伝統ある女子校の国際教育学級
「実践女子学園中学校・高等学校」(東京・渋谷区)では、2008年より中高一貫の国際学級「グローバルスタディーズクラス」(GSC)を設置しています。
1899年に創設された実践女子学園は、中学校・高等学校、短期大学、大学、大学院を擁する伝統ある女子教育総合私学。
創立まもなく清国から留学生を受け入れ、女学校として唯一海外に対して門戸を開いた学校ということもあり、英語教育や国際教育にも力を入れています。
中高では、「スタンダード実践クラス」(SJC)のほか各学年に1クラスずつ「GSC」を設けており、世界を舞台に活躍できる国際人の育成を目指しています。
GSCの各学年の募集定員は35名で、帰国生を中心に国内生(英検4級レベル以上)も在籍。
英語で行われる英語の授業のほか、音楽と美術は外国人教員が担当するイマージョン教育を実施。朝礼と終礼にもネイティブ教師が参加し、英語を使う機会を増やしています。
英語のクラスでは、プレイスメントテストにより3つのレベルにわかれて授業が行われます(Aクラスは英検準2〜準1級程度、Bクラスは3〜準2級、Cクラスは4〜3級)。
いずれのクラスも、グラマーは日本人教師、グラマー以外をネイティブ教師が授業を担当。中3で英検2級(iBT46点)、高2で英検準1級(iBT80点)を目指します。
海外大学進学へのサポート体制も整っており、中学から年2回のTOEFL受験が義務づけられているほか、高校からは進路に合わせたエッセイ指導やアドバイザーによるカウンセリングも実施。
高1夏には、全員が3ヵ月間(7~9月)オーストラリア・アデレードへ短期留学し、現地校研修やホームスティを通して語学力と国際経験を育成。
さらに、GSCでは第二外国語として中国語も必修となり(中学2、3年生)、「上海師範大学附属高等学校」との交換留学制度もあるそう。
海外大学へは、ウェスタンミシガン大学、マサチューセッツ大学アムハースト校、ペンシルベニア・スリッパリーロック大学など、アメリカの5大学カナダ1大学において学校推薦入学制度もあります。
GSCでは、一般入試1回(国算英の3科目もしくは国算社理の4科目)、帰国生入試2回(国算もしくは国英の2科目+面接)を実施。
帰国生入試の出願資格は「海外在留1年以上、帰国後3年以内」となっており、年度途中の転編入試験も随時行われています。
【実践女子学園中学校・高等学校「グローバルスタディーズクラス」】
- 住所:東京都渋谷区東1-11
- グローバルスタディーズクラス定員:各学年35名
- 学費:133万3000円(2013年度、入学金23万円を含む初年度学費)