英検準2級レベルからIELTS5.5を達成し、マレーシア国立サバ大学・社会科学と人類学部国際関係学科に進学したE.Y.さん。帰国子女ではなく、日本の高校(横浜市立みなと総合高校)で学びながらの挑戦でした。
コロナ禍での不安や情報不足を乗り越え、2年間の独学と学校サポートを重ねてつかんだスコア──そのリアルな努力の軌跡を紹介します。
挑戦のきっかけ
E.Y.さんがIELTSの勉強を始めたのは高校1年の夏。当時は英検準2級レベルで、「海外の大学で学びたい」という思いが芽生えたのがきっかけでした。
周囲にIELTSを受けた経験のある人は少なく、教材も情報もほとんどない状態。
E.Y.さん日本の英語はインプットばかり。IELTSはアウトプットも必要なんだ
そう気づいたE.Y.さんは、未知の試験に挑む覚悟を決めたといいます。
学習法と工夫
学習はほぼ独学からスタート。学校の授業で先生に英作文を見てもらいながら、外部のオンライン講座や個別指導も組み合わせて、週4〜5日、1日2時間前後のペースで勉強を続けました。
リーディングは得意でしたが、単語の暗記には苦戦。



覚えてもすぐ忘れる、何から手をつけていいか分からない
と悩みながらも、ニュースを読んで語彙を増やしたり、自分の意見を書く練習を積み重ねたりしました。
ときには高校の先生とマンツーマンで添削を受け、地道な努力を重ねていきました。
3. 成果と気づき
2年間の学習を通して、E.Y.さんの英語力は着実に伸びていきました。「スラスラ書けるようになったり、英語でニュースを読めるようになったりした」と語ります。
IELTSの学びを通して得たのは、単なるスコアだけでなく、表現力や国際的な視野、そして他者を理解する力。



IELTSは、“厳しい姑みたいなおじさん”的なやっかいな試験
と感じつつも、やりきったことで大きな自信につながりました。
結果とメッセージ
最終スコアは Overall 5.5(L5.5/R5.5/W5.5/S5.5)。海外大学の入学要件をクリアし、マレーシア国立サバ大学への進学を実現しました。



とにかく、先生の言うことを信じて毎日コツコツやること。それが一番の近道だと思います
そう語るE.Y.さんにとって、IELTSは“ゴール”ではなく“通過点”。
大学の授業でも「だいたいついていけた」と語り、今は自分の言葉で学びを広げています。
💡 まとめメモ
- 学習期間:2年間(独学+学校授業+外部講座)
- 得意技能: –
- 苦手技能:リーディング
- 克服法:ニュース記事で語彙を増やし、英作文を先生に添削してもらう
- IELTSで得た力:表現力・国際的な視野・他者理解
- 印象に残った言葉:「とにかく、先生の言うことを信じて毎日コツコツやる」
📍E.Y.さんの学びは、「コツコツ続ければ、誰でも世界に近づける」ということを教えてくれます。IELTSを通して身につけたのは、英語力だけでなく、自分を信じて行動する力。
不確実な時代の中で、自ら学び続ける姿勢が、未来の進路を切りひらいていくことを実感させてくれました。








それが一番の近道