高校でも国際基準のスポーツ資格が取得可能に
「仙台育英学園高等学校」(宮城県・仙台市)は、日本で初めてスポーツ分野の国際資格を取得できる「BTEC(ビーテック)プログラム」(定員20名)を、2022年度から試験的に導入し、2024年度には本格導入する予定です。
「BTEC」は、英国に本部がある教育企業「ピアソン社」が実施するプログラムで、「The Business and Technology Education Council」(商業技術教育委員会)の略。
学習プログラムは、教養科目の知識と実践的な応用で構成されているため、学習者は高等教育機関に進学、もしくは就職の両方の道を選択できるメリットがあるそうです。
IBとは異なる専門教育を提供
現在、同校では、IB(国際バカロレア)の中等教育プログラム「MYP」、大学進学資格「DP」を導入していますが、このBTECプログラムは、既存のIBプログラムとは別にグローバルスタンダードな専門教育を提供したいという意図があるそうです。
導入するのは、BTECプログラム「スポーツビジネス・管理」分野。スポーツやそのマネジメントに関する専門的な知識・技能を習得し、思考力や実践力などを培い、生徒たちがそれらに関連する分野を選択できる可能性を広げることを目的としています。
対象は、個性や適性に合わせた学習が組める「英進進学コース」の希望する生徒で、 2022年度定員は約20名を予定。
2021年9月に学園内にBTECセンターが設置され、ピアソン社と連携した日本語版プログラムの開発を行っていますが、2021年10月末時点で20名以上の生徒たちが受講を希望しているそうです。
2022年度の試験導入では、年間180時間程度のユニット編成で授業が行われる予定。BTECのカリキュラムを学校設定科目として導入することで、週5~6時間程度の授業が可能となるようです。
【仙台育英学園高等学校「BTECプログラム」】
- 運営:ピアソン社
- 試験導入:2022年度~
- 導入:2024年度(予定)
- 対象:英進進学コース
- 定員:20名程度