Albert College | 160年以上の歴史のあるスクール
「Albert College(アルバートカレッジ)」は、160年以上の歴史と伝統を紡ぐカナダ有数の共学ボーディングスクールです。
オンタリオ湖畔の街、Belleville(ベルビル)に位置する「Albert College」には、2才半~Grade 12まで約300名の生徒が在籍。
小規模校ならではの手厚いサポート
大規模校にはない家族の延長のような育成環境を備え、生徒ひとり一人が他者への思いやりを育みながら、自己の才能を伸ばし、あるいは新たに見出していく成長プロセスを大事にするのが特徴です。
授業スタイルは、生徒・教員比率8:1、平均15名クラスという一貫した少人数制を採用。
独自の成長体験を重ねる教育プログラム
また、Academics、Arts、Athletics、Active Citizenship、Adventureの5分野をAlbert’s 5 ‘A’sと定義し、幅広い活動を通じて独自性のある成長体験を重ねていく教育を信条としています。
Albert Collegeは、オンタリオ州都トロントと首都オタワのほぼ中間地点に当たり、トロントの国際空港からは約2時間でクルマ移動できるロケーションです。
緑に囲まれた美しい25エーカーのキャンパス、そのシンボル的存在は、1920年代に建築されたと言われるゴシック式のメイン校舎。
G7から入寮可能
歴史的な品格を有した建物には、ミドルスクールとシニアスクールの教室があり、Grade 7~12の生徒が暮らすボーディングハウスも含まれています。
その他、図書館、フィットネスルーム、ディスクゴルフコース、大型テレビ付き共用ラウンジなどキャンパスライフを彩る施設が充実。
ダイニングホールでは食事中の携帯電話利用が禁じられているのも、横断的コミュニケーションを促す同校のポリシーが反映されているといえるでしょう。
校舎の隣には、医師と看護師2名が勤めるヘルス&ウェルネスセンターが配置され、生徒のメンタル面もケアできるようウェルネスカウンセラーも待機しています。
Albert College(アルバートカレッジ)
校長 | Mark Musca |
開校年 | 1857年 |
所在地 | 160 Dundas Street West, Belleville Ontario, Canada K8P 1A6 |
対象 | Pre-K~Grade 12(※留学生受け入れはG7~) |
生徒数 | 約300名(ミドル&シニアスクール191名) |
年間学費 | Grade 7~8/CAD78,760、Grade 9~12/CAD85,500(滞在費&食費・プログラム関連アクティビティ・ヘルス&ウェルネスなどを含む) |
入学金 | CAD5,000 |
入学時期 | 原則として9月 |
Albert College | オンタリオのカリキュラムで学ぶ
Albert Collegeの場合、留学生の受け入れはGrade 7以降となっているため、ここではミドルスクール(Grade 7&8)とシニアスクール(Grade 9~12)に関するプログラムをご紹介。
Middle School(G7~8)
ミドルスクールでは、オンタリオ州教育省の基準を上回る充実度の学術プログラムを用意。
専門性と高度な学位を有した熱意ある教師陣が、成人への過渡期にある子どもたちに対して、それぞれの目標に合わせた指導を行います
学ぶ教科について
Grade 7~8にかけて学ぶ主要コースは以下の通りです。
- English / English as a Second Language
- Mathematics
- Science
- Geography
- History
- Healthy Active Living
- French
- Instrumental Music
- Visual Arts
さらに、カナダの名所や自然を巡る、カリキュラムに紐づいたフィールドトリップも充実。オタワやケベック方面への年末旅行も予定されています。
ミドルスクールでは学習スキルと学業成績の相関性に着目し、学年ごとに以下の6つの特定スキルをフィードバック。将来的な学業面の成功につながるよう、保護者を交えて学習スキル向上のための取り組みを確立させていきます。
- Responsibility
- Organization
- Independent Work
- Collaboration
- Initiative
- Self-Regulation
Senior School(G9~12)
シニアスクールでは、カナダ・オンタリオ州はもちろんグローバルに通用する高校卒業資格、Ontario Secondary School Diploma(OSSD)取得を目指して学びます。
OSSD取得のためには、規定に沿った30単位と40時間のコミュニティ活動を達成する必要があります。
学ぶ教科について
オンタリオ州出身者以外のOSSD単位要件
- English:4単位
- Mathematics:3単位
- Science:2単位
- Geography:1単位
- History:1単位
- Civic:0.5単位
- Carrer Studies:0.5単位
- Arts:1単位
- Physical Education:1単位
- Technological Education:1単位
- Science(G11 or 12)やTechnological Educationほか5コースの選択肢より:1単位
- 英語やフランス語(第二言語)ほか8コースの選択肢より:1単位
- ArtsやBusiness Studiesほか5コースの選択肢より:1単位
以上、必修科目18単位に加えて、選択科目12単位分を取得するよう求められます。
併せて、10年生時の読み書き能力テスト、Ontario Secondary School Literacy Test (OSSLT)の合格が必要です。
40時間のコミュニティ活動に関しては、生徒は企業、非営利団体、公共機関など幅広いシーンにおける活動を選択可能。ただし、無給かつ、放課後や週末など授業時間外の機会を利用することが条件となります。
シニアスクールの生徒には、Grade 9よりアドバイザーが割り当てられ、学業成績の管理や年間の教育計画の作成など学校生活全般を支援するほか、生徒家族にとっての学校の窓口としても機能します。
Albert College | 留学生にはESLプログラムも用意
Albert Collegeに入学後、留学生は最初の週に英語力診断テストに解答し、結果次第でレベル1~5いずれかのESLコース(有料)に割り当てられます。
English as a Second Language(ESL)プログラム(G9~12)
レベル感としては、レベル1は英語を学んだことがない場合、レベル2~3は英語を多少学んだことがある場合、レベル4~5は英語を数年間学んできた場合を想定。
さらに、3単位分まではOSSDの単位要件に算定される仕組みもあり、9年生のうちにレベル4を修了した場合は正規のEnglish(G10)に移行し、10年生または11年生のうちにレベル5を修了した場合は正規のEnglish(G11 or 12)に移行することができます。
このように、英語力が不十分な生徒にも寛容なクラス編成が行われるだけでなく、英語力を高めながら効率良く卒業要件を満たせるフレキシブルさも魅力です
また、ESLプログラムは大学進学のためのIELTS対策も重視しており、ESLレベル3~5の生徒は10~11年生のうちにIELTSを受験するよう求められ、その結果は英語力の現状把握や学習計画の改善に役立てられます。
なお、ESL対象者に限らず、IELTSやTOEFLの最低スコア要件(IELTSは6.5)を満たせない場合は、ESLとは別枠のEnglish Language Preparation and Testing Program (ELPT)への参加を求められることもあるようです。
Albert College | 大学進学率は100パーセント
10年生からは進路ガイダンスやカウンセリングが本格的に始まり、進学の選択肢を生徒が定期的にリサーチしたうえで、志望校選定から出願プロセスまで専任カウンセラーと1対1で情報共有して進められるサポート体制が設けられています。
進学実績について
そうしたなか、Albert College生の大学進学率は100%を誇り、例年のようにオンタリオ州のトップ大学を中心に世界中の高等教育機関に進学しています。
2023年卒業生(42名)の場合、トロント大学、マギル大学、ウェスタン大学、クイーンズ大学(いずれもカナダ)への進学件数が特に多く、カナダ国内の大学に進んだケースは全体の85%を占めました。
その他、10%が米国の大学、5%がヨーロッパの大学に進学しています。
専攻別にまとめると、STEM分野が最多の41%、Arts, Liberal Arts & Humanitiesが27%、Business & Commerceが19%、Medical and Healthが12%、Educationが1%となりました。
割合としてはオンタリオ州の有名大学が多くなりますが、それ以外にブリティッシュコロンビア大学(カナダ)、ボストン大学(米)、ミシガン大学(米)、エジンバラ大学(英)、メルボルン大学(豪)、香港大学などに進学した事例も見られます(過年度も含む)。
Albert College | 100名程度の留学生が在学
Albert Collegeには、Pre-K~G12まで297名の生徒が通っており、その約3分の2(192名)が留学生の受け入れ対象となるGrade 7~12に在籍しています。
Grade 7~12には、ジャマイカ、メキシコ、ドイツ、ロシア、韓国、中国、ベトナム、アラブ首長国連邦、カリブ諸島など20以上の国と地域から生徒が集い、ミドルスクール生とシニアスクール生の51%(100名弱)が海外留学生に該当します。
日本人生徒は在籍なし~数名という傾向も含めて、国際性豊かな教育環境を享受できるのはメリットです
Albert College | 学校生活について
Albert Collegeは、9月入学を基本とした3ターム制です。
おもな休暇は2週間程度のWinter breakとMarch breakがありますが、学生寮も閉まるため留学生は帰省するケースが多いようです。
本校舎には、ミドルスクール生(G7以上)とシニアスクール生が暮らす2つのボーディングハウス(Graham Hall & Baker House)があり、メインキャンパスから徒歩2分程の距離には女子生徒が滞在する寮(Victoria Manor)があります。
いずれのボーディングハウスも心休まるアットホームな雰囲気を特徴とし、ほとんどの寮生は寝具、勉強机、衣類クローゼットの備わった1人部屋で寮生活を送ります。
複数の共用部には、テレビやゲーム遊具、冷蔵庫やレンジ付きのキッチンなどが揃い、キャンパス内のアメニティや自然も存分に活用しながら末長い友情と経験に根差したライフスキルを培うことができるでしょう。
シニアスクール生のタイムスケジュール例
- 7時45分…朝食
- 8時30分…朝の連絡事項
- 8時40分…1限目
- 10時10分…休憩
- 10時25分…2限目
- 11時55分…昼食
- 12時45分…アドバイザーミーティング、クラブ活動など
- 13時30分…3限目
- 14時30分…4限目
- 15時45分…スポーツ
- 16時45分…スポーツ(2コマ目)
- 17時45分…夕食
- 19時…Study Hall(自習)
- 21時…寮内アクティビティ+自由時間
- 23時…消灯
Albert College | 5つの幅広いカテゴリーでアクティビティを提供
コアバリューにAlbert’s 5 ‘A’sを掲げるAlbert Collegeでは、Arts(芸術)、 Athletics(スポーツ)、Active Citizenship(アクティブな社会参加)など幅広いアクティビティに力を入れており、その活動実績は大学出願時にも確かなアドバンテージを与えてくれるでしょう。
Arts
吹奏楽、コンサートバンド、ジャズバンド、絵画、彫刻、写真、テキスタイルアートなど多くの選択肢があり、カナダ私立学校が集う音楽祭や演劇祭でパフォーマンスを披露できるチャンスもあります。
Athletics
Athleticsでは、生徒がチームプレーのなかで技を磨き、新しいことにトライし、健康的なライフスタイルを身に付けることに主眼を置いています。競技志向、技術向上、レクリエーション目的など幅広いスタンスでスポーツに取り組むことが可能です。
シニアスクールのスポーツ種目
- Soccer
- Field Lacrosse
- Field Hockey
- Volleyball
- Basketball
- Swimming
- Racquet Sports
- Track and Field
- Fitness
- Cross-Country
- Golf
- Ultimate Frisbee
Active Citizenship
勇気あるグローバル市民の育成を目指し、多様なコミュニティサービスの機会が用意されています。
世界規模の慈善活動で知られるTerry Fox Run、Habitat for Humanity、Kids Against Hungerなどの各種ボランティアに参加することで、現実世界の諸問題をよく知り、グローバル市民に相応しい素養やマインドセットを身に付けていきます。
Adventure
Adventureは、不確かな分野に挑戦し、リーダーシップやチームワークスキルを磨き、思い出と深い友情を育む野外活動プログラムです。
1973年以来の伝統があるオリエンテーションキャンプでは、カナダの自然に没入するアクティビティとキャンプファイヤーを通じて、生徒と教員が一体となって家族のようなコミュニティ意識を高めます。
また、以下のような多彩なフィールドトリップも予定されています。
- Fort Henry(軍事要塞の国定史跡)
- Rideau Canal(全長202kmの運河)
- Royal Ontario Museum
- Toronto Zoo
- Ontario Science Centre
- Art Gallery of Ontario
Albert College | 学費や奨学金について
ボーディング生(カナダ人学生を除く)の年間学費は以下の通りです(1CAD=110円)。
- Grade 7~8…CAD78,760(約866万円)
- Grade 9~12…CAD85,500(約940万円)
学費には、滞在費と食費、全ての関連アクティビティ費用も含まれています。
ガーディアンにかかる費用
その他費用としては、入学金CAD5,000、18歳未満で保護者が現地に不在の場合はGuardianshipプログラムCAD1,800+税(13%)などが必要です。
ESLにかかる費用
また、ESLプログラムを受講する場合は下記の費用がかかります。
- Grade 7~8…CAD2,500(約27万円)
- Grade 9~12…CAD3,000(約33万円)
Albert Collegeは、授業料の支援制度が充実しているのも特徴です。
寮生として在籍する場合は、年間CAD4,000~CAD10,000(44万円~110万円)の支援が期待できます。
奨学金について
Bursaries
全学年を対象に、家庭の経済的必要性に応じて支給される返済不要の支援金。学業や生活態度に問題がなければ更新されますが、経済事情を確認するため年度ごとに再申請は必要です。
Scholarship
Grade 7~12の新入生で、優れた学業成績や活動実績を有する場合に対象となる返済不要の奨学金。Bursariesと併行して受給することも可能です。
申請の際は、先生による評価フォームや過去2年の学業成績表も求められます。Bursariesと異なり、家庭の経済事情を問われることはありません。
Albert College | 入学に必要な英語力
既述のように、Albert Collegeは英語初心者にも対応したESLプログラムを設けており、英語を母国語としない生徒への全面的なサポートを備えたスクールです。
そのため出願時点で英語力が不足しているとしても、入学が認められる可能性は高いでしょう。ただし、英語が母国語でない場合、出願時にIELTSなどのテスト結果を提出するよう求められます。
また、通常Albert Collegeに入学が許可されるのは、ESLレベル2以上に該当するケースと言及されています。
よって、基本的に英語力には寛容な選考が行われるとしても、入学面接の際、多少なり英語の学習経験があるという印象を与えることは大切です。
出願方法
出願するには、公式サイトの応募フォーム経由でアカウントを作成し、同時に出願料CAD100を支払います。
その後、対面またはオンラインの面接が行われるほか、以下のような書類を準備する必要があります(ボーディング生を志望する場合、筆記による入学試験は行われません)。
- 過去2年の学業成績表
- 在籍校の先生が作成する評価フォーム(生徒の特徴やスキルを詳細に評価するチェックシート)
- 英語テストのスコア(IELTS、TOEFL、Duolingo)
面倒見のいい小規模スクール