理工系英語プログラムを刷新
「早稲田大学」理工学術院(東京・新宿区)は、英語で学位を取得できる国際コースを刷新し、2018年度より「4月入学」枠を設けて、日本の高校を卒業した学生も積極的に受け入れていくことを発表しました。
理工学術院とは、2007年に理工学部・研究科を3つの学部(基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部)・研究科に再編した際の新たな枠組みの総称となります。
これまでは、9月入学の海外留学生などを対象に、3学部14学科がそれぞれ国際コースを開設していましたが、それらを7つのメジャー(主専攻)に再編。
科目の拡充や教員の増員などにより指導体制を強化し、世界トップクラスの理工系大学に匹敵する高水準のプログラムを提供していくそうです。
7つのメジャーと取得できる学位は下記のとおり。
- 幹基理工学部…Mathematical Sciences(取得できる学位:Bachelor of Science、Bachelor of Engineering)、Computer Science and Communications Engineering(Bachelor of Engineering)
- 創造理工学部…Mechanical Engineering(Bachelor of Engineering)、Civil and Environmental Engineering(Bachelor of Engineering)
- 先進理工学部…Physics(Bachelor of Science、Bachelor of Engineering)、Chemistry(Bachelor of Science、Bachelor of Engineering)、Bioscience(Bachelor of Science、Bachelor of Engineering)
募集人数は、いずれも若干名(基幹理工学部は最大15名、創造理工学部・先進理工学部はそれぞれ最大10名程度)。
クラスの半分程度が外国人学生となるので、多様性のある環境で専門科目を学ぶことができるのは大きな魅力ですね。
4月入学生には、9月入学生と合流するまでの半年間を利用し、英語で理工系の専門科目を履修できる英語力を集中的に学ぶ準備講座も用意。
1・2年次では、おもに理工系分野全般に求められる基礎的な知識を習得し、2年次から始まる各Majorの専門科目の履修に備えます。
また、カリキュラムの一部にクォーター学期制を導入するなど、夏季期間に海外大学のサマープログラムにも参加しやすい環境が整えられています。
入試スケジュールなど
入試はAO方式となるため、早めの準備がオススメ。
スケジュールは、2017年11月1日(水)〜7日(火)に願書受け付け、11月中旬に1次選考(書類審査)、通過者のみ12月2日(土)の2次選考へ。合格発表は12月8日(金)。
書類審査で必要となるのは、英語能力試験のスコア(TOEFLiBT、IELTS、英検、TEAP)、調査書等の成績証明書、学校長の推薦状、英語による志望理由書など。
2次選考では、「数理科学的思考力を問う総合試験(仮)」、英語による面接試験が課される予定です(Major in Civil and Environmental Engineeringの2次は面接試験のみ)。
早稲田大学の英語学位取得プログラムには、ほかにも政治経済学部の「EDESSA」、社会科学部の「CJSP」、文化構想学部の「JCulP」、そして国際教養学部の「SILS」がありますが、4月入学に対応しているのは文化構想学部と国際教養学部のみなので、今回の刷新により理系でグローバルな活躍を目指す高校生にも検討すべき選択肢となりそうですね。
学費は、170〜175万円と一般の理工系学部生とほぼ同額になる予定。また、浪人生も卒業した学校長の推薦があれば受験できるそうです。
詳しくは、「早稲田大学理工学術院」公式サイトで確認を。
【早稲田大学理工学術院「学部英語学位プログラム」2018年度4月入学生】
- 住所:「西早稲田キャンパス」(東京都新宿区大久保3-4-1)
- 募集日程:2017年11月1日(水)〜7日(火)
- 募集人数:3学部とも若干名 (最大10~15名程度)
- 選考スケジュール:1次選考/11月中旬(合格発表は11月24日)、2次選考/12月2日(土)、最終合格発表/12月8日(金)
- 検定料:3万5000円