセクションにわかれていて、それぞれ授業や学生生活を過ごす建物などが異なります。

サイエンスにとくに力を入れていて、サイエンス専用の建物があるのが特徴で、イギリスの優秀な先生(著名な作家やサイエンティストもいます)の授業を受けることができます。

また、イギリスのすべての中学校で実施される共通テスト「General Certificate of Secondary Education」(GCSE) や高校共通テスト「A-Levels」の結果は、毎年イギリストップの成績を誇っています。

オックス・ブリッジ(オックスフォード大学、ケンブリッジ大学)への進学率は約45パーセントで、そのほかの生徒はイギリスの他のトップ大学やアメリカのアイビーリーグなどへの進学の結果が出ています。イギリスのニュース情報誌「The Times」 の「Independent Secondary School of the Year 2022」では、国内ランク1位に輝いています。

SPGSを選んだ理由

ロンドンに引っ越す前、私はフランス・パリに住んでおり、フランスの現地校「Ecole Jeannine Manuel」に通っていました。

私は、フランス語の勉強に興味を持っていたものの、将来は英語を生かしたいと考え、父の仕事のこともありロンドンに引っ越すことを決心しました。

そのとき、イギリスのオックスフォード大学やケンブリッジ大学への進学率、GCSEやA-levelsの結果を調べたところ、SPGSがトップに出ていることに気づきました。

まだ将来の夢も決まっておらず、なんとなく将来の可能性が高まる学校がいい、という思いで、SPGSのウェブサイトを見てみることにしました。

すると、一人一人の個性と考え方の自由の重要性、また、海外研修などの経験を大切にしている学校だとわかりました。

言語が大好きな私は、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、中国語、ラテン語、古代ギリシャ語などたくさんの言語の授業も提供している学校だと知り、数学と英語の一次試験を受けてみることにしました。

SPGSに入るまでの勉強方法

イギリスの中学校では、入学する前の学年(小学校6年生)のときに、全員が「11+(イレブンプラス)」というテストを受けます。

そして、翌年の9月からセカンダリースクール(中学校)の生活が始まります。私は、中学1〜2年生はパリの学校に通っていたので、13+という時期に編入で入学しました。

以下は、編入試験について書きます。

まず、空きがあるかをアドミッションオフィスに確認し、その時点でスクールレポート(成績表)を提出します。

空きが出ると試験が受けられると連絡があり、願書提出後、一次試験に臨みました。

一次試験は英語と数学でしたが、問題用紙をパリの学校に送ってもらい、そこで受けました。

一次試験はほぼノリで受けてしまい、見事受かったときにはすごくびっくりしました。

数学の内容は学校で学んでいた内容と重なり、運よく点数をとることができました。

解き方のわからない問題も諦めず、答えを導くことができなくても、思いついた考え方を紙に書くことで、少しでも点数が高まったような気がします。

英語は、エッセイを書く練習を毎週行い、英語の本をたくさん読む習慣があったので、多分そのおかげで合格できた気がします。

一次試験の筆記試験から1週間後にメールで合格通知が届き、二次試験は、約2ヵ月半後Zoomでの面接でした。

選んだふたつの言語でのインタビュー(フランス語とドイツ語)、サイエンスに関してのインタビュー、そして副校長とのパーソナル・インタビュー、という3つのインタビューが待っていたため、一次試験よりもたくさん勉強をして臨みました。

フランス語とドイツ語は、オンラインレッスンを2ヵ月前ぐらいから毎週行い、サイエンスも中学の内容を1から2ヵ月間でできるところまで理解するため、週に2〜3回ほどオンラインレッスンを行いました。

パーソナル・インタビューの内容はなにが出るかわからなかったので、直前にオンラインで英語の先生と練習してインタビューに挑みました。

すごく緊張しましたが、できるだけ早く、わかりやすく、自分の意見を説明することで合格をいただけたかと思います。SPGSのインタビューでは、知識を見るのではなく、瞬発力や個性をみるものだと思います。

SPGSでの1日(2月7日の場合)

  • 6時…起床
  • 6時30分…朝ごはん
  • 7時30分…家を出て、近くの駅まで歩く
  • 7時45分…駅で学校の友達の何人かと集まり、一緒にハマースミスまで行く
  • 8時…学校につき、友達と話すか、図書館で本を読むか、好きなことをする
  • 8時30分…フォームタイム(ホームルームのようなもの)。月曜日はゲストスピーカーの話を聞く。この日は、Consent についてのプレゼンテーションを聞くことができた
  • 9時〜10時15分…アート&デザイン(Art & Design)の授業を、スタジオで私を含め3人の生徒で受ける。さまざまなメディアを使って、スケッチブックに絵を描いた
  • 10時40分〜11時55分…化学の授業をサイエンスブロック(サイエンス専用の建物)で行う。この日はモルの計算について学ぶことができた
  • 11時55分〜13時15分…ランチタイム。カフェテリアでは毎日たくさんのオプションがあり(かならずベジタリアン・ビーガンオプションもある)、好きなものを取り、友達と食べ、リラックスできる時間。食べた後は図書館に行き、本を読むことが1日の楽しみ
  • 13時20分〜14時35分…英語の授業。チャールズ・ディケンズの「Great Expectations」の登場人物についてのディスカッションをクラス全体で行う
  • 14時45分〜15時20分…フランス語の授業。フランス語のディスカッションを行うことや、文章を書くことなどをメインに行う。言語を学ぶことが好きなので、このフランス語の授業が1日の楽しみのひとつ
  • 15時25分〜16時…数学の授業を少人数で行う。数学は週に4回あり、レベルによってクラスが変わる。この日は「The Creation of Numbers」というテーマに基づいてエッセーを書く、という課題が出された。計算や公式を学ぶほか、エッセーを書き、数学というコンセプトの知識を深めることにも触れることは、SPGSの特色のひとつだと考えている
  • 16時〜16時30分…朝と同じ友達と電車に乗って帰宅
  • 18時…ディナーを家族と食べ、その後宿題をする
  • 19時…母と「Mamma Mia」のミュージカルをコベントガーデンまで見に行った。すごく面白かったので、ロンドンに来た人にはオススメ!!
  • 21時…就寝

SPGSは好きなことにとことん挑戦できる学校!

私はこれまで3つの中学校に通い、数え切れないほどの学校に通った経験があります。

そのなかでも、SPGSほどわかりやすく、興味深い授業を受けられる学校はないと思います。

クラブ活動も50個以上あり(ビジネス、コンテンポラリーダンス、ハリー・ポッター、解剖、フェミニズム、ネットボール、ラクロスなどなど)、好きなこと・興味を持ったことにとことんチャレンジをできる学校です。

言語では、ドイツ語を選んだ場合はベルリン、フランス語を選んだ場合はパリ、ニース、ラ・ロッシェル、マルセイユへの研修が待っていたり、歴史の授業では教科書を使うだけでなく、ドイツに戦争のことを学びに行ったり、たくさんの経験をしたい人には最適の学校だと思います。

将来医者になりたい人、歌手になりたい人、CEOになりたい人。全ての人が自分にあった人生を送れるために全力で先生・スタッフがサポートをしてくれる、最高な学校ですよ!

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