タフトスクール2024 | 中学生と高校生向けの2コースを提供
米国名門校の総称テンスクールに数えられる「タフトスクール The Taft School」は、1982年以来、世界中の意欲ある中高生を対象に、本格的に学べる学生寮滞在型プログラム「Summer@Taft」を提供しています。
1クラス平均10名の少人数制をベースに、教員と生徒の円滑な意思疎通が促される環境を整備。
充実した校内施設を使用したアクティビティや友人やアドバイザーとの絆も深まる学生寮生活など、名門ボーディングスクールの魅力を5週間で堪能できるプログラムです。
2024年は6月29日(土)~8月2日(金)に、おもに中学生向けと高校生向けのグローバル型プログラムを開講。
学生の主体的な選択を重んじ、幅広い学問分野から進学用テスト対策まで、各自の関心や目的に応じて合計4科目を組み合わせて学べます。
Summer@Taft 2024
主催 | タフトスクール(The Taft School) |
期間 | 2024年6月29日(土)~8月2日(金) |
住所 | 110 Woodbury Road, Watertown, Connecticut 06795 |
対象 | Young Scholars G7~G8(6月1日時点で12才以上の中1~中2相当)、Liberal Studies G9~G12(中3~高3相当) |
参加費 | 9550ドル(その他応募手数料175ドルなど) |
申込締切 | 設定なし(コース別に定員が埋まり次第締切) |
タフトスクール2024 | タフトの理念も体感できる5週間
タフトスクールは、1890年に第27代米国大統領William Howard Taftの弟に当たるHorace D. Taftにより創設され、1893年からは現在のコネチカット州ウォータータウンに位置する名門校。
設立者のタフト氏は自身が考案したモットーにおいて「寄宿学校の素晴らしさは、生徒たちが自己の利益にとどまらず、他人のために尽くす機会を与えられること」と表明。
こうした彼の教育観は約130年の長い歴史を誇るタフトスクールのバックボーンとなり、同校が掲げる「Not to be served, but to serve.(奉仕されるより、自ら奉仕しよう)」の根幹に流れる思想を形成しています。
政界、ビジネス、芸術・娯楽、ジャーナリズムなど多方面で活躍しており、細胞情報伝達の解明が評価され「ノーベル生理学・医学賞」を受賞したアルフレッド・ギルマンもそのひとり
約90万平方メートルの緑豊かなキャンパスには、多彩な運動施設、アートおよびレコーディング用スタジオ、24時間体制のヘルスセンターなどが揃い、Summer@Taftの参加者も日々のニーズや選択アクティビティに応じて充実した設備を活用できます。
タフトスクール2024 | 米国と世界10ヵ国から参加者が集う
複数のプログラムを提供するSummer@Taftのうち、今回紹介する「Young Scholars Program」(中1~中2相当)と「Liberal Studies Program」(中3~高3相当)は、いずれも米国外から学生を受け入れています。
目安として、米国内13州と世界15ヵ国から参加者が集い、ローカル学生とグローバル学生の混合で構成されるようです
ボーディング以外に通学生も募集対象となりますが、例年約9割の参加者が学生寮に滞在してサマーセッションを楽しんでいます。
タフトスクール2024 | 試験対策にも対応するプログラム構成
Young Scholars Program
「Young Scholars Program」は、名門ボーディングスクールの教育価値を体験したうえで、難関校(上位層のSecondary School)進学を目指したい生徒に最適なプログラムです。
とくに難関校を目指すという点は、高校世代を含む「Liberal Studies」以上に強調されており、各々の将来像にマッチした成果が得られるよう教員やアドバイザーとのカウンセリングにも重点が置かれます。
G7~G8(中1~中2)対象の100レベル(主要)コースと200レベル(選択)コースから、2コースずつ計4コースを自由に選び、数学上級者に限りシニア年代のカテゴリ―から数学科目の選択が認められるようです。
Liberal Studies Program
「Liberal Studies Program」は、G9~G12(中3~高3相当)の生徒が、幅広いリベラルアーツ系科目や徹底したテスト対策を通じて、大学やその先の人生に活かせるような、自立性や時間管理、文化的・国際的理解力を養成するためのプログラムです。
コース履修のしくみは、Young Scholarsと同様、100レベル(主要)コースと200レベル(選択)コースから、2コースずつ計4コースを興味関心に沿って選択。
授業中から宿題に取り組む時間を設け、その場で教員に質問や相談ができるよう配慮されています。
なお、Summer@Taftはコース修了時の単位取得には対応していないので注意しましょう
両プログラム共通で、サマーセッション終了後、保護者宛に各コースの評価や学習達成度が記録されたレポートが送られます。
キャンパス内の宿舎では、同性・同世代の参加者と同一フロアで共同生活を体験。
原則全員にルームメイトが割り当てられますが、数に限りがあるシングルルームにも先着順で申し込めます。
タフトスクール2024 | 多岐にわたる選択科目
選択対象コースはかなり多岐にわたるので、分野別に一部を抜粋して紹介します。
100レベルと200レベルの違いは、100番台は基本科目(概論)、200番台は少し応用性が加わった科目を意味し、米国のシラバス全般で共通して使用される表現方法です
Arts(アート)
- 160 スタジオアート
- 161 フォトグラフィー(定員8名)
- 233演劇
English(英語)
- 110~112 文学と作文法Ⅰ~Ⅲ(学年ごとに3コース)
- 210 クリエイティブライティング
- 211 ジャーナリズム
- 216 パブリックスピーキング
Languages(言語)
- 144 English as a Second Language-ESL(レベルわけあり、定員制のため早期応募推奨)
- 221 英会話(英語ネイティブ以外対象)
Mathematics(数学)
- 121 代数学入門
- 122 幾何学入門
- 126 コンピュータサイエンス入門
Science(科学)
- 136 法科学(Liberal Studies限定)
- 137 STEM(Liberal Studies限定)
- 226 有機農業入門
- 227 神経科学入門(Liberal Studies限定)
Social Science(社会科学)
- 152 20世紀の米国史-ELL(英語学習者専用コース)
- 241 国際関係(Liberal Studies向け)
- 243 時事(Young Scholars向け)
Test Preparation(テスト対策)
- 239 テスト、リーディング、スタディスキル(Young ScholarsのESL対象)
- 248 & 249 SSAT試験対策: Verbal & Mathematics
- 260 & 261 SAT試験対策: Verbal & Mathematics
Summer@Taftの特色のひとつは、SATなどの試験対策に特化したコースを選べる点です。
200レベルに割りあてられているので、すべて試験対策を履修するのは不可能ですが、100レベルの2コースをリベラルアーツ系から選び、200レベルの2コース分を試験対策で統一することもできます。
英語学習者(ELL)用にデザインされたコースもあるので、英語力に不安がある場合は選ぶ際の参考になるでしょう
タフトスクール2024 | 1日のスケジュール
1日のスケジュールは、Young ScholarsもLiberal Studiesも大枠は変わらず、平日は90分もしくは40分授業が合計4コマ14時前まで行われます。
その後は、各種スポーツや課外活動に取り組み、夕食後19時30分~21時30分は全員スタディホールにて自習時間が設けられています。
土曜はローテーションでさまざまなイベントが組まれ、午後を中心に小旅行として娯楽施設やショッピングもエンジョイできそうです。
また、参加者ひとり一人にアドバイザーが割り当てられ、セッション期間中の生徒の身近な相談相手になるとともにその成長ぶりを見守ります。
アドバイザーは保護者に向けたレポート作成を担い、保護者側からも何か質問がある場合も担当アドバイザー宛に気軽にコンタクトできます
タフトスクール2024 | 応募方法について
提出が必要な書類
Summer@Taftへの応募者は、在学中の成績と校長(教頭)先生および授業を担当する教師2名からの推薦状(計3通)の提出が必要。
2024年6月1日時点で12才以上を対象に、各生徒の熱意がSummer@Taftで得られる体験にふさわしいかがより重点的に評価されます。
応募手続きを開始するには、専用フォームに個人情報を記入するとともに、応募手数料175ドルのオンライン決済が求められます。
その後、成績表と教師の推薦レポートなどを順次提出しますが、校長以外の教師2名のうち1名は英語の先生がレポートを作成する必要があるようです(Teacher Report 1)。
各提出フォーマットは、Summer@Taftサイトよりプリントアウトできます。
タフトスクール2024 | 参加費や締切など
5週間プログラムの参加費用は、学年を問わず一律で9550ドル。
授業料のほか、滞在費、教材費や施設使用料、プログラム内アクティビティや小旅行の費用、空港送迎費などが含まれます
公式な申込締切日は設定されていませんが、応募順に参加者の選考が進み、それに伴いコース定員も空きが少なくなります。
希望通りのコースを履修するためにも、早めの応募手続きがおすすめです。
カタログには2週間プログラムも複数掲載されていますが、いずれも米国内の学生専用なので注意しましょう
グローバルエデュでは、サマースクールに安心して参加するためのサポートを提供しています。まずは、高校生サマースクール Q&Aをチェック