学士と修士が取得できるプログラム開始
大学もグローバル化が進む昨今、日本の大学と協定先の海外大学の両方で学び、修了時に両方の学位が取得できる「ダブルディグリー」プログラムを提供する大学が増えています。
充実した留学制度で知られる「早稲田大学」も、2005年度から中国「北京大学」と「復旦大学」との間で、両大学の学位が取得できる「ダブルディグリープログラム」(DDプログラム)をスタート。
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ダブルディグリープログラムは、海外大学でも原則的に同じ専攻の学位(学士もしくは修士)が取得できる制度ですが、2018年4月からは、早稲田では初となる学士・修士の両方が取得できる5年間プログラム「5BMプログラム」が、「パリ政治学院」との間でスタートしています。
パリ政治学院の魅力とは?
「パリ政治学院 Institut d’Etudes Politiques de Paris」は、政治分野では世界トップであり、フランス屈指の名門校。学生の半数が留学生で、世界約150か国の学生が在籍するグローバルな高等教育機関です。
パリ政治学院の学生は、約9割が修了後6ヵ月以内に就職し、そのうち4割がフランス国外にてキャリアをスタートさせているそう。また、プログラムはすべて英語で行われますが、プログラム内でフランス語を修得することができるのも大きな魅力ですよね。
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早稲田に3年、パリ政治学院に2年間在籍
5BMプログラムの対象となるのは、2018年度以降に入学した早稲田大学国際教養学部の学生。
早稲田の国際教養学部は、多様な文化や考え方に接する「世界を生き抜く力」を育むことを目的に、2004年に設立。授業は英語で行なわれ、日本語が母語の学生は1年間の留学が必修となっています。
5BMプログラムでは、4月に入学した学生は3年半、9月に入学した学生は3年間早稲田に在籍し、その後2年間パリ政治学院に留学。各大学の定める修了要件を満たすことで、4年目修了時に早稲田大学の国際教養学士号、4月入学者は5年半目、9月入学者は5年目でパリ政治学院の修士号が授与されます。
なお、学費は早稲田在籍時には早稲田の学費を支払い、パリ政治学院在籍時にはパリ政治学院に学費を支払うことになります(留学生の2018-19学費は年間1万4270ユーロ)。
パリ政治学院の修士プログラムでは、以下のコースから選択できます。
- International Security
- International Public Management
- International Economic Policy
- International Development
- Human Rights and Humanitarian Action
- Environmental Policy
- International Energy
- Journalism and International Affairs(Paris School of International Affairs提供)
- Governing the Large Metropolis (Urban School提供)
詳細は、「早稲田大学」国際教養学部公式サイトで確認してください。
【早稲田大学「5BM Programme」】
- 開始時期:2018年4月
- 協定大学:パリ政治学院
- 取得可能な学位:早稲田大学の国際教養学士号、パリ政治学院の修士号
- 必要年数:5年もしくは5年半(4月入学者は3年半、9月入学者は3年間早稲田大学に在籍し、その後2年間はパリ政治学院に在籍)
- 対象:2018年度4月以降入学の「早稲田大学」国際教養学部正規課程の学生
- 定員:年間上限5名