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優秀な学生を支援する制度が拡充
「慶應義塾大学」(東京・港区)は、奨学基金の大幅な積み増しを行い、給付型奨学金を大幅に拡充していくことを、2016年8月8日に発表しました。
今回、奨学基金を国内最大規模となる約240億円に積み増し、その運用益はすべて給付型奨学金として学生に支給していく予定です。
慶應大学が塾生を対象に支給している奨学金には約120もの種類があり、年間2700名(うち学部生は約1500名)、総額11.5億円が支給されています(2014年度)。
2016年度には、グローバルに活躍できる若手人材育成を目的とした大学院生向け「研究のすゝめ奨学金」を創設(年間支給総額1億500万円)。
さらに、今回の積み増しにより、とくに「慶應義塾大学給費奨学金」(310名程度採用予定)を、これまで年額20万円(留学生は15~45万円)だったものを、50万円(留学生も含め一律)に拡充。学部生全体で約1300名に給付する予定です。
この「慶應義塾大学給費奨学金」は、学力に優れるだけでなく、経済的にも就学が困難な学生が対象となっていますが、ほかにも成績優秀者を対象としたものや、家計状況が急変した際の支援、海外でのグローバルな学習活動への支援など、さまざまなタイプの奨学金を用意しています。
なお、首都圏以外からの学部入学希望者を対象とする入学前予約型「学問のすゝめ奨学金」(年額90万〜60万円)は、2017年度入学者500名を採用予定。11月1日(火)から応募開始となるので、申請をお忘れなく!
経済的負担を少なく、優秀な学生が修学できる制度の拡充に努める慶應大学、今後の動向にも注目ですね!
【慶應義塾大学給費奨学金】
- 対象:すべての学部の学生(2年生以上の正規学生)※経済状況の基準あり
- 支給額:ひとりあたり50万円(年額、留学生も含め一律)
- 採用人数:310名程度