グローバルな科学人材を育成するプログラム
「東京大学」は、無料でSTEAMプログラムが受講できる「UTokyoGSC」第3期生50名程度を、2021年5月31日(月)まで募集しています。
UTokyoGSCは、2021年度のグローバルサイエンス事業に採用された、同大学が企画する「イノベーションを創出するグローバル科学技術人材の育成プログラム」。
対象は、中等教育学校や高専を含む全国の高校1・2年生で、毎月約2回、おもに土曜日開催の東大での講義に出席できることが応募条件。受講費用は無料ですが、交通費に関しては原則受講生負担、遠方の場合に限り交通費が一部補助対象となります。
多様な研究に触れられるSTEAM型学習
多様な研究に触れることで学際的視点と新たなアイディアを創出する力を磨くことができる、2段階のSTEAM型学習(STEAM=Science, Technology, Engineering, Arts, Mathematics)が大きな特色。
受講生はこのプログラムを通して、下記の5つの能力の向上に励みます。
- 知識俯瞰能力
- 情報分析能力
- 課題解決能力
- 研究検証能力(次の課題を抽出する力)
- 研究マネジメント能力(成果を具現化する力)
受講希望者は、公式サイトから応募書類をダウンロードし、個人情報の記入のほか、自己推薦文とレポート課題である「興味のある科学技術分野における疑問点やその解決方法」についてまとめます。
自己推薦文では、応募の動機、本プログラムで学び研究したい内容、自己の長所や他者との違いなどの記述が必要。ファイル形式やファイル名変更などの指示があるので見落とさないようにし、サイト上の応募フォームから提出。この一次選抜を経て50名程度が受講生として選ばれます。
一次選抜を通過した受講生は、2021年7月〜12月までの第1段階のタームで、おもに知識俯瞰能力と情報分析能力を養成。前半はおもに数学の基礎や教科・科目横断型の学習(録画による聴講にも対応)、後半はSTEAM型価値創造ワークショップも始まり、総括としてチームごとに活動の成果を発表し、研究提案書を提出します。
2022年1月からは、第一段階参加者を対象に書類選考と面接による二次選抜がはじまり、約17名を認定。選ばれた受講生は研究室マッチングを経て、東京大学の研究室に所属し課題研究に取り組むことができます。
第一段階で培ってきた創造性を具体的な形にするという点に主眼が置かれ、連携企業を訪問するサイトビジットも実施予定。研究活動の進展次第で、国際会議での論文発表などに挑戦する機会が得られるそうです。
【UTokyoGSC 2021】
- 主催:東京大学
- 期間:2021年7月~2022年12月 (2022年1月に二次選抜あり)
- 場所:「東京大学」生産技術研究所
- 対象:全国の高校1・2年生(高専、中等教育学校含む)
- 人数:50名程度
- 参加:無料
応募締切:5月31日(月)正午