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【2025年最新】日本のインターナショナルスクール完全ガイド|選び方から学費・地域別おすすめまで

海外高校留学という選択肢
国内インター以外に海外高校留学(奨学金で費用大幅削減可能)も検討されてはいかがでしょうか。

グローバルエデュは、親子で“納得できる進路選択”を応援する教育メディアです。2025年より海外進学ラボを新設し、Q&Aライブラリや進路相談、イベントを通じて、海外進学を目指す中高生と保護者をサポートしています。

Contents

日本のインターナショナルスクールとは?

インターナショナルスクールとは、おもに英語で授業を行い、国際的な教育カリキュラムを提供する教育機関です。

日本国内には現在約100〜150校のインターナショナルスクールが存在し、そのうち各種学校として都道府県の認可を受けているのは約30校程度、さらに文部科学大臣が高校相当として指定しているスクールは約40校となっています

インターナショナルスクールの特徴

インターナショナルスクールとは、法令上明確な定義はありませんが、所在する国または地域に在住の外国人をおもな対象として教育を行う施設として考えられています。日本においては、おもに以下の特徴を持つ学校を指します。

  • 多言語教育:英語を主言語としつつ、日本語や第三外国語も学習
  • 国際的カリキュラム:国際バカロレア(IB)、ケンブリッジ式、アメリカ式等
  • 多様性重視:さまざまな国籍・文化背景を持つ生徒が在籍
  • 探究型学習:暗記より思考力・創造力を重視した教育
海外進学ラボ

インター校は「英語ができるようになる学校」ではなく、「英語で学ぶ学校」であることを理解しておくことが重要です。入学前にある程度の英語力が求められることがほとんどです

一般的な私立学校との違い

インターナショナルスクール私立学校
授業言語主に英語日本語
カリキュラムIB・ケンブリッジ・アメリカ式等学習指導要領準拠
年間学費150万円〜350万円50万円〜150万円
進学先海外大学・国内大学(国際学部系等)主に国内大学

国際バカロレア(IB)認定校について

国際バカロレア(International Baccalaureate: IB)は、世界共通の大学入学資格プログラムです。

日本国内には現在約260校のIB認定校・候補校があり、英語でIBを学ぶインターナショナルスクールはもちろん、私立や公立などの一条校では日本語でもIB DPを取得することができます。

IBプログラムの特徴

  • PYP(初等教育プログラム):3-12歳対象
  • MYP(中等教育プログラム):11-16歳対象
  • DP(ディプロマプログラム):16-19歳対象
  • CP(キャリア関連プログラム):16-19歳対象

地域別主要校一覧

全国のインターナショナルスクールは地域によって特色が大きく異なります。

東京都内には約30校が集中しており、続いて神奈川県、関西圏にも多数の学校があります。各地域の代表的な学校の特徴、設立年、カリキュラム、学費等の基本情報をまとめました。

海外進学ラボ

学校選びの第一歩として、お住まいの地域または通学可能な範囲の学校情報をご確認ください

東京エリア

品川インターナショナルスクール(SIS)

  • 所在地:品川に2キャンパス
  • 設立:2007年
  • カリキュラム:国際バカロレア(PYP、MYP、DP)
  • 対象:3歳〜高等部
  • 年間学費:G6〜G10で約220万円+諸費用
  • 特徴:IB一貫校
  • 生徒数:約500名
  • 国籍構成:40ヵ国以上

#IB認定校, #都心アクセス良好, #40ヵ国国籍

※ 詳細は品川インター個別記事をご参照ください

アオバジャパン・インターナショナルスクール(AOBA)

  • 所在地:光が丘(練馬区)・目黒区・文京区
  • 設立:1976年
  • カリキュラム:国際バカロレア(PYP、MYP、DP)
  • 対象:1才半~G12(高3)
  • 年間学費:G6~G12で約250万円
  • 特徴:IB一貫校
  • 国籍構成:30ヵ国以上

#IB全プログラム, 独自GLD資格, 1.5歳〜18歳対象

※ 詳細はアオバ個別記事をご参照ください

ローラス・インターナショナルスクール・オブ・サイエンス

STEM教育を軸に据えた、日本で数少ないサイエンス系インターナショナルスクール。

  • 所在地:東京都港区(初中高等部)+都内と川崎に8校
  • 設立:2001年(前身校)
  • カリキュラム:英国式、STEAM特化
  • 対象:1歳半〜高等部
  • 年間学費:1,970,000円~2,480,000円(初等部~高等部) 
  • 特徴:サイエンス・テクノロジー重視
  • 生徒数:約1500名(都内9校合計)
  • 国籍構成:日本人多めだが多国籍構成

#STEM特化, #ケンブリッジ式, #港区芝

※ 詳細はローラス個別記事をご参照ください

UIA International School of Tokyo

  • 所在地:江東区・木場
  • 設立:2010年(タトゥワインターナショナルスクールとして)
  • カリキュラム:ケンブリッジ式
  • 対象:3才~G12(高3)
  • 年間学費:(G11~G12)/175万4500円~184万8000円
  • 特徴:日本人受け入れ積極的
  • 生徒数:約600名
  • 国籍構成:30ヵ国以上

#ケンブリッジ式, #30ヵ国国籍, #コスパ良好

※ 詳細はUIA個別記事をご参照ください

関西エリア

OWIS大阪(ワンワールドインターナショナルスクール)

  • 所在地:大阪府大阪市
  • 設立:2023年
  • カリキュラム:IBカリキュラム
  • 対象:3才~G7(G12まで拡張予定)
  • 年間学費:(G6~G7)/171万3000円
  • 特徴:日本人受け入れ積極的
  • 国籍構成:要確認

#IB候補校, #AEP充実, #3歳〜G12

※ 詳細はOWIS個別記事をご参照ください

その他地域・海外選択肢

国内その他地域

  • 東北インターナショナルスクール(宮城)
  • 福岡インターナショナルスクール(福岡)
  • 沖縄インターナショナルスクール(沖縄)
  • 北海道インターナショナルスクール(北海道)

海外選択肢(ボーディングスクール)

選び方完全ガイド

カリキュラムで選ぶ

国際バカロレア(IB)

  • 世界共通の大学入学資格
  • 批判的思考力重視
  • 多言語教育
  • コミュニティサービス必須

適している家庭:海外大学進学希望、多様性重視利

※ 詳細は国際バカロレア解説記事をご参照ください

ケンブリッジ式

  • IGCSE/A-Level取得可能
  • 専門分野の深い学習
  • 伝統的な教育スタイル
  • 英国大学進学に有利

適している家庭:英国大学志望、専門性重視

※ 詳細はケンブリッジ式カリキュラム解説記事をご参照ください

アメリカ式

  • AP(Advanced Placement)コース
  • 幅広い選択科目
  • 課外活動重視
  • 米国大学進学に有利

適している家庭:米国大学志望、総合力重視AP・SAT対応、アメリカの大学進学向け

立地・通学で選ぶ

小学生は片道45分以内、中高生は1時間以内が理想的です。

海外進学ラボ

長時間通学は学習時間や睡眠時間に影響するため慎重に検討しましょう

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通学手段メリットデメリット適用学年
スクールバス安全、保護者負担軽減時間の制約、追加費用全学年
電車通学時間の融通、自立性向上安全面の不安中学生以上
保護者送迎最も安全保護者の負担大小学生中心

学校選択チェックポイント

教育面

  • カリキュラムの種類と認定状況
  • 教師の質と国籍バランス
  • クラスサイズと個別対応
  • 日本語教育の充実度

環境面

  • 生徒の国籍構成
  • 学校施設の充実度
  • 課外活動の選択肢
  • 保護者コミュニティの雰囲気

学費比較(2025年最新)

インターナショナルスクールの学費は学校により大きく異なり、年間150万円から400万円程度の幅があります。

授業料以外にも入学金、施設費、教材費などさまざまな費用が発生するため、総教育費を正確に把握することが重要です。また、奨学金制度や兄弟割引制度を設けている学校もあります。

海外進学ラボ

ここでは主要校の詳細な費用比較と、家計への影響を最小限に抑える方法をご紹介します

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学校名幼稚部小学部中学部高等部地域
品川インター220万円235万円237万円237万円東京
アオバジャパン191万円233万円265万円265万円東京
ローラス197万円230万円245万円248万円東京
UIA東京99万円120万円133万円175万円東京
OWIS大阪180万円200万円220万円240万円大阪

初年度のみの費用

  • 入学金:30万〜50万円
  • 登録料:5万〜10万円
  • 保証金:20万〜40万円(卒業時返還)
  • 制服代:5万〜10万円
  • 教材費:3万〜8万円

年間継続費用

  • 施設維持費:20万〜40万円
  • スクールバス:15万〜30万円
  • 給食費:8万〜15万円
  • 課外活動費:5万〜20万円
  • 修学旅行積立:10万〜25万円

費用対効果の考え方

 長期的な投資として考える:インターナショナルスクールの教育費は高額ですが、将来の海外大学進学、グローバル人材としてのキャリア形成を考えると、長期的な投資価値があります。

教育費準備のアドバイス

段階的な費用準備プラン

  • 幼稚部入学前(0-3歳):年間100万円の積立で初期費用を準備
  • 小学部進学時(6歳):学資保険・教育ローンの検討開始
  • 中高等部(12-18歳):海外大学進学費用も含めた総合的な計画

カリキュラム別詳細解説

インターナショナルスクールの最大の特徴は、多様で革新的なカリキュラムです。国際バカロレア(IB)、英国式、米国式など、各校が採用するプログラムによって教育内容や進路選択肢が大きく異なります。

STEAM教育、多言語教育、グローバル・シチズンシップ教育など、21世紀型スキルの育成に重点を置いた教育が展開されています。子どもの適性や将来の目標に合ったカリキュラム選択が成功の鍵となります。

国際バカロレア(IB)プログラム

世界159の国と地域で実施される国際的な教育プログラム。批判的思考力と国際的視野を育成します。

PYP

対象:3-12歳(幼稚園-小学6年生)

  • 振り返りの習慣化
  • 探究型学習の基礎づくり
  • 6つの教科横断的テーマ
  • 概念的理解の重視
  • アクション(行動)の奨励

MYP

対象:11-16歳(中学1年生-高校1年生)

  • 8つの教科グループ
  • 個人的・社会的プロジェクト
  • コミュニティサービス
  • 学際的な学習
  • ATL(学習スキル)の発達

DP

対象:16-19歳(高校2-3年生)

  • 世界共通の大学入学資格
  • 6つの教科グループから選択
  • 知の理論(TOK)
  • 課題論文(Extended Essay)
  • 創造性・活動・奉仕(CAS)

主要実施校:品川インター、アオバジャパン、K インター 等

CP(キャリア関連プログラム)

対象:16-19歳(職業教育志向)

  • 職業関連の学習
  • DPコースの履修
  • CPコア(4つの構成要素)
  • 実践的なスキル習得
  • 大学・職業への橋渡し

アメリカ式・イギリス式カリキュラムの違い

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項目アメリカ式イギリス式
教育理念多様性重視、全人教育伝統と革新の融合
評価制度GPA制、標準テストIGCSE、A-Level
科目選択幅広い選択科目専門分野の深い学習
課外活動スポーツ・芸術重視ハウスシステム
大学進学米国・カナダ大学に有利

日本語教育の取り組み

多くのインターナショナルスクールでは、日本在住という特性を活かし、日本語教育にも力を入れています。ただし、学校によって日本語教育の方針や時間数は大きく異なります。

母語維持型

  • 週5-8時間の日本語授業
  • 日本の国語教育に準拠

第二言語型

  • 週2-4時間の日本語授業
  • コミュニケーション重視

文化学習型

  • 週1-2時間の文化学習
  • 書道、茶道、日本史など

STEAM教育の実施状況

 STEAM教育とは:Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)を統合した教育手法で、21世紀型スキルの育成を目指します。

ローラス(STEAM特化校)

  • 専用のSTEAMラボ完備
  • ロボティクス・プログラミング
  • 3Dプリンター活用授業
  • デザイン思考の育成
  • 企業連携プロジェクト

一般的なSTEAM教育

  • プロジェクトベース学習
  • 問題解決型アプローチ
  • 創造性と批判的思考
  • 協働学習の重視
  • 実社会との連携

課外活動・クラブ活動

代表的な課外活動プログラム

スポーツ系

  • サッカー
  • バスケットボール
  • 水泳
  • テニス
  • 陸上競技

芸術系

  • オーケストラ
  • 合唱団
  • 演劇
  • 美術
  • ダンス

学術系

  • 模擬国連
  • ディベート
  • 数学オリンピック
  • 科学クラブ
  • 文学クラブ

年齢別・目的別おすすめ校

幼児期(3-5歳):言語習得重視

おすすめ校

  • アオバジャパン目黒キャンパス – 年齢別クラス編成
  • 品川インター – バランスの良い国籍比
  • ローラス各校 – STEAM的アプローチ

重視ポイント

  • 遊びベースの学習
  • ネイティブ教師との接触
  • 日本語サポート体制

小学生期(6-11歳):探究学習重視

おすすめ校

  • ローラス – プロジェクト型STEM学習
  • アオバ光が丘 – 探究サイクル重視
  • UIA東京 – 多様な国籍環境

重視ポイント

  • PYPカリキュラムの充実
  • 創造性を伸ばす環境
  • 基礎学力の定着

中学生期(12-14歳):進路設計重視

おすすめ校

  • 品川インター – IB MYP実施
  • UIA東京 – IGCSE準備
  • OWIS大阪 – AEP充実

重視ポイント

  • 高校準備カリキュラム
  • 進路指導の充実
  • リーダーシップ育成

高校生期(15-18歳):大学進学実績重視

おすすめ校

  • アオバ文京 – IB DP + GLD
  • 品川インター – IB DP準備中
  • UIA東京 – A Level対応

重視ポイント

  • 大学進学実績
  • 国際資格取得
  • 進路サポート体制

入学までの完全ロードマップ

入学準備タイムライン

STEP

12ヵ月前:情報収集・学校選定

各校の特徴調査、オープンスクール参加、家族での話し合い

STEP

9ヵ月前:英語力強化開始

ESL準備、英語環境の構築、基礎力向上

STEP

6ヵ月前:出願書類準備

成績証明書、推薦状、健康診断書等の準備

STEP

3ヵ月前:出願・試験対策

入学試験対策、面接練習、最終準備

英語力レベル別準備期間

初級レベル

12-18ヵ月の準備期間推奨

中級レベル

6-12ヵ月の準備期間推奨

上級レベル

3-6ヵ月の準備期間推奨

必要書類チェックリスト

  • 出願書類(英文)
  • 成績証明書(過去2年分)
  • 推薦状(担任・校長)
  • 健康診断書
  • パスポートコピー
  • 予防接種記録

よくある質問FAQ

英語ができない子供でも入学できますか?

多くの学校でEAL(English as Additional Language)プログラムを提供しており、英語初心者でも段階的にサポートを受けながら学習できます。ただし、学年が上がるほど一定の英語力が求められる傾向があります。

日本の大学受験に影響はありますか?

インターナショナルスクール出身者は帰国子女枠や総合型選抜での受験が可能です。IBディプロマやA Level等の国際資格も多くの日本の大学で評価されています。ただし、一般入試では日本の学習内容との差に注意が必要です。

学費以外にかかる費用はありますか?

入学金(10-30万円)、施設費(年間10-20万円)、教材費、制服代、給食費、スクールバス代などが別途必要です。年間で学費の20-30%程度の追加費用を見込んでおくことをお勧めします。

途中で日本の学校に転校できますか?

可能ですが、学習内容の違いにより学年の調整が必要な場合があります(義務教育は年齢で学年が決まります)。昨今、中学受験では英語力が強みになるなど多様化しているため、中学受験のタイミングで日本の学校に戻るケースもあります。

奨学金制度はありますか?

一部の学校では兄弟姉妹割引や成績優秀者向けの奨学金制度があります。また、企業駐在員向けの教育手当や、各国政府の奨学金制度も活用できる場合があります。詳細は各校にお問い合わせください。

卒業後の進路

海外大学進学

主要進学先

  • アメリカ:ハーバード、スタンフォード、MIT等
  • イギリス:オックスフォード、ケンブリッジ、LSE等
  • カナダ:トロント大学、UBC等
  • オーストラリア:ANU、メルボルン大学等

必要な準備

  • IB、A Level、AP等の国際資格
  • TOEFL、IELTS等の英語試験
  • SAT、ACT(アメリカの場合)
  • 課外活動・ボランティア経験

国内大学進学

主要進学先

  • 国際系:ICU、上智、早稲田SILS等
  • 総合大学:慶應、早稲田、東大等
  • 専門分野:医学部、理工系等

入試制度

  • 帰国子女特別入試
  • 総合型選抜(AO入試)
  • IB・A Level特別入試
  • 一般入試(要対策)

学校見学・体験のすすめ

インターナショナルスクール選びにおいて、実際に学校を訪問し、教育環境や雰囲気を肌で感じることは非常に重要です。

見学のポイント

  • 授業の様子(生徒の参加度)
  • 教師と生徒の関係性
  • 施設・設備の充実度
  • 生徒の国籍バランス

質問すべき事項

  • 入学条件と選考プロセス
  • サポート体制(ESL等)
  • 進学実績と進路指導
  • 課外活動の選択肢

オープンスクール情報

春季(4-6月)

多くの学校で新年度オープンハウス開催

秋季(9-11月)

学園祭シーズン、学校の雰囲気を体感

随時

個別見学・説明会(要予約)

サマープログラム参加

お試し参加のメリット:

  • 実際の教育スタイルを体験
  • 子供の適性を確認
  • 学校関係者との関係構築
  • 入学前の準備として活用

※ 各校のサマースクール詳細記事もご参照ください

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