レイクフィールド・カレッジ・スクール | ほぼ100%の大学進学率
「Lakefield College School(LCS:レイクフィールド・カレッジ・スクール)」は、世界的に通用するディプロマ「O.S.S.D」を取得し、ほぼ100%の水準で大学進学を実現可能な男女共学の私立ボーディングスクールです。
トロントから北東へ160キロ、オンタリオ州レイクフィールドに位置するLCSは、1879年に設立された小規模な男子校がルーツ。
1985年の男女共学化を経て、2007年には卒業生の寄付により160エーカーの農場をメインキャンパス北側に加え、現在はウォーターフロントを含む総面積315エーカーの広大なキャンパスを形成。
湖、再生林、養蜂場、多様なオーガニック野菜を育む農地など、科目横断型のOE(Outdoor Education)コースを通じて生徒は豊かな自然環境を存分に活用して学べます。
大学進学を見据えた指導を提供
LCSは生徒ひとり一人の心・体・精神の可能性に挑み、それを引き出すというミッションのもと、G9~G12 の4年間、大学進学を念頭に置いた体系的な学力指導を実施。
大学進学率は例年95パーセント~100パーセントという高確率を示し、カナダのトップ大学をはじめとしたグローバルな進学実績を積み重ねています。
また、LCSを挙げて取り組むリーダーシッププログラムは、個人の成長を促し、人生のあらゆる局面で倫理的なリーダーとして振る舞う信念や献身性を育んでいきます。
Lakefield College School(レイクフィールド・カレッジ・スクール)
Head of School | Anne-Marie Kee |
開校年 | 1879年 |
所在地 | 4391 County Road 29, Lakefield Ontario K0L 2H0 |
対象 | Grade 9~Grade 12 |
生徒数 | 426名(寮生295名) |
年間授業料(寄宿生) | CAD8万2400(滞在費、食費、施設利用料、必須のアクティビティ費用などを含む) |
入学金 | CAD5000 |
申込期間 | 通学生は2024年11月15日まで、寮生はなるべく早い申込を推奨 |
レイクフィールド・カレッジ・スクール | 世界の大学に進学できるカリキュラム
LCSは、生徒全員の大学進学を当面の目標に掲げ、教員・学生比率1対9、1クラス約14名の少人数ベースの教育環境を提供。
オンタリオ式カリキュラム&APコースも提供
生徒は、オンタリオ州教育省の指導方針に沿ったコア・カリキュラム(カナダ・オンタリオ式)を学び、規律ある学習習慣、クリティカルシンキング、協調性を伴う問題解決力を向上させるほか、学習の質を高める最新テクノロジーの活用法も身に付けます。
LCSは、14科目のAPコースも提供しており、各生徒のニーズに合わせて大学進学に向けた探究プロセスをより一層充実させることもできます。
オンタリオ州高校修了証書を取得し世界の大学に進学
所定の要件を満たしてLCSを卒業すると、カナダの有力大学をはじめグローバルな大学進学への認定資格となるO.S.S.D(Ontario Secondary School Diploma)を取得可能。
このディプロマは、IBDPやA-Levelより日本国内の知名度は劣りますが、世界中の大学から広く認められているカナダ・オンタリオ州が管轄する高校修了証書。
一発勝負のテストに成績が左右される傾向が少なく、日本の学校での成績は考慮されないため、LCS入学後、継続的に努力して成績を伸ばせば、トロント大学などトップ大学に進学できるチャンスも大いに広がります
O.S.S.Dを授与されるには、在学中に必修科目18単位と選択科目12単位を合わせた30単位の取得、40時間以上のコミュニティ活動実績、10年生時に実施されるOSSLT(Ontario Secondary School Literacy Test)合格が必要です。
(OSSLTとは、G9までの読み書き能力を測るオンタリオ州内の共通試験。合格できなかった場合は次年度以降に再受験のチャンスがあります。)
LCS卒業(O.S.S.D取得)要件の必修科目一覧
- 英語:4単位(各学年1単位)
- フランス語(第二言語):1単位
- 数学:3単位(G11~G12で最低1単位)
- サイエンス:2単位
- カナダ歴史:1単位
- カナダ地理:1単位
- アート:1単位
- PE:1単位
- 公民(Civic):0.5単位
- キャリアスタディ:0.5単位
- 言語系科目、Social Sciences and the Humanities、ガイダンス&キャリア教育などを含む選択肢より:1単位
- アート、PE、ビジネス研究、フランス語(第二言語)などを含む選択肢より:1単位
- サイエンス(G11~G12)、就業体験プログラム、コンピュータ・スタディなどを含む選択肢より:1単位
上述の必修科目群18単位分に加えて、LCS生は選択科目群より12単位を取得する必要があります。
選択科目には、2単位以上を同時取得できるIntegratedコース(Outdoor Educationを含む)とIndividualコースの2パターンがあり、文系科目、理系科目、芸術系などあらゆる学問分野をカバーしています。
Grade11以降は、大学の単位と互換性があるAPコースを履修することも可能。2022年度のデータでは、31%の生徒が3科目以上のAPコースを履修していました。
LCS提供のAPコース(いずれも単体コースとして選択可)
- AP Seminar
- AP Research
- Biology
- Calculus(微分積分)
- Chemistry
- Computer Science
- Microeconomics(ミクロ経済学)
- English Language
- English Literature
- French
- Politics
- Physics
- Statistics
- Visual Art
また、APに関して、LCS生はAP Capstone Diplomaの取得を目指すことも可能です。
これは、カレッジボードが提供する2年間の学習プログラムで、AP Seminar(1年目)とAP Research(2年目)を3点以上(5点満点)の成績で修了するとともに、その他4科目のAP試験で同様のスコア基準を満たすことが取得要件となります。
レイクフィールド・カレッジ・スクール | 生徒の成績&大学進学実績
O.S.S.D自体は50パーセント以上の成績で取得可能ですが、大学進学を前提にすれば70パーセント程度の成績を収めることが推奨されます。
さらに、トップクラスの大学に進学する場合は90~95パーセントの成績が求められるケースも。こうした事情を踏まえたうえで、LCS生の成績分布を確認しましょう。
2022年度卒業生(109名)の成績傾向
成績 | 生徒分布 |
95~100% | 21% |
90~94% | 28% |
85~89% | 19% |
80%~84% | 14% |
75~79% | 12% |
70~74% | 4% |
このように、約半数が成績90パーセント以上を実現しており、オンタリオ式カリキュラムにおいてLCS生が非常に優秀な評価を確立していることがわかります。
また、AP試験においては、46パーセントの生徒が5点満点中4~5点を記録しています。
LCS生:過去5年の主要進学先と累計人数
カナダ
- クイーンズ大学(65名)
- トロント大学(56名)
- ウェスタン大学(32名)
- マギル大学(24名)
- ブリティッシュ・コロンビア大学(21名)
米国(31名)
- サバンナ・カレッジ・オブ・アート&デザイン
- ノースウェスタン大学
- ジョージタウン大学
- ハーバード大学
- スタンフォード大学など
その他(64名)
- IE大学(スペイン)
- セント・アンドリューズ大学(スコットランド)
- University of College London(英国)
- London School of Economics and Political Science(英国)
- アムステルダム大学(オランダ)
- 早稲田大学 など
直近の進学実績を見ると、世界中の大学に進学するチャンスがあるいっぽうで、カナダのトップ大学に高確率で進学していることがわかります。
カナダへの進学や就職を最優先に据える生徒にとっては、理想的な学習環境にあるといえるでしょう。
進学先の選考分野
2023年卒業生の進学先専攻分野は以下の通りです。
- Humanities / Social Sciences:34名
- Business / Commerce:22名
- Science / Health Sciences:20名
- Engineering:15名
- Law:3名
- Arts:2名
- Architecture / Design:1名
- Education:1名
レイクフィールド・カレッジ・スクール | 学校生活について
各年度のスケジュールは9月上旬~6月下旬まで、合計8期にわかれています。
なかでも、December Break(12月22日~1月8日)とMarch Break(3月8日~4月1日)の長期休暇中には、留学生が帰省する機会があるほか、ナイアガラの滝、ワシントンD.C.やニューヨークなど監視の行き届いた小旅行に参加する選択肢もあります。
1日のスケジュール(月・火・木・金)
- 7時~8時20分…朝食
- 8時30分~10時05分…授業時間
- 10時10分~10時50分…Community Time(チャペルやミーティング)
- 10時55分~12時30分…授業時間
- 12時30分~14時…昼食&Grove Time
- 14時~15時35分…授業時間
- 15時35分~16時…WIN Break
- 16時~17時30分…課外活動プログラム
- 17時45分~19時…夕食
- 19時~20時45分…自習&Evening Class
- 20時45分~21時45分…自由時間/オープンハウス
- 21時45分…各ハウス門限
- 22時30分…Grade 9~10消灯
- 23時…Grade 11消灯
- 23時30分…Grade 12 消灯
300名近い生徒がボーディング生
LCSでは、全校生徒の7割弱を占める295名がボーディング生として在籍。
LCSキャンパスには12のハウスがあり、1棟に付き学生約20名と寮スタッフが温かみのある小規模コミュニティを形成して生活しています。
この規模感は、LCSも含むCAIS(カナダ私立学校協会)加盟校のなかでも最小の部類に入るそう。
寮生同士やスタッフとのつながりを重視し、相互に学び合い、深い友情を築いて成長したい人にとっては最適な環境といえるでしょう。
生徒の国籍について
LCSキャンパスには世界46ヵ国から生徒が集まり、カナダ出身以外の留学生は全体の約4分の1を占めています。
日本人生徒数は例年10名前後と少なく、国際的な多様性がありながら、日本人コミュニティに依存しない環境下で過ごすことができるでしょう
レイクフィールド・カレッジ・スクール | 部活などのプログラムも充実
部活などのアクティビティ
自然豊かな大規模キャンパスを有するLCSでは、多様な野外教育やスポーツに取り組める理想的なフィールドが広がっています。
ホワイトウォーターおよび急流カヌー、ロープトレーニング、ロッククライミング、キャンプ活動、野外オリエンテーション、ノルディックスキー・スノーシューなどLCSならではのアクティビティを学業プログラムの一部(Outdoor Education)としても体験可能。
さらに、キャンパス外の州立公園や海外エリアを含め、生徒たちの探究心やバイタリティを刺激するOutdoor Adventureという遠征プログラムも実施しています。
競技種目でも優秀な成績を収める
LCSは競技スポーツの面でも、例年優秀な成績を収めているカナダ私立学校のひとつです。コーチ陣には、大学スポーツやカナダ代表でも活躍した経歴がある優秀な人材が揃います。
LCS生は、サッカー、ホッケー、バスケットボール、バレーボール、ノルディックスキーなど多種目でオンタリオ州の枠を超え、主要大会のプレーオフや全国トーナメントに出場。
他にも、陸上競技、アルペンスキー、ボート競技、スノーボード、ラグビー、ソフトボール、セーリング、テニス、クロスカントリー、馬術など多彩な種目に取り組めます。
アート系のアクティビティには、おもにダンス、演劇、演奏アンサンブル・合唱団、美術などがあり、正規クラスの一部またはクラブ活動として各々の興味関心に応じて参加可能です。
リーダーシッププログラム
また、LCSは生徒ひとり一人の人格形成を重んじたリーダーシッププログラムに注力し、学年ごとに学びの柱(The Confident Self、Stewardship、Citizenship、Leadership)を設けて精力的な活動に取り組んでいます。
具体的には、老人介護施設への訪問、慈善イベントやホームレスシェルターでの活動などがあり、こうした継続的な取り組みの成果として、国際的な賞「Duke of Edinburgh’s Award」を多くのLCS生が受賞しています。
レイクフィールド・カレッジ・スクール | 学費や奨学金など
日本人留学生の場合、ボーディング生の年間学費はCAD82,400(865万2000円)、通学生の年間学費はCAD47,300(496万6500円)です(1CAD=105円)。
なお、通学生として入学するには、親または法的な保護者と同居している必要があります。
上記、ボーディング生の学費には、授業料のほかに滞在費、食費、施設利用料、洗濯代、必修旅行費用、野外教育費、図書館サービス料、ベーシックヘルスケア、保健備品使用料、スポーツ・文科系イベント参加費などがすべて含まれています。
その他の費用としては、出願料CAD300、入学金CAD5,000、制服やコンピュータセットなどのコストCAD1,500~5,000などが必要。
さらに、生徒ごとに特定のスポーツチームや遠征に参加する場合はその都度費用がかかります。健康保険と所有物の紛失・破損を補償する保険には各自で加入し、その証明をLCSに提出するよう求められます。
学費の援助について
LCSは毎年CAD200万規模の授業料援助を実施しており、LCS生の3人に1人が経済状況に応じて何らかの費用援助(CAD4,000~15,000)を受けているそうです。
また、入学が確定した場合、特定の分野に秀でた生徒の授業料を支援するEntrance Awards of Distinctionに申し込むことができます。
アワードの対象区分には、学術、スポーツ、アート、ミュージカルパフォーマンス、社会奉仕活動、環境保護活動、リーダーシップなど複数の選択肢がありますが、いずれも自己PRと教師やコーチからの推薦状の提出、全体の学業成績80~85%以上の取得が申請要件に定められています。
入学に必要な学力や英語力
LCSに願書提出する際は、過去2年と現行学年分の学業成績表、Duolingo Testの結果を提出する必要があります。
学業成績、Duolingo Testともに、どの程度の成績を合格ラインとするかはLCSからの指定はありません。LCSは、Evening Classまたはサマーアカデミーに限りレベル別のESLクラスも開講しているため、許容範囲と判断されれば英語力が不十分な場合も合格する可能性は浮上するでしょう。
ただし、LCSは総合的な評価を強調しており、課外活動実績や地域コミュニティへの貢献など志願者にしかない要素を確実にアピールすることも不可欠です。
出願について
2025/26年度に入学するには、通学生は2024年11月15日まで、ボーディング生は寮の空き事情もあり、なるべく早く申し込み手続きを行うよう推奨されています。
最初に、公式サイトよりオンライン申請を完了し、案内に沿って下記のような提出資料を用意します。
- 過去2年の学業成績表および入手可能であれば現行学年の中間成績表
- 教師による推薦書
- 性格診断テストの結果
- Duolingo English Testのスコア
必要な書類が揃い次第、LCS入学チームとの面接を実施。
なお、希望者は私立学校面接のコツをまとめた資料を公式サイトより事前に受け取れます。
面接が終了すると、2週間をめどにLCSから試験結果の連絡があります。
豊かな自然を活用した学びが魅力のスクール