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「奇跡の田舎」に約20年ぶりの高専が開校
2023年4月に徳島県神山町で開校を目指す、私立ボーディングスクール「神山まるごと高等専門学校(仮)」は、2021年11月1日に文部科学省へ認可申請を提出。この申請が通れば、日本で約20年ぶりに新しい高等専門学校が誕生することとなります。
神山まるごと高専は、「テクノロジー×デザインで、人間の未来を変える学校」をテーマに、「奇跡の田舎」と称される徳島県神山町をまるごと学びフィールドとして活用した実践型教育が特色となる予定。
神山まるごと高専は、申請に向け、授業計画、設立資金の準備、教員の募集などの準備を着々と進めてきており、準備資金については、寄付や企業版ふるさと納税などを活用し、認可申請に必要な17億円を超える21億円の資金を集めたほか、豊富な経歴を持つ21名の教員を確保。
これまでの技術教育中心の高専とは異なり、ソフトウエアを中心としたテクノロジーやウェブサービスの軸となるUI・UX、アートなどに関連したデザイン教育を通して「世の中を変えていける人材の育成」を目指していくそうです。
たくさんの人と企業を巻き込んだ高専
同校に入学する1期生には「先輩」に当たる在校生や卒業生がいないため、先日先輩を募集する「先輩コミュニティ」というプロジェクトが発足。クラウドファウンディングで「先輩」を募集したところ、企業に務める人や子育て中のママなど多様な1000人の先輩が名乗りを上げたそう。
これらの先輩たちは学生を迎えるべく、すでに複数のプロジェクトやサークルをスタート。たとえば、「神山まるごと文化祭」では、神山町の地域を丸ごと巻き込む文化祭を開催し、学生と地域の人たちとのつながりを作っていくプロジェクトになる予定です。
【神山まるごと高専(仮)】
- 開校:2023年4月1日(予定)
- 場所:徳島県名西郡神山町神領西上角175-1
- 定員:1学年40名(全寮制)
- カリキュラム:テクノロジーとデザイン、アントレプレナーシップ