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グローバル進路図鑑 #02 | 東京大学 |世界の頭脳が集う、東大PEAK発“英語で学ぶ”教養教育

「東京大学にも“英語で学べる”学部があるって知ってた?」それが、東大・駒場キャンパスに設置されたPEAK(Programs in English at Komaba)

アジアと世界からトップ層が集まり、全授業が英語で行われる国際日本研究コース(JEA)国際環境学コース(ES)の2コースを展開。

海外進学ラボ

いずれも、文系・理系にまたがる教養を深めながら、専門性をもったグローバル人材を育成することを目指しています

グローバルエデュは、親子で“納得できる進路選択”を応援する教育メディアです。2025年より海外進学ラボを新設し、Q&Aライブラリや進路相談、イベントを通じて、海外進学を目指す中高生と保護者をサポートしています。

Contents

東京大学 PEAKとは?

PEAKの特徴は、出願資格に「日本語以外の教育課程で学んだ経験」が求められること。つまり、海外在住やインター校出身など、日本の高校課程ではない生徒にとってはチャンスが広がる制度です。

学費も他の東大生と同じ(年額64万円程度)で、国際バカロレア(IB)やSAT・A-Levelなどのスコア提出で出願可能。成績基準はやや高めですが、条件さえ揃えば「東大をグローバル入試で狙える」という事実は、知っておきたいケースです。

専門コースは2つ。東アジア or 環境学で世界を読み解く

PEAKでは、1~2年生は全員が「国際教養課程」で教養を広く学び、3年生からは希望する以下の専門に進みます。

① Japan in East Asia(国際日本研究)

アジアの思想、文化、近代史、国際関係などを中心に、東アジアというフィールドから世界を捉える文系寄りのコース。多文化理解、地域研究、社会科学的視点を交えながら、グローバルに活躍できる教養を養います。

② Environmental Sciences(国際環境学)

理系寄りのコースで、気候変動・エネルギー・資源・都市環境などに関するグローバル課題を科学的・政策的にアプローチ。理数系科目の基礎知識をベースに、フィールド調査やマネジメント手法など実践も重視。

どちらも“環境”や“地域”をテーマにしながら、ロジカル思考と国際的な視座を養うプログラムです。

以下の6分野にわたって多角的な専門知識を学べるよう構成されており、各学生は、数学、物理、化学、生物に関しては入学前に規定の背景知識を身に付けておくことが推奨されます。

  • Environmental Principles
  • Management and Policy
  • Measurement and Evaluation
  • Materials, Systems and Dynamics
  • Energy and Resources
  • Health and Security / Urban Planning Technology

理系科目中心ではあるものの、現実の環境問題に即して法律、マネジメント、フィールドワークなどのアプローチを備えている点も特徴です。

海外進学ラボ

卒業後の進路は、就職と大学院進学でほぼ二分され、大学院のエリアは日本が4割弱、次いで米国や英国に進学した実績も多いです

東京大学 PEAK概要

基本情報内容
開設年2012年
所在地東京都目黒区(駒場キャンパス)
学期制秋入学(9月)2セメスター制
学費年間64万2960円(2025年度、別途入学金28万2000円)
寮の有無あり(豊島国際学生宿舎/文京区目白台)
定員目安1学年60名程度

駒場キャンパスでの4年間|学内外の交流も充実

授業は英語中心ですが、日本語を話せると履修の自由度がUP。学内サークルへの参加や、他学部生との交流も個人の工夫次第で広がります。

キャンパスは東京都目黒区・駒場キャンパス。東大の他学部と同様の施設を使いながら、PEAK独自の学びが展開されています。学生寮の用意もあり、地方や海外からの学生も安心。

出願・試験について(2025年9月入学)

志願者は、国際的に認められる学力試験のスコアを少なくとも1種類は提出しなければなりません。

もし複数を取得済みの場合は、すべて出願時に提出するよう推奨されています。

国際バカロレア(IB)

最低基準は、DPの6教科で42点中38点以上、並びにコア科目はTOKとEEを合わせて2点以上を取得。さらに、理系のES志願者に限り、以下の要件が定められています。

  • Mathematics(数学)を受験していること
  • 数学、物理、化学、生物の中から2科目はHigher Levelを選択していること
  • Mathematics(AI)はHigher Levelで6点以上、またはMathematics(AA)はStandard Levelなら6点、Higher Levelなら5点を満たしていること

SAT

最低基準はSAT1480点以上。ES志望者に限りMathは750点以上が求められるほか、AP科目 Calculus BCの取得も強く推奨されています。

ACT

最低基準は、ACT平均点33点以上が定められています。さらにES志望者に限っては、ACT数学とACTサイエンスはいずれも34点以上が必要です。理系ならSATと同様に、AP科目 Calculus BCの取得も強く推奨されています。

A-Level

最低基準として、A以上の段階評価が少なくとも3科目は必要です。さらに、ESに出願する場合、A-Level数学はB評価以上が求められます。

英語能力試験

原則として、英語能力試験のスコアも提出する必要があり、各試験の得点目安は、TOEFL iBT100点以上、IELTS7.0以上、ケンブリッジ英語検定185点以上。

書類選考を通過した志願者は、面接による二次選考を経てPEAKの合否が最終的に確定。理系のESを志望する学生のみ、面接に先立ってオンラインの数学テストを受験するよう求められます。

内容詳細
出願条件日本語以外で初等・中等教育を受けた者(国籍不問)
学力試験IB、SAT、ACT、A-Level(いずれか)
英語力証明TOEFL iBT100点、IELTS7.0以上 など目安あり
書類推薦状2通・エッセイ・学力スコア・成績証明書など
選考書類選考+オンライン面接(理系は数学テストあり)
入学時期9月入学(春募集ではない点に注意)
合格率約26%(条件付き合格含む)

入試情報2024

合格率26%(条件付きオファーを含む)
合格者数65名(JEAコース:33名、ESコース:32名)
出願期限2023年12月13日(2024年9月入学)
提出書類表題に対する500~600語のエッセイ、推薦書2通、卒業(見込み)証明書、成績証明書、公式学力試験のスコア(SATなど)、英語力証明スコア(TOEFLなど)、学校プロフィール情報(Webサイト可)、在学中の活動実績を証明する書類(上限3件)

PEAKが“海外進学ラボ”視点でアツい理由

  • 海外大級の英語環境で、東大生になれる
  • IBやSATから出願でき、国際基準の評価軸で合否が決まる
  • キャンパスは都内。保護者も安心&交通至便
  • 卒業後は国内外の大学院・企業への進路も強い!
海外進学ラボ

東京大学PEAKは、進路に悩むインター生や海外滞在経験のある生徒にとって“穴場の進路”かも

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