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サンウェイ・インターナショナルスクール | KL新キャンパスがオープン
「サンウェイ・インターナショナルスクール Sunway International School」(SIS)は、4才~Grade 12を対象としてマレーシア国内で唯一カナダ・オンタリオ州のカリキュラムを導入するほか、IGCSEや国際バカロレアまで幅広い選択肢を備えたボーディングスクールです。
サンウェイ・グループが手掛ける教育機関
学校の運営母体は、従業員1万5000名を超えるマレーシア有数の大手複合企業「サンウェイ・グループ」。
マレーシアの経済発展と足並みを揃え、不動産デベロッパーを柱に安定的かつ多角的成長を遂げた同グループは、クアラルンプールの西側エリアに住居・大学・病院、遊園地、ショッピングセンターなどの都市機能を集約した総合独立タウンシップ(サンウェイ・シティ)を開発しました。
2023年にKL新キャンパスがオープン
これまでSISクアラルンプール校の旧校舎は、サンウェイ・シティを構成するサンウェイ大学敷地内に組み込まれていましたが、2023年には1キロほど離れた約7エーカーの地区に、最大3000名を収容可能な新キャンパスをオープン。
移転後は、幼稚園および初等部まで対象学年を拡大して、世界的に通用するカナダ式カリキュラムをベースに大学準備まで一貫した教育モデルが整いました。
移転先エリアからも、学生寮や複数のショッピング施設が徒歩圏に揃い、サンウェイ・グループによる都市開発がもたらす利便性を存分に体感できるでしょう。
ジョホールバルにはイスカンダル・プテリ校
また、同じマレーシアのジョホールバルエリアでは、2017年に開校したSISイスカンダル・プテリ校が、幼稚園~Grade 12を対象にカナダ式カリキュラムと国際バカロレア資格を組み合わせたカリキュラムを提供しています。
SISの講師陣には、カナダ式カリキュラムの特色を反映して、カナダ出身の英語ネイティブスタッフが多数在籍。
その一方、国際バカロレアワールドスクールとしては、国際的かつ文化的多様性を有する講師メンバーを揃えることで、生徒が国際感覚やグローバル的思考を育むための環境創りにも注力しています。
Sunway International School(SIS)
校長 | KLキャンパス/BRETT SYER |
開校年 | 2008年 |
所在地 | クアラルンプール校/PT 1379, Jalan Subang 1, USJ 1, 47600 Subang Jaya,Selangor, Malaysia、イスカンダル・プテリ校/Jalan Persiaran Medini 3, Sunway City Iskandar Puteri, 79250 Iskandar Puteri, Johor Darul Takzim Malaysia |
対象 | 4才~18才 |
生徒数 | KL校/約800名、イスカンダル・プテリ校生/約500名 |
年間授業料 | 3万RM~7万RM、寮費 2万4000RM/年、出願料/1000RM~1500RM、デポジット/5000RM~1万2000RM |
申込期限 | 随時受付(国際バカロレアDPは1月入学のみ) |
サンウェイ・インターナショナルスクール | 学べるコース・カリキュラム
SISはカナダ・オンタリオ式のカリキュラムを起点に、IGCSEやIBDPも選択可能な柔軟性を備えているため、いくとおりもの進級ルートを検討できるのが利点です。
さらに、クアラルンプール校とイスカンダル・プテリ校を比べても、共通点は多いもののカリキュラムの採用状況には若干の違いが見られます。
こうした複数の選択肢を用意できるのは、グローバル基準のカナダ・オンタリオ式カリキュラムが、ケンブリッジ式や国際バカロレアの教育理念とも親和性を有している点が大きいでしょう。
クアラルンプール校
- 幼稚園~Grade 12…カナダ・オンタリオ式カリキュラム(Grade 12はCanadian International Matriculation Program:CIMP)
- Years 7~Years 11(カナダ・オンタリオ式のGrade 5修了後)…ケンブリッジ式カリキュラム (IGCSE)
- Grade 11~Grade 12(カナダ・オンタリオ式のGrade 10修了後)…国際バカロレアDP
- Grade 12(カナダ・オンタリオ式やIGCSEの第11学年修了後)…A-Level、AUSMATなどPre-Uコース(サンウェイ大学)
※A-Levelなど主要な大学準備コースは、Grade 11修了後に系列のサンウェイ大学で学ぶ必要があります。
イスカンダル・プテリ校
- 幼稚園~Grade 5…カナダ・オンタリオ式カリキュラム
- Grade 6~Grade 10…国際バカロレア Middle Year Programme(MYP)
- Grade 11~Grade 12…国際バカロレアDPまたは国際バカロレアCP
- Grade 11…カナダ・オンタリオ式カリキュラム(SISクアラルンプール校)
- Grade 12…OSSDやA-Level、その他Pre-Uコース(サンウェイ大学)
※国際バカロレア以外のコースに進む場合は、Grade 11からクアラルンプール校やサンウェイ大学で学ぶ必要があります。
カナダ式とIGCSEから進級ルートが選べる
上記、進級ルートの特徴的なポイントとしては、クアラルンプール校はプライマリースクール(Grade 5)修了時点でカナダ・オンタリオ式を継続するか、IGCSEに進むかで分岐点が生じ、カナダ・オンタリオ式のGrade 10修了時点でも、そのままカナダ式に進級するか、国際バカロレアDPに取り組むかという選択の機会が訪れます。
また、イスカンダル・プテリ校のGrade10修了後は、引き続き同キャンパスで国際バカロレア資格を学ぶか、クアラルンプール校に移って他の国際的Pre-U資格を目指すかをアレンジ可能です。
親和性が高いカナダ式カリキュラムとIBDP
カナダ・オンタリオ州が定めるカリキュラムは、教育に関する6要素(6Cs)に焦点を当て、21世紀に欠かせないスキルの養成を志しています。
Communication、Citizenship、Collaboration、Critical Thinking、Creativity、Character Education
こうした6Csに基づく教育観は、国際バカロレアが掲げる「10の学習者像」とも共通点が多く、進級に伴う各生徒のカリキュラム移行をスムーズに実現させることができます。
さらに、カナダ・オンタリオ式カリキュラムの特徴として、たとえばIGCSEのような卒業資格認定の最終試験が設けられていません。
そのため、個人差はあるかもしれませんが、試験のプレッシャーもなく精神的に余裕をもって日頃の学業に取り組めるのではないでしょうか。
成績評価について
評価アプローチにおいても、30パーセント程度は期末試験の結果が反映されますが、残りの70パーセントは学期全体を通じた学業成果や取り組みの姿勢によって総合成績が算定されています。
こうした評価の枠組みは、IGCSEのLower Secondary(Years 7~9)に在籍する生徒にとっても同様です(Upper Secondaryの2年間は、IGCSEテストの評価体系に準じます)。
一貫してカナダ・オンタリオ式カリキュラムを学ぶ場合は、世界中の大学入学資格として認められるOSSD(Ontario Secondary School Diploma)取得が最終地点に位置付けられます。
Grade 9~11のハイスクール(クアラルンプール校)では、このディプロマ取得を視野に、30単位取得、OSSLT(主にGrade 10対象の読み書きリテラシーテスト)合格、40時間のコミュニティ活動を達成できるよう取り組みます。
その後は最終学年のGrade 12に進級して、カナダ・オンタリオ式の大学準備コース(CIMP)で成績要件50%以上を満たすことでOSSD取得が可能です。
ただし、国際バカロレアDPと同じく世界的な上位大学を目指す場合は、単に資格を得るだけでなくCIMPにおいてなるべく優秀な成績を収める必要があります。
多様な選択肢を用意
ほかにもサンウェイ大学で選択可能なPre-Uコースには、国際的認知度も抜群のA-Level、豪大学に対応するAUSMAT、モナシュ大学(サンウェイ・エデュケーショングループ運営)専用のMUFYなどが揃うため、SISの生徒はさまざまな条件を考慮して、自身の将来ビジョンに最適なルートを設定できるでしょう。
英語サポートも充実
SISは状況に応じた英語サポートも提供しており、クアラルンプール校が実施するEAP(English for Academic Purpose)は、ミドルスクールやハイスクールの授業に参加する前に1セメスターぶんを利用して英語力を集中的に伸ばせるシステムです。
両キャンパスで提供されるESLでは、英語力が不十分なハイスクール生が、アカデミックオフィスの推薦により現状のレベルにふさわしい英語レッスンを受講することができます。
サンウェイ・インターナショナルスクール | 学校生活について
SISでは、クアラルンプール校とイスカンダル・プテリ校ともに最低年齢12才から滞在可能な学生寮(SISハウス)を運営しています。
セキュリティも万全な学生寮
とくに、クアラルンプール校至近のSISハウスは200以上のベッドを備えることから収容力も十分です。
なかでもセキュリティー面の充実を最優先に据え、警備員が24時間体制で監視を行うほか、ハウス内各所に配置されたCCTVカメラにより生徒達の安全を常時見守っています。
また、学習面に活用するため夜中以外は無料Wi-Fiも利用可能ですが、教育上不相応なコンテンツは閲覧されないよう管理も行き届いているので安心です。
ヘルスサポートについては、8時30分~17時30分まで正規看護師が医療的処置に応じ、時間外でも緊急性がある場合は、ハウススタッフが最寄りの医療機関まで寮生を送迎して対処しています。
食事や洗濯サービスについて
ランドリーサービスは週3回利用可能、栄養価のあるバリエーション豊富な食事プランは、クアラルンプール校では月~金曜の朝食と夕食、土曜の朝食と昼食が提供されています(イスカンダル・プテリ校では祝日以外は1日3食を提供)。
生徒の特徴
SISでは、クアラルンプール校に約800名、イスカンダル・プテリ校には500名以上の生徒が在籍。
とくに新キャンパスの完成間もないクアラルンプール校は、流動的な状況にあると想定されますが、50ヵ国以上から留学生が集まり、日本人生徒数は100名未満に収まっています。
卒業後の進路
卒業生の進路は、カリキュラムの多様性を反映して、北米・英国・オーストラリアの大学をはじめ、欧州、シンガポール、地元マレーシア、他のアジア諸国に進学するケースも併せてグローバルに拡大中です(基本的にPre-Uを経由する必要があります。)
サンウェイ・インターナショナルスクール | 部活などのアクティビティ
SISはスポーツ、アート、語学スキルなど40種類を超える課外活動(ECAs)のオプションを揃え、生徒達が新たな発見を楽しみ、情熱を育める機会を提供しています。
部活やアクティビティ
一部抜粋になりますが、男女別サッカー、バスケットボール、バドミントン、ダンス、チェス、ヨガ、演劇、ジャム・バンド、学校新聞、クリエイティブライティング、ディベート、模擬国連、フランス語、中国語など正規授業外で幅広い活動に取り組めます。
さらに、地域コミュニティ活動も、OSSDや国際バカロレアDPのカリキュラムに組み込まれており、たとえば食品寄付や孤児院支援などのイベントを通じて生徒達はリーダーシップ、コミュニケーションスキル、意思決定能力などを育むことが可能です。
サンウェイ・インターナショナルスクール | 学費や奨学金など
現在、SISの学費は非公表扱いのため、直接問い合わせるのが確実です。
以下より学年別の学費を紹介しますが、最新ではない可能性があるため参考までにご確認ください。
クアラルンプール校
1RM=31円 | 学期 | 年間 |
出願料 | 1500RM(4万6500円) | |
入学金 | 4000RM(12万4000円) | |
Kindergartenデポジット (条件付き返金可) | 1万RM (31万円) | |
Grade 1~Grade 5デポジット (条件付き返金可) | 1万2000RM(37万2000円) | |
Kindergarten授業料 | 1万5000RM (46万5000円) | 3万RM (93万円) |
Grade 1~Grade 3授業料 | 2万RM (62万円) | 4万RM (124万円) |
Grade 4~Grade 5授業料 | 2万5000RM (77万5000円) | 5万RM (155万円) |
リソース費 | 1500RM (4万6500円) | 3000RM (9万3000円) |
国際事務手数料 | 750RM (2万3250円) |
<イスカンダル・プテリ校>
1RM=31円 | 学期 | 年間 |
入学金 (出願時1,000RM前払い) | 7500RM (23万2500円) | |
デポジット (条件付き返金可) | 5000RM (15万5000円) | |
Grades 6~Grade 10授業料 | 2万7500RM (85万2500円) | 5万5000RM (170万5000円) |
IBDP Year 1~Year 2授業料 | 3万5000RM (108万5000円) | 7万RM (217万円) |
国際事務手数料 | 750RM (2万3250円) |
寮費は、クアラルンプール校のみ公式情報として掲載されています。
1RM=31円 | 学期 | 年間 |
申請手数料 | 1000RM (3万1000円) | |
デポジット(返金可) | 1500RM (4万6500円) | |
寮費 | 1万2000RM (37万2000円) | 2万4000RM (74万4000円) |
食事付プラン | 4000RM (12万4000円) | 8000RM (24万8000円) |
寮費には、Wi-Fi、洗濯、部屋清掃、セキュリティーサービスなどのコストも含まれています。
また、諸条件は非開示ですが、寮費が25パーセント割引になる支援制度も用意されているようです。
スカラシップ制度
SISでは、Grade 7に1月入学する優秀な生徒に対して、授業料が25パーセント割引されるスカラシップ制度を提供しています。
留学生も含めて応募を受け付けており、6年生修了時に英語、Math、Scienceを含む6教科でA評価を取得していることが申請要件です。
ファミリー奨学金
さらに、ファミリー奨学金では、SIS同窓生の子どもおよび兄弟姉妹で、2人目以降の入学を対象として授業料の5パーセント割引が適用されます。
サンウェイ・インターナショナルスクール | 出願や入学テストに関して
SISの入学審査プロセスでは、Grade 4以降の志願者には英語と数学の筆記試験が出題され、国際バカロレアを含む、Pre-Uコースの入学希望者に対してはインタビューも加わります。
ただし、出願要件として、英語検定試験のスコアなどが指定されることはありません。
SISは、5~6ヵ月相当を費やして英語力向上を図るEALも提供しているため、提出書類などが高く評価されれば英語力の不足分をカバーできる可能性もあるでしょう。
願書出願のタイミング
SISは、1月と7月から始まる2学期制を採用しており、正式な新年度は1月中旬頃からスタートします。
ただし、カナダ・オンタリオ式の幼稚園、Primary School、Middle Schoolでは実質的に通年体制で出願を受け付けています。
いっぽう、High Schoolの場合は、1月または7月入学、国際バカロレアDPに関しては1月からの入学のみ対応可能です。
さらに、クアラルンプール校のケンブリッジ式では、2023年度は限定的に7月入学が採用されたようです。
出願時は以下のアプリケーションフォームをすべて記入し、おもな提出書類として、親子双方の写真やパスポートコピーのほか、学校の成績レポート過去3年分を提出するよう求められます。
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