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台湾親子留学 | 台湾のインターナショナル事情
台湾は、「2030年バイリンガル国家計画」のもと、国をあげて英語教育を推進しています。私たちが住む台中市は人口280万人の地方都市。
台湾には、台北市・新北市・高雄市など同程度かそれ以上の都市があり、どのエリアに行っても数多くのインターナショナルスクールが存在します。
英語教育が行われている学校の種類もさまざま。ここではおおまかに3種類紹介します。
なお、すべての学校に共通して言えることですが、学期の区切りが日本とは異なり、新学期は9月から。生まれ月によって日本の学年にズレが生じる可能性がありますので、事前によく調べることをおすすめします。
アメリカンスクール
親が外国籍であることなどを入学条件にしているアメリカンスクール。
経営母体もアメリカ資本で、英語を母国語とする子どもたちが数多く通う学校です。入学時点である程度の英語力が求められ、学年の途中から入るような場合には、授業についていけるか見極めることも必要です。
私立インターナショナルスクール
海外大学への進学を視野に入れたカリキュラムのスクール。
アメリカの教育制度を採用しており、生徒の出身地は台湾・中国・韓国・アメリカ・日本など。クラスは少人数制。
先生は台湾出身の先生とネイティブスピーカーのふたり組体制で、手厚いフォローが期待できます。
バイリンガルスクール
おもに台湾人学生が通う、バイリンガル養成のための学校。
台湾の教育制度を基本としつつ、英語教育にもかなりの力を入れている学校。
中国語での教科学習と英語学習という2本立てになるため、日本人留学生にとっては学習負担がかなり高くなります。
台湾親子留学 | スクール選びのポイントは?
まずは学校探し。台湾在住の友人からの口コミ、英語や中国語(繁体字)のネット検索で探しました。
日本語だけでの検索では、なかなか全体は把握できないかもしれません。
わが家ではいくつかの学校を訪問し、最終的に少人数、ふたり担任制というフォローが手厚いインターナショナルスクールに入学することにしました。
英語のレベルが高すぎず、比較的のびのびと学習させてくれる環境であると感じたことが決定打でした。
学費は年間ひとりあたり約66万元(約300万円)。給食・制服・教材費などを含んだ金額です。
わが家にとっては大きな出費となりましたが、充実した施設や教員体制を考慮すると妥当な金額かもしれません。
息子たちは、日本でインターナショナルプリスクールに通っていました。
しかし卒園後の英語学習は週1回の英会話教室のみ。ブランクも長く英語力に不安があったので、入国後2週間の隔離生活ではオンラインでマンツーマン英語レッスンを集中的に受講しました。
台湾親子留学 | カリキュラム・授業内容について
学校は8時〜5時まで。毎日45分×9コマみっちりあります。
英語・算数・理科・社会の科目以外にも、選択制でアート・スポーツなどのクラスがあります。息子たちは、テコンドー・スケボー・サッカー・ジャンベなどを選んでいました。
Grade6(中1)のクラスでは、毎日プログラミングの授業があり、これからの社会に必要とされる知識の習得に力を入れていることを感じています。
iPadやパソコンなどのデバイスも必須で、毎日持参。
気になるのは、体育にあまり重きが置かれていない点。
サッカーや水泳で思いっきり身体を動かす習慣があった息子たちにとって、学校の体育はもの足りないようです。週末にサッカー教室に参加するなどして運動の機会を確保しています。
また算数のカリキュラム進度が日本よりも緩やかである点も気になっており、帰国後スムースに日本の学習進度についていけるか不安があります。
余裕があれば家庭学習でドリルなどに取り組むことをおすすめします。わが家は未着手ですが(汗)。
学期は、9月開始の前期・後期にわかれており、中間テストや期末テストが行われます。
理科や社会では、チームプロジェクトの課題もよく出されています。
「社会に必要とされる人材を育成する」という理念のもと、仲間と協力し、物事を成し遂げる訓練が行われているようです。
また、中国語に関しては毎日1コマのクラスがありますが、家庭環境などの違いから中国語レベルには差があります。
中国語会話は問題ないが、筆記が苦手な子も多くいます。
反対にわが子のように漢字の基礎はあるものの、会話はまだまだビギナーレベルという子。それぞれのレベルに応じ学習をサポートしていく対応がされています。
また、入学から1〜2週間ほどは、学校のスタッフが息子たちの様子を写真や動画を添えて送ってくれました。
緊張でひきつった表情が日を追うごとに緩んでいく様子がよくわかり、安心できました。
1ヵ月後には、まるで数年前からの友達のようにクラスメイトと談笑する姿を目にし、子どもの順応性の高さを感じました。
台湾親子留学 | インターをおすすめする理由
台湾のインターナショナルスクールであれば、英語だけでなく中国語も同時に学ぶことができます。
子どもたちは、たくさんの経験をとおして世界の広がりを感じることができると思います。
また、台湾人は人懐っこく愛嬌のある人々がたくさんいます。
親日家も多く、街に出ると日本語で話しかけられることも多くあります。とても暮らしやすい環境で、親子留学先としてもおすすめできます!
写真と文/K.T