進化しているワーキングホリデー
「ワーキングホリデー」というと、保護者世代にはオーストラリアやニュージーランド、カナダあたりがおなじみですが、日本がワーキングホリデー制度の協定を結んでいる国は2000年を境に一気に増え、現在22ヵ国・地域との提携があります。
2017年にはハンガリー、スペイン、アルゼンチン、2018年に入ってからは、2月にチリ、9月にアイスランド、11月にはチェコが加わりました。
<ワーキングホリデー制度を導入している国・地域>
- オーストラリア
- ニュージーランド
- カナダ
- 韓国
- フランス
- ドイツ
- 英国
- アイルランド
- デンマーク
- 台湾
- 香港
- ノルウェー
- ポルトガル
- ポーランド
- スロバキア
- オーストリア
- ハンガリー
- スペイン
- アルゼンチン
- チリ(2018年2月)
- アイスランド(2018年9月)
- チェコ(2018年11月)New!
ワーキングホリデーは、現地で仕事をしながらご当地ならではの習慣や文化を目の当たりにしたり、ホームステイしながら語学学校に通ったりと、さまざまな体験を通じてその国らしさを体感できる魅力的な制度ですよね。
チェコでワーキングホリデーという選択肢
人気の渡航先はやはり英語圏の国々ですが、注目したいのはEU諸国。「海外大学進学ガイド」EU編でも紹介しているように、EUには割安なコストで進学できる良質な大学がいくつもあります。
EU各国では、18才〜30才までの日本人が最長1年間現地で滞在できますが、11月にワーキングホリデープログラムを開始したばかりの「チェコ共和国」は、年間上限400名にビザを発給する予定です。
チェコでの魅力は、中世のような美しい街並みに格安で滞在できること。
学生を例にすると、生活費・住居費込みで月3万5000円~5万円で快適な生活を送ることができるそうなので、経済的な不安も少なく滞在できますね。
また、チェコは治安がよく、英語が通じるのも大きな魅力。2018年の「世界平和度指数」(Global Peace Index)では、日本を上回る7位という結果でした(日本は9位)。
チェコは北海道ほどの国土に12もの世界遺産があるため、街中では観光客向けに英語を話す機会も多く、若者を中心に英語が堪能な人も増えているそうです。
そんなチェコでは、もちろん英語を学ぶことも可能。「チェコ語学学校協会 Association of Language Schools of the Czech Republic」には48の機関がメンバー登録をしており、英語コースのほかチェコ語コースも用意しています。
チェコの多くの大学では英語コースを提供しているので、滞在中に大学を見学するなどして、進学を検討してみるのもいいかもしれません。
就業事情や英語学習環境について
ワーキングホリデーでは、現地での就業も目的のひとつとなりますが、チェコの失業率の低さはヨーロッパではトップレベル。チェコの企業は、労働許可を取得した外国人を雇用しており、英語でできる仕事は「portál expats.cz」などで探すことができます。
また、チェコでは約250社の日本企業が活動をしており、約5万人を雇用。それらの企業で仕事を探してみる手もありますね。
滞在費も格安で済み、就業の機会もあるチェコでは、浮いたお金で近隣諸国に出かけて各国文化に触れるのも大きな楽しみのひとつ。
Wi-Fi完備の電車やバスに乗れば、首都プラハからは4時間でベルリン、ウィーン、ブダペストなどへ行くことができ、交通費は2500円程度と信じられない安さ。週末旅行が楽しみになりますね!
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ワーキングホリデーのビザ申請は、大使館窓口で行うことができます。詳しくは、「チェコ共和国大使館」公式サイトで確認を。
【ワーキング・ホリデー@チェコ共和国】
- 運営:チェコ共和国大使館
- 開始日:2018年11月1日
- 対象人数:年間上限400名